ヨガを始めたきっかけは、身体を動かす「アーサナ」だった方も多いかもしれません。けれど、ヨガを続けるにしたがい、アーサナだけでないヨガの側面にも魅力を感じ、哲学や呼吸法、瞑想(メディテーション)にも興味の幅が広がってくるのではないでしょうか。
パタンジャリによる古典のヨガ・スートラには、瞑想の段階が「ディヤーナ」「ダーラナ」「サマディー」の3段階にわけて記されています。瞑想は奥が深く、瞑想こそがヨガの最終目標であるとも言えるでしょう。
そこで今回は、瞑想を快適に行なうためのグッズをいくつかご紹介します。
キャンドル(ろうそく)
トラタカ(Trataka)といって古来から使われている瞑想方法では、ろうそくの炎を見ながら集中力を高めます。石油系のパラフィンでできているキャンドルは燃えカスが肺に有害な影響を与えるという報告もあるので、蜜ロウのものがおすすめです。
トラタカ(Trataka)瞑想のやり方
- ろうそくの炎一点に焦点を合わせる
- 意識がそれてしまったらまたろうそくの炎に集中をもどす
- まぶたを閉じてもまぶたの裏にろうそくの炎が現れるようにまで集中力を高めていく
マーラービーズ(数珠)
ブレスレットくらいのサイズのマーラーもありますが、伝統的なマーラーはビーズが108粒ついており、間に結び目があります。マントラを唱えながらの瞑想プラクティスの際に、マントラにあわせて数珠を一つずつ手繰っていき、一周したらマントラを108回唱えたという数え方にも活用できます。お守りのような役割もあり、日常使いのアクセサリーとしても素敵なマーラーを、ぜひ瞑想でも活用してみませんか?
インセンス(お香)
室内に気に入った香りのお香を焚くことで、日常モードから瞑想モードへと空間を清めます。お香の燃え尽きるだいたいの時間がわかったら、その時間を目安として瞑想を続ける目標にするのもいいですね。心を正してくれるだけでなく瞑想の時間を測る基準としても活用できます。
ビンディー
インドの女性が第6チャクラ(アジュナチャクラ)に装飾を施している点のこと。もともとは赤い顔料をつけていたが、近年では直接貼れるシールなどもアクセサリー的に多く出回っている。このビンディーシールを壁に貼り視点を定め、集中力を高めるのも瞑想のプラクティス役立ちます。
もちろん、瞑想が安定したら道具や形式にはこだわらなくていい訳ですが、瞑想に苦手意識をもっている方は、補助具として、こういうアイテムを取り入れてから、気楽に始めてはいかがでしょうか?