2人に1人は後輩指導に自信がない!?
職場で後輩や部下の育成をまかされた経験がある方も多いのではないでしょうか?全国の30代の男女300人に、社会人何年目から人を育てられるようになったかを聞いたアンケートがあります。男性の13%、女性の16%が社会人3年目と答えたそうです。しかし、男性の46%、女性の47%が「いまだに後輩を育てられない」という結果が出ています。それほど、後輩や部下の指導は難しいことなのです。
※参考リンク:数字のトリビアサイト『Suzie(スージー)』
自分のことを知ることからはじめよう
- 言ったことをなかなか聞いてくれない
- 教えたことをなかなか覚えてくれない
後輩や部下の指導において、みなさんもこのような経験があるのではないでしょうか。なかなか思い通りにならない後輩や部下の態度にイライラしてしまいますよね。そんな時、思い出してください。ヨガは他人をコントロールすることではなく、自分の心の在り方をコントロールして、うまく生きる方法であるということを。
このことは、ヨガスートラやバガヴァットギータにも書かれています。イライラがおさまった頃くらいに思い出して、瞑想してみましょう。自分が先輩や上司に指導を受けていた時のことや、してもらってうれしかったこと、勇気づけられたことに気づくのではないでしょうか。
気づきを後輩・部下の指導に生かす
それぞれの気づきを後輩や部下の指導に生かしてみましょう。あなたと後輩や部下は同じ人間ではないので、あなたが勇気づけられたことがそのまま当てはまるとは限りませんが、試してみましょう。合わなければまた考えればいいのです。はじめのうちはイライラするでしょうが、工夫しながら続けてみてください。失敗をしながら繰り返し実践することは、アビヤーサ(修習)の一つです。
頼られるのではなく、勇気づけられる先輩に
よい上司や先輩は、頼りがいのある人だと思われがちです。しかしヨガスートラでも言われる独存位(人はみな独立した存在)という観点からも、頼られるよりは勇気づけられる先輩になることを目指してみましょう。
あなたの後輩や部下は、いつかあなたの元を巣立っていきますし、またそれぞれの後輩や部下の指導をするようにもなっていきます。頼り癖がついてしまったら、いつまでも独立できない小鳥になってしまいます。成功したら一緒に喜び、失敗をしたら無視をするでも手伝うでもなく、励ましながら勇気づける。自立した関係で後輩や部下と関わることがヨガ的教育とも言えます。