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自分を安心させるテクニックを身につけよう!
「あがっている」と感じるとき、人は何をしているでしょうか。
人前に出る、伝える、という行動をとるときに心臓がドキドキしたり、手が震えたり、息が上がってきたり、落ち着かなくなって逃げたくなったりすることが起こる現象を「あがり」と表現します。
実際にやっていることには、背中や首のあたりを固めたり、顎を引いたり、カラダを後ろに引いたりという「後ろに下がる」といった特徴があります。
「前に向かって発信する」という行為に対して、身体は「後ろに下がる、固まる」という反対の行為をするのはなぜでしょうか?それはその場が安全と感じられないと「その場から逃げたい、消えてなくなりたい」という衝動が行動に表れるからです。
おかれている環境を確認して安心しよう
レッスンのとき、自分が今置かれている環境を確認して「安心して動くこと」が実はいいレッスンをするためには大切なことです。
「今自分はどこにいるのか」を認識するためにあるものに触れてみたり、空間を見回して、自分のやりやすい位置に移動したりして「場と馴染む儀式」をすることも有効です。本当に少しの動きでも自分の所在を確認する動きをつくると、人間は動物としての本能が、「住処」を見つけて安心するものです。
そしてストレッチや深呼吸で固まっているところをほぐしましょう。レッスン前のちょっとしたひと時を自分だけの楽しい儀式に使いましょう。カラダのストレッチだけではなく、こころにも余裕を持たせるために動いてみましょう。
「何をしたいのか?」意図しつづけること
緊張してパニックしているとき、足が宙に浮いているような感覚のときは実際その場に気持ちがないことが多いものです。過去に起こった体験から「大丈夫だろうか?」とまだない未来の失敗を想定して、そわそわしていることでしょう。
なるべく「楽しいレッスンにしたい」など人がどう受け取るかではなく、「呼吸の大切さを伝える」「ポーズのとり方のコツを伝える」「自分が好きなヨガを伝える」等、自分から発信できることにフォーカスすることが役立ちます。伝えることの意図に沿いつづけることは、パニックから今の自分がやる行動に、人を引き戻す効果があります。
自分がワクワクすることを選ぶことも大切です。「好き」のエネルギーがあなたと生徒さんを引っ張ってくれることでしょう。
伝えたい!だけでは伝わらない!「動きのレッスン・プラン」はあるか?
ヨガインストラクターの方は「生徒さんにリラックスしてほしい」「いい時間を過ごしてほしい」「ヨガを好きになってほしい」など、生徒さんに対して様々な期待があります。それはすばらしいエネルギーです!
でもその思いは感覚だけでは、あなたのカラダも生徒さんも動くことができません。そのために「何をすればいいのか」レッスンプランを明確にしておきましょう。
レッスンで伝えたいことがあったら、そのためのレッスンに必要なポーズ、自分の立ち位置や動き、インストラクションをするタイミング、ポーズの動きのプロセスを一つ一つ明確にしてみましょう。
最初は誰かの真似でもいいかも知れませんが「あなたのレッスンと、あなたの生徒さんのために必要なこと」に集約して、シンプルにしていく作業が大切です。