スリランカを示す標識のイラスト

驚きと発見に溢れたスリランカでのヨガ体験記

男性ばかりのクラス

日曜日の一般公開のクラスに参加したのですが その日の参加者は、女性の先生以外はなんと全員が男性。世界の色々な場所でヨガをしてきましたが、今までは女性中心のところばかりだったので 今回は雰囲気が全然違いました。ヨガスタジオというよりも、祭壇があり、お寺に近いような感じで、コンクリートむき出しの床には、御座のようなものを敷き ヨガマットは使用せずにヨガを行いました。

レッスンは全て英語で行われる

スリランカの公用語はシンハラ語なので言葉の心配をしていましたが、レッスンは全て簡単な英語で行われ、一段上がった小さなステージのようなところで 先生がデモンストレーションをしながら説明してくれました。

初心者も参加しやすい内容

スリランカのヨガスタジオ内観
スリランカのシンハラ語ではなく英語で行われる

来ていた男性達の中には、ジーンズで来ている方もいました。アーサナの内容は決してハードなものではなく、アーサナとアーサナの間に横になるシャバーサナのポーズが入ります。身体が少し温まる程度の運動量なので、ヨガの初心者や高齢の方でも 安心してレッスンが受けられます。ヨガのアーサナ自体は30分程で終わり、その後はジュースが配られて少し休憩した後に、その場にいる全員で祭壇の前に輪になり、しばらくの間、目を閉じて瞑想。

皆でマントラを唱える

瞑想の後は、スリランカの言葉と英語で書かれたマントラが書かれている本が配られ、まず初めに先生がマントラを唱えた後、生徒達が後になって続きます。マントラが終わると、両手いっぱいにお花が配られ 一人ずつ、祭壇にお花を供え、合掌しお祈りをします。そして、もう一度輪になって座り、全員で食事を頂きました。食事の後は、各自が自分で使った食器を洗い終了になります。

1時間半でヨガを包括的に体験

初めは戸惑いながら他の人の後に付いていくばかりでしたが 全て終えてみると、「ヨガ」という行いを全て包括した素晴らしい体験だったと思います。アーサナだけだと、どうしてもフィジカル的な部分だけにフォーカスしがちですが、ヨガアーサナ、瞑想、マントラ、キルタンの斉唱、など様々なヨガの要素を1時間半という、短い時間の中で体験できたように思えます。

クリヤ・ヨガとは

バラナシにあるババジ氏の像
画像はバラナシにあるババジ氏の像

今回体験したクリヤー・ヨーガとは、インドの偉大な大師、ババジナガラジによって復興されたヨガの流派。クリヤー・ヨーガは、神との合一と成就の域に至るための、科学的な技法であるとされています。「あるヨギの自叙伝」の著者パラマハンサ・ヨガナンダはその著書の中で、キリストのような聖者、不死身の聖者としてマハアバター・ババジの存在を明らかにし、数世紀にわたりババジがヒマラヤに暮らし、遠くから霊的教師たちを導いていることを述べています。

個人的な話になりますが、スリランカは私の大好きな国です。旅の途中で出会ったスリランカの人達は、とても気さくで、親切な人が多く、人に対しての思いやりの気持ちや、助け合う精神を常に持っているように感じました。ヨガという言葉の語源には、「繋がる」という意味がありますが人と人との「繋がり」を感じた時、私は一番幸せに思います。アーサナだけがヨガではなく、たとえポーズが上手く出来なかったとしても、人を思いやる気持ちがあれば、それが、「ヨガ」だと思いませんか?

執筆:Kumi