ヨガは男性だけのも!?
ヨガの歴史に紐解くヨガ指導者が知っておくべきは知識
“ヨガ” と聞いて皆さんは何をイメージしますか?
ヨガ人口が増えてきていますが日本ではやはり、
ヨガ = 若い女性のもの というイメージがあるのも事実。
実際にヨガスタジオでレッスンを受けると、女子率って高いですよね?
そこで今回は女性にヨガと女性の意外な歴史、そして女性にヨガを指導する際に
知っておきたいことをまとめたいと思います。
ヨガは男性だけのものだった!?
ヨガと聞くと女性のものというイメージがありますが、実はヨガはもともと
男性だけのものだったんです。
ヨガのイメージとは真逆かもしれませんが、それにはヨガの歴史が関係しているんです。
それは、元々インドでヨガはインド人の男性、しかもヒンドゥー教における身分制度であるカーストにおいてクシャトリア(王族・武士)の若い男子だけが学べるものでした。
そのためヨガのポーズの中には、男性の骨格や筋力では容易にできても女性には体格的な観点で難しい、やりにくいポーズというものがあったりもします。
西洋人女性初のヨガインストラクター登場
ではいつからヨガが女性の間にも浸透したのでしょうか?
そのキーパーソンが、インドラ・デヴィというロシア人女性。
ロシアで生まれ育ったインドラは演劇学校卒業後、女優・ダンサーとして活躍していました。
たまたま耳にしたサンスクリット語のチャンティングに心を奪われた
彼女はインドへ渡りヨガの父、クリシュナ・マチャリアに弟子入りしました。
クリシュナ・マチャリアの元で男性に交じって練習を積んだインドラは
その後夫の転勤で上海へ渡り、ヨガの指導を開始します。
ヨガ指導者としてのキャリアを積んだインドラはアメリカへと渡り、1年後にはハリウッドにてヨガスタジオを開き、マリリン・モンローをはじめとするハリウッドのスター達にヨガを教え始めます。
一般の人達に影響力のあるスターたちにヨガが広まったことで、
次第にヨガが一般に、そして女性にもヨガが浸透していきました。
現代女性に合ったヨガとは?
西洋人女性初のヨガインストラクター、インドラ・デヴィによって
ハリウッド女優、そして一般女性へと広まっていったヨガ。
今日ではムーンサイクルヨガをはじめとする“女性の為のヨガ”というカテゴリが
形成されつつあります。
しかし元を辿るとヨガは若い男子の為のもの。
だからこそ、女性の体についての基礎知識を知っておくことが必要なのではないでしょうか。
女性ホルモンや月経、PMS、生理痛、そして女性特有の病気・・・
同性だからこそ女性の生徒さんに気軽に相談してもらえる部分もあるはず。
だからこそメソッドだけではなく、女性の体の仕組みをまずはきちんと知り、
生徒さんの不調に対してヨガや日々の過ごし方を含めて的確なアドバイスを
してあげられるようにしておくことが重要なのではないでしょうか。
産婦人科医 高尾美穂先生による
ヨガ指導者に知ってほしい
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