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お悩み:もっとヨガのレッスンを良くする努力をしたいのに売上計算や物販に追われる日々
会社勤めをしており、会社にヨガ部門があります。業務の一環でヨガインストラクターとしてレッスンをしています。
インストラクターとして知識を増やすなどして、レッスンの内容を向上させたいと願っていますが、実際は売り上げ計算や物販などに追われる日々。もちろん商売ですし、会社としては売り上げが大切なことは理解できます。
でも、営業マンになる為にヨガの会社に入ったわけじゃない。お客様の為にもヨガのレッスンを良くする努力をしたい。
そんな気持ちで、せっかくのヨガインストラクターとしての毎日がなんだかモヤモヤしてしまいます。これは私の甘えなのでしょうか?
最近は私と同じ悩みを抱えるインストラクターさんは多いかもしれず、是非ご意見を頂きたいと思いました。
どうぞよろしくお願い致します。
(40歳・女性・ヨガインストラクター歴10年)
サントーシマ香:That’s Life!なのかなぁと最近は思ったり
こんにちは。質問をいただき、ありがとうございました。
お気持ち、なんだかわかるような気がします。
私もヨガを指導することに専念したいけれど、実際はメールでの無数のやり取りや、経理の作業、頼まれ仕事、微妙に仕事に絡んでいそうなよくわからない案件などもあったりして、理想と現実のギャップにモヤモヤすることも多いです。
そして、仕事以外の時間でも家事や育児など、やることはいつもいろいろあって、なんだかなぁ、と思うこともある日々を送っています。
そして、That’s Life!なのかなぁと最近は思ったりします。
多くの人が無関係な業務も一生懸命工夫しているのかも?
どうやったら、自分が生徒の立場だった時に感動したヨガのいいところを、担当しているクラスの中で、目の前にいる生身の生徒さんに提供できるか、少しでも近づくことができるか。インストラクターさんの多くが、一見関係なさそうな業務もこなしながら、一生懸命工夫しているんだろうなぁと思います。
「お客様の為にもヨガのレッスンを良くする努力をしたい。」
そんな気持ちを大切に持っている質問者さんのクラスに来る生徒さんは、幸せですね。
体と心にアクセスして変えられることにエネルギーを
会社の状況は、変えられることもあるし、なかなか変えられないことも沢山ありますよね。
他人や会社や社会を変えようとすることや、批判することって、ものすごくエネルギーを消費して、かつ報われないことも多いです。そんな中で、まだ比較的やりがいがあるのは、自分自身という存在をケアしていくことです。
ヨガでもなんでもいいので自分の体と心をクリアに整える時間を大切にして、直感 / 内なる知性にアクセスすると、何が「変えられること」で、何が「現時点では変えられないかもしれないこと」なのかが明晰になってくるかもしれません。
それが見えたら、自分がエネルギーを注ぐことで建設的に変化することに、時間・エネルギー・お金などの資源を集中すると、状況が変わらなくても、それに対する自分の意識や在り方が変わっていくかもしれないです。
自分の大切にしている理想を大切に
私はストレス下にあると、物事を複雑に考えすぎ、嫌な点ばかりが目につくようになるので、早めに厄払いをすることを心がけるようにしています。どんなに理想的に見える環境でも、嫌なことにフォーカスしようと思ったら、そればかり目につきます。
一般的には「大変だね」と声をかけられるような状況でも、体や心に余裕があると、状況を少し俯瞰してみることができて気が楽になったり、その体験をしているからこその、かけがえのなさが見つかって、それが自分だけの宝物になったりします。
バンクーバーで陰ヨガを指導しているバーニー・クラーク先生は
兵器と毒を売る以外、生業はなんでもいい
ともおっしゃっていました。
私たちは自分のイメージで作り上げた“理想的な”会社や社会の中で暮らしていないかもしれないですけど、自分の大切にしている理想を大切に生きていきましょう。
お悩み相談、受付中!
ヨガジェネレーションでは、サントーシマ香先生を始めとしたヨガの先生方、または裏方スタッフであるヨガジェネレーション編集長がみなさまのお悩みを一緒に考えていきます!
誰かに相談することで、少し気持ちがラクになるかもしれません!みなさんのヨガライフに、少しでもお力になれたら嬉しいです!