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ブレない心のつくり方を知りたい!
いつの時代も、老若男女の興味がつきないダイエット。ダイエットを成功させるためには、体重や体脂肪率などのデータを管理することが大切と言われています。なぜでしょうか?それは、データを管理することにより、正しい情報が得られ戦略を練る効率があがるためです。しかしその結果に一喜一憂してしまうと、モチベーションの維持がとても難しくなります。
他の例えを挙げると、受験のとき。必死で頑張った模擬試験の判定結果に、心が揺れ動かされるような経験をしたことのある方もいらっしゃるでしょう。「あれだけ頑張ったのに、結果がこれ」というように、ダイエットに限らず、生活上のあらゆるシーンにおいて「想定範囲外」の結果は私たちに困難な状況を与えてくるものです。
そこで大切なのが、どんな想定外の状況にも、ブレない心を維持しておくということ。
自分に正直に取り組んできたか?
ヨガの八支則のひとつ、「正直」(サティヤ)。この実践をすることにより、目標へ向かうときに心がブレにくくなります。
正直の確立によってヨーギー(=ヨガ人)は、彼自身と他者のために、事を為さずして事の成果に至る力を得る。
言い換えるなら、物事がおのずから彼のもとへ来る
ーヨガスートラ(パタンジャリ編)
このようにヨガスートラ(ヨガの教典)にはあります。
ヨガの哲学の教えはあるがままの自分であるために説かれています。「あるがままの自分」と聞くと、目標を目指してまっしぐらに努力をしている、またこれから変化していきたいという望みを持っていることと反しているようにも感じられますが、今後のより一層の成長を遂げる前には、常に今の自分がいます。
「今の自分」をしっかりと捉え、今後なりたい未来にいる自分へと繋いでいくには具体的にどのような対応が望ましいのか、簡潔かつ必要最低限に理解をしているのは、他の誰でもなく自分自身であり、あるがままの自分こそがそのような力を有しているのです。
このため、ブレない心の基本として、正直さ、すなわちサティヤの実践が大切になるのです。
自己管理に必要な正直さ、誠実さとはいったい何?
「誰かが言っていたからこうしよう」「最近の傾向としてこれが良いと聞いたからこうしよう」といったきっかけにとらわれ過ぎてしまうと、サティヤの実践は難しくなってしまいます。「やらされている」気持ちが強まり、いざ取り組むときにいらだちが募っていくためです。
一方で、自分がやってみたいと思う気持ちは限りない原動力を作り出します。自分に正直であること、サティヤを実践することにより、思うように運ばないときでも不屈の精神で目標を目指せます。このため、ブレにくい心を積み上げていくことができるのです。
サティヤの実践に「シンハアーサナ」をやってみよう
それでも行き詰ってしまうときには、アーサナの中から「シンハアーサナ」(ライオンのポーズ)の練習をおすすめします。気持ちをデトックスさせるのにも効果があるため、サティヤの実践とともに日々実践しましょう。
「シンハアーサナ」(ライオンのポーズ)のやり方
- 正座の座り方で背筋を伸ばします
- 上体を少し前傾させて、足首を曲げつま先を立てます
- 手のひらはひざの上に乗せます
- 顔を斜め上に向け、口と鼻と目を大きく開きます
- 舌を長く突き出しながら、吐く息で「ハァー」っとライオンの遠吠えのように声を出します
- 視線は額の中央を見上げるように寄り目にしながら上に向けます
- 息を吸いながら顔をもとにもどします
- 4〜7を3セットほど繰り返します
目標達成に向かうときの自己管理のヨガ的すすめとして「サティヤ」をご紹介しました。いかがでしょうか?みなさんも試してみて下さい。