エシカルという言葉を聞いたことがありますか?
エシカル(ethical)は「道徳・倫理上の」という意味。また環境や社会に配慮した工程・流通で製造された商品を選択する、という消費活動をエシカル・コンシューマリズムといいます。
エシカル・コンシューマリズムの中で最も注目されているのが、ファッション業界ではないでしょうか。身につけるものに動物素材を使わないことも環境への配慮となり、エシカル的な活動といえます。
そのため、ヨガを実践しているヴィーガン(絶対菜食主義者/より厳しいベジタリアン)の人たちの中には、エシカルを普段から意識的に実践している人も多いようです。
エシカルな行動とは?
ジュエリーの世界でも、フェアトレードやリサイクル素材、紛争の引き金となるダイヤモンドなどを使用しないエシカルジュエリーが多くなってきています。採掘や生産の過程において、不当な低賃金労働や児童労働のない形で採掘された鉱物を使用しても、エシカルジュエリーといえるそうです。
他にも、特定のバッグを買うことが、アフリカの子どもたちに給食を贈る資金になるといった、様々な形のエシカルがあります。
デザイナーの中にはエシカルなプロジェクトに熱心な人も多く、アフリカの社会的に取り残された女性たちにファッションアイテム作りの仕事を提供する支援をしている人も。
そういったエシカルは、いわゆるチャリティーのように募金で集めた現金を提供するのではなく、仕事を通じて、自立を側面からサポートするアプローチだそうです。
もちろん、商品の売上の一部を寄付に回すという、寄付金込みの商品もエシカルといえるそうですが、本質的にはもっと大きな意味でのサポートや働きかけを意味しているのですね。
エコバッグの使用もエシカルの実践です
こうして今では世界各国でエシカルファッションショーが開催されるようになり、日本でも小さなファッションショーが開催されるなど、女性ファッション雑誌を中心に、エシカルなことが少しずつ広がりを見せています。
もちろんエコバッグを使うことや、寄付金付きの商品を買うこともエシカルな消費になります。世界各国では、レジ袋の有料かや全面撤廃への流れが強くなっており、日本でも2020年7月からレジ袋の有料化がスタートすることが経済産業省より発表になっています。
プラスチック製のレジ袋の使用を減らす一方、紙製のショッピングバッグで代用している企業も増えつつありますが、ここはぜひ、その紙袋にも頼らずにエコバッグ、マイバッグを持参した買い物で、エシカルを実践してみてはいかがでしょうか。
身近にできることからはじめてみよう
寄付やボランティアなどをしてみたいという気持ちを持っていても、どこかの団体に接することにはためらってしまうという人もいることでしょう。けれど、普段の買い物を少し意識するだけで、環境や社会に配慮した行動になったり、少しの寄付に繋がるという形であれば、躊躇なく選択し、実践につなげることができますね。
エコやフェアトレード、そしてエシカル、という言葉に敏感になってみてください。意外と自分の周りにもエシカルがあふれているかもしれません。そしていつか、そんな言葉を特に意識しなくても、すべての商品や流通などがエシカルになっていく社会が根付くといいですね。
おまけ
サントーシマ香先生がプロデュースされている、天然染料やオーガニックコットンにこだわったヨガウェア・ブランド『かぐれ』も、エシカルな商品を取り扱っています。ぜひ、チェックしてみてください。