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そんな大好きなアボカドのレシピを2回連続でご紹介です。ひとつの食材で2回連続、というのも、新しくお料理を作ろうとある食材を手に入れたとき、使いきれなかったことはありませんか??一人暮らしだったり、家族と嗜好が合わなかったりすると残してしまいがち・・・。
私もそんなことがあります。元気がなくなってしまった野菜を目にすると、『野菜、ごめん。。。』と申し訳ない気持ちになります。というわけで、大切な野菜たちを最後まで美味しく使い切る=頂き満たすべく、ひとつの食材で2回にわたりレシピをご紹介していこうと思っています!
アボカドを選ぶポイント
選ぶポイントで一番大切なのは
- 外皮に傷がないこと
- 外皮に張りがあってプリッとしていること
アボカドはとても繊細な野菜なので、少しでも傷があるとそこから変色します。できる限り外皮に傷がないものを選ぶこと、そしてはち切れんばかりの張りがあるものを選びます。
この3段階のアボカド、左から右にかけて完熟度合いが変化しています。購入してすぐに食べたい場合は一番右のような力強い黒紫色のものを選んでください。
今回ご紹介するのは『アボカドとタコのガーリック・マリネ・サラダ』です。
レシピ
材料1
- アボカド
- 茹でタコ
- 粒黒胡椒
材料2:最初に混ぜ合わせておく材料
- ニンニク(すりおろす)
- 美味しいエキストラ・ヴァージン・オリーブオイル
- 美味しい塩
- レモン(または黒酢)
作ってみよう
- アボカドと茹でタコを一口大に切る。
- 1に材料2を加える。
- 食べる直前に、粒の黒胡椒を包丁の柄などで粗く砕いて散らす。
ちょっと一工夫
- ひと手間ですが、胡椒は粒のものを食べる直前に砕いて使います。味わいがまったく変わりますのでぜひお試しを!
お皿選びワンポイントアドバイス
タコの赤に合わせて赤い器にしたり
アボカドに合わせて緑の器にしたり
黒い器だと色っぽく艶やかになりますね。
お料理は過去と未来の掛け合わせ=今を生きること
このマリネサラダ、とあるお店で頂いた一品からヒントを得ました。遠く離れた場所に住む友人と久しぶりに再会し食事をした時のこと。ブラッと入ったお店はとっても素敵な雰囲気と音楽とに溢れていました。
その時にオーダーしたのがこんな感じのマリネサラダでした。二人でパクパク美味しく頂き、そして色々なことを話し、たくさんのことを共有。彼女とハグして帰宅した数日後、『あの時のサラダ、再現してみよう!』で生まれたレシピです。
レシピを起こす時間=彼女と過ごした心地良い時間を思い返す時間。そしてその時に発せられた彼女や私の言葉紡ぎを思い出しながら、自分自身と向き合う時間でもあります。
いつもその時その時の気分でレシピを思いついて作っているのですが、やはりベースがあります。それは今まで数十年、生かされ活かされてきた中で培われた味の記憶。幼い頃から口にしてきた母や、祖父母の世代や、もっと前のご先祖様から代々受け継がれてきた味の歴史の記憶。
その味覚プラス、私自身が日々経験している様々な記憶の味わいが上手い具合に融合し、食べてくれる人のことを想って作りながら、嬉しい新しい調和が生まれている。新しいレシピを考えること=今までの自身の軌跡をたどり、未来を見つめることでもあります。
私がいつもレシピを生み出したり料理をしたりする時間は自身が経験した心地良い五感と、未知の想像力とを掛け合わせる時間。単に食べるためだけに作るのではなく、生かされ活かされてきた、消えゆく記憶を再現する行為なのだと思っています。