話題の「肩甲骨はがし」って何?
最近、インターネットや健康関連の情報誌、整体院などで「肩甲骨はがし」という言葉をよく耳にします。名前の印象から「肩甲骨を背中からはがすの?」とちょっと怖いイメージもありますが、簡単に言えば肩甲骨まわりのストレッチのこと。
その他にも、「肩甲骨ダイエット」「肩甲骨体操」「肩甲骨ほぐし」などなど、肩甲骨にまつわる健康法は多種多様。これらも基本的には、肩甲骨に付いている筋肉を鍛えたり、ストレッチしたりすることによって、肩甲骨を動かし、それに連なる首・肩・背中の柔軟性を取り戻すものです。まさに、肩甲骨こそが美容と健康のカギといえるでしょう。
肩甲骨まわりをストレッチするとどうなるの?
まず第一に挙げられるのが、もはや現代人共通の悩み、肩凝りの解消。肩凝りは放っておくと四十肩・五十肩を引き起こすこともあり、その予防にもピッタリ。
さらに、猫背の人にも効きます。猫背から姿勢が矯正されれば、バストアップやお腹・背中のお肉をスッキリさせることも。さらには、顔やデコルテのたるみの改善、リンパの流れの促進、代謝の活性化など、実に多くの効果が期待できます。
肩甲骨だけでどうしてこんなに効果的なの?
肩甲骨は背中の肩に近い位置に、逆三角形のような形で左右対称にあります。「天使の羽」のようですね。骨の中ではかなり大きく、厚みもあり、一見、背中(肋骨)にピッタリくっついているように見えます。ところが、のどの下から肩に向かって伸びている鎖骨と、肩の辺りでくっついているだけ。鎖骨とつながっている以外は宙ぶらりん状態です。
そんな肩甲骨には上下、左右、表裏に筋肉があり、それぞれが首、背骨、肋骨、腕とつながっています。これだけ守備範囲が広い骨ですから、自在に動かすことができれば,周りの筋肉もストレッチしやすくなり、首、背中、肩、バストなどに効果が現れるわけです。
実は動かしにくい!?せっかくの天使の羽なのに・・・
このように可動域が広い肩甲骨ですが、日常生活ではそれほど大きく動かすことがありません。デスクワークなど、上半身をあまり動かさずに同じ姿勢を長時間続けるような場合はさらに可動域が狭くなり、その状態で筋肉が凝り固まってしまいます。
肩甲骨から肩や腕を動かしているつもりでも、肩と腕しか動いていなかったり、天使の羽なのに外側にダラ〜と開いてしまっていたり・・・これではストレッチどころではありませんね。
だからこそ、肩甲骨は意識して大きく動かすことがポイント!肩甲骨のストレッチなら、全身のエクササイズよりも気軽にどこでもできるので、美容のため、健康のため、活用しない手はありません!!
文・ホタカ ミア