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より強力な抗酸化力を持つ、ビルベリー
サプリによく使われているのは、ビルベリーと呼ばれるヨーロッパ産の野生種。糖尿病や腸疾患の治療に役立つ薬として注目され、目の健康や血管・血流をよくする薬としても使われていました。ヨーロッパ各国では、医薬品としての効果が認められているほど。
ビルベリーの特徴
ビルベリーが注目を浴びているのは、抗酸化物質アントシアニンの含有量が非常に高いことから。アントシアニンは植物に含まれるポリフェノールの一種。赤ワインや赤キャベツなどにも含まれる、紫色をした色素成分です。
ポリフェノールには強力な抗酸化作用があり、老化の原因である活性酸素を除去したり、コラーゲンの生成を促したり血液循環を良くする働きを持っています。
ブラックカラント(カシス)の栄養素にも注目
このビルベリーと同じくらいアントシアニンを持ち、さらにビタミンC、フラボノイドやポリフェノールなど、抗酸化作用の高い成分をより多く持っている果物が、ブラックカラントです。
ブラックカラント、といわれるとピンとこない方も多いと思いますが、日本ではカシスやクロスグリの名で知られています。かすかな苦みと甘酸っぱい味のカシスは、ゼリー、ジャム、リキュールなど、日本でも少しずつ見かけるようになってきました。
ブラックカラントもビルベリーと同じく、中世から薬草として伝承されてきました。
ブラックカラントの特徴
血流の改善による運動能力の増大や、血管の炎症を鎮静させる効果などが医学的にも確認されており、関節炎、腎臓結石、通風、口内炎、胃炎、腸炎、肺炎、せき、さらに利尿剤など、様々な治療に利用されています。
もちろん目にも良く、特に暗いところから明るいところに出た時の順応を高める効果があります。明るいパソコン画面から、室内などに目を移したときの視覚をクリアーにしてくれるそう。また実から採れるオイルは、抗炎症作用、免疫力向上などに優れたガンマリノレン酸を多く含み、PMSや乾燥肌などの改善に効果が期待できます。
みんな大好きアサイーも大注目!
ここ数年で日本でも大人気となっているアサイーは、ベリー系ではありませんが、栄養素や抗酸化作用の高さで「スーパーフード」とも呼ばれ、一躍脚光を浴びています。
ハワイなどに行かれた方は「アサイーボウル」という冷凍アサイーをスムージーにして、バナナやイチゴなど、他のフルーツと一緒に楽しむ食べ方に親しまれているかもしれません。
アサイーの特徴
抗酸化作用を促すポリフェノールがたっぷり含まれ、鉄分も豊富。食物繊維、カルシウム、葉酸、ビタミンBなど、女性に不足しがちな栄養素も期待できます。
「抗酸化」がこれからの健康への合い言葉
残念ながら普通のブルーベリーは、成分の含有量や効果の違いから、医薬品として認められていないそうです。とはいえやはり果物の中では高い抗酸化力を誇っています。栽培ブルーベリーも、18種のアミノ酸、食物繊維やミネラル、抗酸化ビタミンとして名高いビタミンEとCが豊富です。
多くの病気予防や治療に使われ、生活習慣病予防にも効果があり、何より古くから健康維持に良いとされて食べられてきたブルーベリー。リキュールやジュースなどの飲み物、ジャムや冷凍品などの加工品はもちろん、最近ではお酢も出ています。
慣れ親しんでいるおやつを、抗酸化を意識してたまにはブルーベリーに変えてみるなど、気軽に健康生活にプラスしていきましょう!