アーユルヴェーダの知恵を日常生活に活かそう!
東京でも36度を越え、群馬では39.5度を記録するなど、今年の夏も留まるところを知らぬ暑さですが、みなさんお元気ですか?暑さから、夏バテ気味な方や、熱中症のような症状が出ている方もいらっしゃるかもしれませんが、中には、あせもや湿疹でお悩みという方、いらっしゃいませんか?
今日はそんな肌トラブルと夏の関係について、アーユルヴェーダの観点からご紹介したいと思います。
夏はアーユルヴェーダの”ピッタ”の要素が強い時期
アーユルヴェーダは、インドに伝わる医学や哲学といった、生活する上での知恵がつまった、“生命の科学”と言われている叡智です。アーユルヴェーダでは、自然に沿って生きることを大切にしており、自然の中には、空、風、火、水、地の5つのエレメントがあると考えられています。
今日ご紹介したいのは、火と水の要素から成り立つ“Pitta|ピッタ”と呼ばれている性質です。
ピッタの特徴
- 熱い
- 鋭い
- 微油性
- 消化や代謝の調整を行なう働き
ピッタのバランスが乱れるとあせも等の肌トラブルが発生
夏はピッタのバランスが乱れやすい時期であり、ピッタのバランスが乱れることで、体内の熱や火が増加し、皮膚疾患、肌トラブルにつながります。
ピッタの乱れによる肌トラブルは、ピッタが持つ性質上、熱に関わるものが多く、肌の乾燥やシワと言った悩みはあまりありません。多く見られる肌トラブルの症状としては、あせもや湿疹、ニキビがあります。
症状が出た時の対策は?
食べ物では、暑い夏には冷たいコーヒーやアルコールが美味しいですが、これらの飲み物は、熱を体内に溜め込みやすい性質があるので、なるべく控えましょう。塩辛いものや辛い物も熱を増加させてしまうので、夏には摂り過ぎないようにしたいところです。
生活では、汗やほこりが皮膚の雑菌を増やす一因になることもあるので、汗をかいたらシャワーを浴びることがオススメです。汗をかいた時には、濡れたタオルで優しく拭くなど、症状が広がらないように注意しましょう。また、イライラしたり、怒ったりすることもピッタを乱すことにつながるので注意が必要です。
身体がかゆいという時や、あせもが出て来たという時は、ピッタのバランスが崩れてしまっているのかもしれません。汗を欠いたまま放置していたり、アルコールやコーヒーを飲み過ぎていないか思い出し、生活を改めてみてはいかがでしょう?