浜辺で朝日に向かって太陽礼拝をしている女性

ヨガの基本「太陽礼拝」をマスターして心の内側の太陽も輝かせよう!

ヨガといえば太陽礼拝!?ヨガクラスで誰でも耳にするヨガポーズ

太陽礼拝のシークエンス表
太陽礼拝とはいくつかのポーズをつなげた一連の動きの要素

ヨガに興味が生まれていろいろ調べていくと、一度は目にするであろうアサナ(ヨガポーズ)が、太陽礼拝と呼ばれる一連の動きではないでしょうか。

ヨガをすでに始めて親しんでいる方なら、ヨガクラスの中でもう数え切れないほど太陽礼拝という言葉を耳にし、この一連の動きを繰り返し練習しているかもしれません。

太陽礼拝はヨガの王道や基本といわれるアサナの流れです。太陽礼拝さえ覚えておけば、どのスタジオやどの先生のクラスに参加しても、だいたいのクラスの流れについていけるのではないでしょうか。

太陽礼拝にもいろいろな種類がある

現在、ヨガの流派(スタイル)にはハタヨガから派生した様々なスタイルがあり、それに伴い、流派の数だけ異なった流れの太陽礼拝が存在します。けれど逆に考えると、どの流派にも太陽礼拝があるということも意味します。

そのくらい太陽礼拝はヨガの本質を含んでおり、どんなに忙しい毎日でヨガの練習を行うことができなくても、太陽礼拝を数回するだけでも心と体への効果が生まれる、素晴らしい動きなのです。

太陽礼拝の基本的な流れと効果

基本的な流れ

一連の流れは、呼吸・前屈・後屈など、全身を使う動きのつながりでできており、ウォーミングアップのひとつとして重要な役割を担っています。

アシュタンガヨガ、シバナンダヨガなどの伝統的なヨガのスタイルにおいても、クラスの始めで動きはじめる時に行われています。

太陽礼拝の効果

アッパードッグをしている女性
後屈でエネルギーがみなぎる
  • 呼吸と動作を合わせてゆっくりと繰り返すだけで全身を動かすことができる
  • 血行促進
  • ストレス解消
  • 自律神経の調整
  • 全身を温め、脂肪を燃やし、筋肉や関節をほぐして緩める

など、様々な効果が期待できるでしょう。身体的なヨガのすべてが太陽礼拝にあるといってもいいかもしれません。

また太陽礼拝には、太陽への感謝の祈りと、その太陽のエネルギーを受け継ぐ意味合いがあります。

体を刺激し脳を目覚めさせる効果があるため、朝日とともに東に向かって行うというのが一般的とされています。また、「アサナをとるハタヨガの練習をこれから行うのだ」という、心の準備を整える動きとしても有効です。

自身の内側にある太陽への祈り

夕日に向かって腕を伸ばして手を合わせる女性のシルエット
自分の内側にいつも存在する太陽への祈りにもつながる

太陽礼拝の一連の動きは、自分の内側にある太陽、すなわち光り輝く自分自身への祈りでもあります。

  1. 外側に存在する太陽や自然の力、恵みへの祈り
  2. 内側にある自分の太陽への祈り

といったように、ふたつの祈りが込められているのです。自分の命を大切に、太陽のエネルギーのように生き生きと輝かせるための祈りが太陽礼拝なのです。

自分が生きていることを感じながら太陽礼拝をすることで、自分の内側にある太陽の存在に気づき、ポジティブな心を育てて生きていく。呼吸をしっかりと意識しながらの太陽礼拝であれば、1回でもかなりの運動量です。現代の忙しいみなさんにとっては、1日1回の実践でも十分とさえいわれています。

最近ではヨガイベントや年末年始、チャリティヨガなどで、太陽礼拝を皆そろって煩悩の数である108回行うという機会も多くなってきました。ぜひそんな時も、アサナからアサナへの繋がり、ひとつひとつの体の動きを感じながら行ってみてください。心の太陽の輝きをより強く、体に刻み込んでいくことができるかもしれません。