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太古の叡智を見直し、つながりの本質に眼差しを
テレビやインターネットをつけると、連日のように恐怖や不安を煽るニュースが目に耳に飛び込んできますが、“いま”に希望を見いだし、動き始めている人たちが増えているのも事実です。
セロトニン研究の第一人者である医師の有田秀穂先生とアーユルヴェーダ専門家の福田真理先生も、そのおひとり。
新型コロナウイルス、あるいは地球が発するメッセージに耳をそっと傾けながら、あたらしい生きかた、そして人類が秘めた可能性に目を向けられています。
今回から3回にわたって、そんな高い視点で“いま”と向き合われているおふたりが感じられていることをお届けします。
ストレスを上手にケアすれば、ウイルスに振り回されない
- 自然のバイオリズムに即した日常生活を送ること
- 免疫系を、より良い状態に保つべくメンタルを健やかに保つこと
長い歴史のなかで、人々は幾度もウイルスと対峙し、そのなかで生き延びるすべを見いだしてきたんですね。そして“不自然な生活”と“ストレス”がウイルスの大敵であることを、体験的に学んできたのではないかと思います。
混迷の時代を生き抜くための、一種の健康法、あるいはストレスの解消法としてこれらが見出されたのかもしれないですよね。そして、それが人々の間で“実感”として確かな効果を得ているからこそ、脈々と受け継がれ、現代でも広く知られるようになったのかもしれません。
西洋医学的に見ても、ストレスがあると免疫力が落ちることがわかっています。新型コロナウイルスの治療法が確立されていないうちは、いかにストレスを溜めずに解消していくのかというのは、間違いなくひとつのキーワードになると思いますね。
わたしたちの意識が、方向転換するチャンス
走り続けられない状況が強制的にうまれたということは、もしかしたら「目先の成功や名誉以上に大切なことを忘れていませんか?」という地球からのメッセージなのではないか、と。
インド占星術によると、去年あたりから地球が次元上昇(波動を上げる)をする流れにあることが読み取れるんですね。つまり、地球自体が、より平和で調和な状態へと自らを整え始めている、ということです。そのためには、負のサイクルを一旦終わらせなければなりません。
これ以上、人と人、人と自然、そして一人ひとりの心と身体が分離してはいけなんです。
ウイルスのパンデミックで、人々の過剰な経済活動にストップがかかったというのは、地球の自浄作用のひとつではないかと思うのです。
実際に、いま各地の空気がキレイになってきています。インドではヒマラヤ山脈がくっきりと見えるようになり、中国でも空気や川がすごくクリアになっているといわれていますよね。
また、この期間をとおして人の命や自然は、いかに尊いものなのか。こうして無事に生きられる奇跡や、いつもそばで支えてくれる身近な家族や仲間たちがいてくれることへのありがたさを、再確認している人たちもたくさんいらっしゃると思います。
人は、自然とともに生きていくしくみになっている
わたしたち人間の心と身体は、太陽を浴びながら緑を見るだけで和み、ストレスが癒されていくようにできていますから、自然を見直すうえでも、いまはいいきっかけになるかもしれないですね。
これは、わたしたち人間も自然の一部であって、自然の恵みをいただきながら生きていることの証ですよね。そこへの感謝さえ忘れなければ、物質的な豊かさに左右されず、いつだってわたしたちは幸せでいられますよね。