胃腸は夏が苦手!?
外気温が高いことで体の熱も上がってくると胃腸への血流が減り、さらに、猛暑で汗をたくさんかくために体内の塩分が不足すると、胃酸も減少してしまうそうです。 これに加え、後述の自律神経の不調によって胃腸の働きが弱まった状態のところにキンキンに冷えた清涼飲料水やビールを飲みすぎると、胃の調子が悪くなったり下痢を起こしたりしてしまいます。バテ気味の時はスタミナ系の料理は避け、梅干しや酢の物でクエン酸を意識的に摂る、豚肉やお豆腐料理でビタミンB1を摂るように工夫してみましょう。
水分が足りていない!?
汗には、老廃物を排出する以外にも、体外に熱を放出するという役割があります。汗で体の中から熱を放出しないと体は高温に保たれ、熱中症のような状態に。夏にしっかり汗をかくことは、自分自身を守っていることにもなっているのです。ただし、汗をかくためにはその元となる“水”が必要。ヨガの練習前後はもちろんですが、それ以外の時間もこまめに(ただし毎回キンキンに冷えたものではなく)水分補給を心がけましょう。
自律神経の不調
暑さのせいで食欲が出ず食事の時間が不規則になったり、睡眠不足で生活リズムが崩れると自律神経のバランスが狂ってきてしまいます。また、冷房で冷えきった室内と30度以上の室外を頻繁に出入りすることも、交感神経と副交感神経をジェットコースターのように無理やり入れ替えていることになるため、体に負担をかけてしまいます。結果、疲れやすい、頭痛、肩こり、便秘や下痢といった症状が出てきてしまうことに。冷房の設定温度を見直してみたり、羽織流ものを持ち歩いて体温調整ができるように備えておきたいですね。
ヨガで夏の不調を乗りきろう
シータリー呼吸法で熱を外に逃がす
熱を冷ますという意味のシータリー。この呼吸法は体を内側から冷やし、喉の渇きも癒します。
<やり方>
- 舌を口から出してストローのように丸める
- ゆっくりと真ん中の空間を通して息を吸う
- 口を閉じて、息を止める
- 両鼻からゆっくりと息を吐きる
- これを何回か繰り返す
キャット&カウのポーズで自律神経を整える
自律神経のバランスを整えるヨガのポーズの代表格は、キャット&カウです。集中した深い呼吸とともに、背骨一つ一つが動いているのを意識しましょう。
<やり方>
- 四つん這いになり、肩の真下に手首、股関節の真下に膝がくるように
- 吸いながら胸を前へ開き、視線を斜め上方。お腹の力は抜かず、腰を守りながらお尻は天井の方に持ち上げる
- 吐きながら尾骨の先を床に向け、マットを両腕で押しながら背中を丸め、視線はおヘソ
- 2と3を呼吸に合わせて繰り返す
開放感いっぱいの夏ですが、体調を起こしやすい季節でもあります。日常の中の小さなことに気をつけ、上手にヨガを取り入れながら、元気に楽しく過ごしていきましょう。