記事の項目
「学校をつくりたいの」
こんにちは、ヨガジェネレーション企画部の石本琴美と申します。ヨガジェネレーションで私が担当させて頂いている、「チェアヨガ指導者養成講座」の講師で、今やシニアヨガの代表格ともいえる山田いずみ先生。彼女が以前してくださったお話しが、とても素敵だったので、皆さんにも紹介したく記事を書かせていただきました。
その前に、彼女の人となりについて、簡単にご紹介させていただきます。
いずみ先生がヨガ講師を目指したきっかけは、モデルとしてご活躍されていたころ。周りにヨガ講師になるモデル仲間が多く、ご自身の将来にも選択肢として加わったそうです。さらに、大好きなお祖母様が、体操でみるみる元気になっていく様子をみて、シニアに向けてヨガを指導することを志したとのこと。
会えば誰もが癒される存在。
「森の精霊が都会に降りて来た」
それが、山田いずみ先生の担当をしている私が初めていずみ先生にお会いした時の印象です。柔らかな光に包まれているような、少し神秘的な雰囲気もまとっています。
そんないずみ先生は、現在山梨県は八ヶ岳の森の中に居を構えていらっしゃいますが、なんと、電気の冷蔵庫はお持ちでなく、土の中に埋めてある、ECOな自然冷蔵庫を愛用。自身が感じる「心地いい」という感覚を大切にして、「自然と調和する」今の生活にたどり着いたそう。
ライフスタイルだけではなく、立ち居振る舞いも自然体で、周囲に癒しを与える存在です。私はもちろん、いずみ先生の講座を受講された生徒さんの誰もが
- 先生の雰囲気が大好き
- いずみ先生のように、その場をリラックスした空間へと導けるような人になりたい
- いずみ先生に教えていただいて良かったと心から思います
と、そのお人柄にハマっています。
そのため、ヨガジェネレーションで行われているチェアヨガの講座はいつも和やか。和気あいあいと笑顔にあふれた時間を共有したり、静かな空気の中で瞑想に集中しながら一体感を高めたり。とても心地よい、穏やかな空気が流れています。
広がるチェアヨガの輪
そんな、山田いずみ先生は最近メディアでも取り上げられることが多くなりました。
- NHK「ごごナマ」
- 白夜書房さん「脳活教室パワードリルα Vol.3」
- 東京メトロの季刊フリーペーパー「Metro Walker」などなど
椅子さえあれば手軽に行える
「チェアヨガ」は、ヨガに対してハードルの高さを感じられている多くのシニア世代にも無理なく取り入れられる健康ツールとして、世の中に認知されつつあります。
いずみ先生ご自身も、チェアヨガの活動を広げて、たくさんの方に健康になって欲しいという一心でメディアを通じた活動にも尽力されているようです。
介護業界の人材不足がもたらすこと
昨今、日本は少子高齢化が進み、介護が必要な方が増え続ける一方で、介護業界では人材不足が深刻化しているといわれています。公益財団法人介護労働安定センターが「平成29年度介護労働実態調査」1)で公表した結果は、実に66パーセントもの介護施設で人手不足が問題になっているというものでした。さらに、2035年には、約79万人もの介護人材が不足すると、経産省が発表。
この先、介護サービスを受けたくても受けられない人が増えるかもしれないことを物語る数字です。
そんな忌々しき事態にいずみ先生は、
たくさんの方に高齢者に対するヨガのアプローチを学んで頂きたいです。また、シニア世代ではない方たちも、運動や食事など、ご自身の生活習慣と向き合いながら、今のうちから“心と体の介護予防”を意識してほしい。
と提案されています。
「健幸」の輪を広げるために、「相互扶助」が叶う場所を作りたい
そんないずみ先生が伝える、「若いうちから健幸=健やかで幸せに暮らせる知恵を身に付けられる場所が必要」、というメッセージに心が強く動かされました。
また、この「場所」についての、彼女の構想が素晴らしく、多くの人に知っていただきたいと感じています。その内容が、こちらです。
フリースクールのような学校をつくりたい。そこで、みんなでヨガをしたり、野菜やお米も栽培し、採れたもので食事をつくってみんなで食べたり。
お年寄りが子どもたちに食べられる葉っぱや魚の釣り方を教えられるような、老若男女問わず誰もが自由におしゃべりもできる場所にもしたいですね。子どもたちは、人生の先輩から知恵を授かり、お年寄りは子どもたちから元気をもらう。
お互い助け合い、みんなで「健幸」を育める学校を作るのが夢です。
いずみ先生は、この壮大な想いを、形にしたいと力を込めます。
ヨガを指導する人生において、シニアヨガを選択したいずみ先生。ただ楽しくヨガを伝えているばかりではありません。ご自身が先生とはいえ、生徒さんになって下さるのは、目上の方ばかり。自分の言うことを理解してもらったり、実践してもらうためには、強い信念が必要だとおっしゃいます。
森の精霊のようにふんわりとして、柔らかい光に包まれているイメージのいずみ先生ですが、実はどっしりとした大木のような軸も同時に持ち併せている強い女性。
私は、いずみ先生の想いはきっと形になると思っています。そして、彼女の切なる想いを次の世代へと紡いでいくべく、いずみ先生の元に多くの方が学びに来られることを願っています。