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インドのお祭りから見る「浄化」
インドでは毎年10月に、ヒンドゥー教の三大祭典のナヴァラートリ(Navaratri)が行なわれます。ナヴァラートリとはサンスクリット語で「9つの夜」を意味し、ドゥルガー、ラクシュミー、サラスワティーの3人の女神をお奉りするこの期間中、断食をしながら健康や繁栄を願って祈りを捧げる人々もいるそうです。
淀んだ心と体の内側を、断食などで洗い清めて生活を見つめ直し、自らの向上につながる新しい習慣を始めるのに、最も良い日といわれています。
週末断食で清浄な心と体を取り戻す
断食は自分の体の大掃除といえます。日頃働きっぱなしの内臓を休ませ、腸内に溜まった老廃物を排出させたり、余分に蓄えられた脂肪を燃焼させたりもできます。もちろん、食べ物のありがたさを再確認することもでき、中には精神や五感が研ぎ澄まされるような感覚を味わう人もいます。
興味はあっても、なかなか試してみる勇気や時間のない人もいることでしょう。そんな人は、週末を利用して週末断食をしてみるのもいいかもしれません。
週末断食のやり方
週末断食は、休日を使って、半日あるいは1日だけ食事を抜く断食法です。
休みの前日
胃に負担のかからない消化のよいメニューを。
休日の1日
朝・昼・晩と水のみで過ごすことが理想ですが、野菜や果物ジュースなどでもOKです。市販品は甘い場合が多いので、その都度作るほうがベター。
翌日の朝食
3分粥やスープ。昼食はできれば5分粥など、再び消化の良いものを回復食にしましょう。夕食はこってり重たい揚げ物やお肉を避けた普通食で週末断食は終わりです。断食中は激しい運動はなるべく控えましょう。
おまけ1:午前中だけの小さな断食
休日の朝だけ断食するというやり方も効果があります。前日の夜に消化の良い軽めの夕食を食べた後、約18時間を水だけで過ごし、その夜は軽めの食事を。翌日からは普通食に戻します。
おまけ2:もっと小さな断食
前日の夕食を夜20時までに済ませること。もちろんその後は、水やお茶以外、何も食べません。翌朝はお腹が空いてスッキリ目が覚めるぐらいが理想的です。
断食を行なう際の注意点
基本的に、健康な人が行う分には問題ありません。けれど、少しでも不調を感じたら、決して無理はせずに中断しましょう。
避けた方がいい場合
- 体調が悪いとき
- 子どもや高齢者
- 妊娠中、または妊娠の可能性がある時
現代は、欲しいものがなんでも手に入る飽食の時代です。断食は、疲れ切った腸や内臓に休息を与えるのはもちろん、飽食で鈍った味覚や嗅覚など、五感をリセットすることも期待できます。
ほんの少しだけ食事を控えて心と体を新たに、スッキリとした五感でヨガのクラスを楽しんでみてください。