「うまく伝えなきゃ」というヨガ指導者のとらわれ
「自分なんかが、ちゃんとヨガを指導できるのだろうか」
「間違えずにやれるだろうか」
こうした悩みは、これからヨガインストラクターになろうとしている人に限らず、実は、すでに一線で活躍しているティーチャーたちも抱えています。
責任感の現れともいえますが、習ったことを正確に伝えるだけがヨガ指導ではないはずです。
その本質を伝えるべく2019年10月末より開講されるのが、「山本 俊朗 直接指導 全米ヨガアライアンス認定200時間(RYT200)ヨガ指導者養成講座」。
いよいよ記念すべき、第一期生がスタートするこの講座。メイン講師を務める山本俊朗先生は、次のように語ります。
けれど、考え方を少し変えてみると伝えることって、ものすごく楽しいことなんです。資格を取ってからではなく、取得過程でもできるだけこのことを知って欲しい。そんな想いから、この講座を始めることにしました。
自分のヨガスタイルを持っていますか?
突然ですが、皆さんにはヨガのスタイルはありますか?なんて聞くと、あまりにも唐突すぎて、答えられないかもしれませんね。では、次の質問は、いかがでしょうか。
- ヨガのどんなところに惹かれましたか?
- ヨガをどんな風に行うのが好きですか?
- どんな時にヨガが必要だと感じますか?
- ヨガがどんなことで活かされていますか?
答えを考える時、普段の自分がどんな生活を送っているのか、あるいはヨガとどう付き合っていくかを思い浮かべることでしょう。ヨガ指導者として大切にしたいことは、この部分をより明確にすることだと山本俊朗先生は言います。
ヨガの膨大な教えを、後世にきちんと教え、伝えることはとても重要なことです。しかし、それ以上に太古からの膨大な叡智の中で自分が何を最も実践したいのかを見極め、その方法を伝えることのほうが、実は大切とのこと。
「なぜなら、指導者のなかにある伝えたいという強い想いにこそ、生徒さんたちは共感を示してくれるからです」と山本俊朗先生。
この“何を伝えたいのか”という指導者としての軸を山本俊朗先生は「スタイル」と呼んでいます。
こだわりたいのは「自然体」というスタイル
スタイルにこだわる山本俊朗先生が、もっとも大切にしていること。それは、自然の摂理だそう。
いまや多くの指導者が自身のスキルアップを目的に、また指導者としての道筋を確立するべく、「5エレメンツヨガ」を学んでいます。これだけ多くの注目を集める背景には、山本俊朗先生の指導技術の高さはもちろん、やはりオリジナルのスタイルが確立されているからでしょう。そうした想いにたくさんの人たちが共感を示していることを、物語っています。
そんな山本俊朗先生は、「誰もが自分のスタイルとしてヨガを表現することができる」と力を込めます。
自分が好きなヨガを「シェアする」プロに
さて、RYT講座を通して、生徒さんたちにはどのような変化を遂げてほしいのか。その想いについても、伺いました。
講座をとおして、本当に好きなヨガや、あなただからこそできるスタイルに気づいてもらえたら、嬉しいですね。それを楽しみながら、多くの人と共有するテクニックは、僕が責任をもってシェアします!
多くのヨガ指導従事者が、ヨガを伝えるということにプレッシャーを感じて悩んでいますが、上手く教えようとするのではなく、自分が大切にしていることをいかに楽しんで共有できるか。それがわかるだけで、ヨガ指導者という仕事をもっと楽しめるのではないでしょうか?
最後に山本先生が感じている“ヨガ指導者という仕事”について伺いました。
僕にとってのヨガ指導者というのは、自分自信をしっかりと“表現しきる”仕事だと感じています。
初夏某日、海辺のドライブミーティングにて。