出会いは必然!の前に努力も必要
この連載ブログの「はじめに」で、わたしがHartさんと結婚して名字がHartになったとお話をしました。「Hart」は「Heart(心・心臓)」の「ハート」という響きと同じですが、スペルはご覧の通り違います。
ヨガをやっていて「心」の話もよくするし、だから「ハート」という響きに惹かれてお付き合いを始めたんでしょう?と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではないんですよ!
ということもすでにその「はじめに」でお話しました。
でも、実は旦那さんの「エリック」という名前が、わたしが好きな名前だったため、運命のような奇跡を感じたというのは嘘のようで本当の話です。それは後述するとして。
性別関係なく、新しい人間関係との出会い、また仕事や趣味、没頭できる何かとの出会いは、あとから振り返ると必然のように見えますが、そこには努力も必要となってきます。自分では努力とは感じないようなことでも、何かしら理想に向かって行動している自分がいるはずです。
本当にたどりつきたい夢や希望があるのなら、そこへ向かう意識的な行動、意欲、覚悟がともなう努力の積み重ねが大切なのではないでしょうか。
わたし自身はその努力や覚悟を、ヨガの八支則のひとつである「タパス(苦行・熱業)」ととらえ、またわたしのヨガの師匠からの
すべての経験がヨガのプラクティスである
という教えももとに、日常生活でも実践するよう心がけました。そのためにまず取りかかったのが、自分を主体にしたリスト作りです。
「理想の●●リスト」ではなく自分中心のリストを作ろう!
40歳になった頃、わたしの目標は「家族となる人と出会うこと」でした。そこで、それまでの様々な経験をふまえ、「理想の男性像」のリストを書き換えたのです。まったく新しいやり方で書き換えることにしました。
それは、相手に対する願望ではなく、自分の好きなこと、やっていて楽しいことをリストアップする、というやり方。自分が好きな物事や、自分が何をやっている時が一番楽しいかについて思いつくままどんどん書き出しました。相手中心ではなく、自分中心のリストです。八支則の「サティヤ(正直)」にあてはまる行為でしょう。自分に誠実であり、正直であることの実践です。
そのリストを作ってからは、出会う相手に対してリストひとつひとつの項目を一緒に楽しめるかどうか、もしくは一緒に楽しめなくてもそれを尊重してくれて、応援してくれるかどうかをあてはめて判断していきました。
リストにあてはまらない相手であっても、それは相手が悪いわけではなく、あくまでもリストに合わないだけ。相手をジャッジすることなく、ただ客観的に事実を見つめて判断できる材料となりました。
どんな時の自分を好きと感じるか。そしてそんな自分との時間を共有できるのは誰か。そういう風に、”理想の相手リスト”ではなく、とにかく自分が大切にしたい「理想の自分でいられること・場所・もの・時間などのリスト」として整理することで、相手を見る基準が変わったのです。
それは人間関係だけではなく、人生におけるすべての出来事、物事の選び方にも反映できるのではないかと思います。
相手は自分を映し出す鏡
このように、何かがうまくいかない時、どうしたら良いかわからない時、まずは自分自身を振り返ってみるといいかもしれません。起こる出来事、出会う人や物事は、すべて自分を映し出す鏡です。
誰かとハグをしたい時は、自分をハグしましょう。八支則のひとつ「アヒムサ(非暴力)」の実践は、まず自分自身を愛するところから始めます。自分を愛することができると、そんなあなたと時間を共に過ごしたいという相手が現れるはずです。ポジティブなエネルギーを伴った引き寄せが、あなたの未来をもっともっと豊かにしてくれるでしょう。
いま、恋愛や仕事、取り組んでいる様々なことがうまくいかないとお悩みのみなさん。出会いがないと思っているみなさん。まずは自分の潜在意識の中の正直な声に耳をかたむけてみましょう。そしてもちろん出会うための努力は必要です。外に出て、どんどん出会って、どんどん理想のリストをブラッシュアップしていきましょう。ポイントは相手についてのリストではなくて、自分についてのリストですよ!
愛をこめて、たくさんのハグとキス(Xoxo / hug and kiss)を!
おまけ:出会いのおかしな奇跡
英語の勉強の一環としてアメリカのテレビドラマや料理番組、映画を字幕で観るのが趣味なのですが、当時よく観ていたドラマの脇役のキャラクターが好みのタイプで、その役名が「エリック」でした。なので、街で好みのタイプの男性をみかけると、もちろん知り合いでも何でもなく名前も知らないので、冗談でよく「エリック」と勝手に名付け、
と、勝手に呼んでいました。
そんなくだらない遊び(本人は真剣。でも恋愛ってそういうもんですよね!すでにアラフォーでしたけれど!)を続けていたある日のこと。たまたま2週間だけ旅行で訪れていたニューヨークで、現地でバリバリ働く高校時代の友人の誘いで参加したセントラルパークでのピクニックに来ていたのが、彼女の友達で、のちにわたしの旦那さんとなる「エリック」です。
事前の彼女との会話。
本物って何の本物かわからないけれど、思わず笑ってしまいました。
日本でもハワイでも、もう恋愛なんてこりごり!な失敗ばかりして(小説書こうかと思うほど、いろいろな出会いがありました)、ニューヨークでの休暇を元気に楽しんでいた矢先の本物の(?)エリックとの出会い。実際にピクニックで初めて顔を合わせた時は、もちろんドラマの中のエリックとは顔も声も性格も仕事も違う(当たり前だ)けれど、どこか一緒にいて安心感があり、初めて会った気がしないほどでした。
「理想の自分でいられること・場所・もの・時間などのリスト」に、ほぼ100点満点で当てはまり、3ヵ月のお付き合いですぐに自然な流れで同棲が始まり、その後3ヵ月で結婚への具体的な話が進み、出会ってから約1年で結婚となりました。
それまでこじらせていた約20数年間はなんだったのだろう!というスピード感です。でも、人生ってそういうものかもしれませんね。それまでのすべての経験は、お互いがお互いに出会う準備期間だったのかもしれないし、そのやりきった時間があったからこそ、旦那さんに出会えたのかもしれないし、彼を誰よりも愛おしく感じて毎日感謝の気持ちがあふれます。