足裏は身体のバランスの要!
ヨガの立ちポーズで最も重要なのが、大地に身体を根付かせること。「グラウンディング」という言葉を耳にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
足の裏でしっかり床をとらえて、土台をつくると、そこから大地のエネルギーを吸い上げるように手の先、頭の先まで意識を持ってアサナを導くことが可能になります。
では、足の裏でしっかり床をとらえるためにはどうすればいいでしょうか。それは土踏まずのアーチをしっかり立たせることにポイントがあります。
足裏にある「足底筋」が機能しないと、バランス力を保てないだけでなく、普段の生活で普通に歩いたり走ったりできていたことも、痛みを伴ったり、長時間の歩行やスポーツが快適にできなくなってしまったりするなど、生活に支障も来します。
そこで今回は、土踏まずを意識して強い足をつくる3つのエクササイズをご紹介しましょう。
土踏まずのマッサージ
足裏にある足底筋膜をまずはマッサージして柔軟性を高めましょう。
- ご自宅にあればテニスボールやゴルフボールを用意する。なければ使用済みの空のガラス瓶や、青竹踏みなどでも。
- 立った姿勢で足の裏で、用意したボールなどの道具をコロコロ転がす。
- バランスが取りにくければ壁や椅子に手をついて支えたり、椅子に座った上体でも可能です。
- 左右それぞれ3分間ずつくらい目安にコロコロとマッサージしましょう。
足指の感覚を養うエクササイズ
普段あまり意識して動かすことのない足指を、意識的に動かしていくことで、土踏まずもしなやかに強くなります。
- まずタダアサナで立ちます。目線は真っすぐ正面から動かさない。やわらかい視線で。穏やかで自然な呼吸で。
- 両足指をすべて地面から離します。指と指の間は思いっきり広げて。足指の付け根(母指球から小指球までのふくらんだ部分)は床についたままで大丈夫です。
- 足指の付け根とかかとでしっかり床を押しているのを感じます。
- 最初に両小指だけ床につけます。そのまま、次は両親指を床に。続けて薬指、中指、人差し指の順で下していきます。
- 視線は足を見ないように正面をやさしく見つめます。自然な呼吸を続けていきます。
- 足の動きに意識が向きすぎて手がおかしな動きをすることもありますが、身体はタダアサナを保ちながら行いましょう。
足の裏でボールをつかむようなエクササイズ
今度は、想像上のボールを使います。意識的に土踏まずを持ち上げるような動作で、しっかりと足底筋を鍛えます。
- 「足指の感覚を養うエクササイズ」の(1)~(3)まで同様に体勢を整えます。
- 息を吸いながら、足の裏でボールをつかんでいるようなイメージで、グーッと土踏まずを持ち上げます。
- 息を吐きながら、力を抜いてもとの足裏に戻しましょう。
- (2)〜(3)を呼吸に合わせて5回〜10回くらい繰り返す。
- 「足指の感覚を養うエクササイズ」の(5)~(6)の注意点と同様です。
足の感覚が整うと、自然と土台が定まり、心身のバランスも整いやすくなっていきます。しなやかで強い足づくり、日頃から意識していきましょう!