地球ではじまる予感!あたらしいスタンダード
ウイルスと戦うのではなく、ウイルスによって与えられた時間や、気づきに目を向けてみると、未来をよりよくするメッセージに溢れている!
そんなことを強く感じさせてくれる有田先生と真理先生の対談企画・第2回目をお届けします。
文明社会から、地球本来の世界観を生きる社会へ
人類という生命が誕生したのは、地球の自然のなかです。しかし、いま僕らが住む、特に都市社会というのは、原初の居住環境とはまったく変わってしまいました。
空調環境が発達するにつれ、いつでも室内が快適な室温に保たれ、外の空気を吸う時間が極端に少なくなり、多くの人が密閉された環境のなかに身を置くようになりました。さらに、都市部に人々が集中し、どんどん自然からかけ離れ……。
すぐれた利便性や生産性は実現できたけれど、果たしてこのままでいいのだろうかということを、立ち止まって考える、いい機会なのかもしれないですね。
物質的に豊かになればなるほど、人はじぶんのなかの不足という部分に意識が向かいやすくなります。“もっと欲しい”、“もっと豊かな生活を送りたい”、“人からこう思われたい”……と。
こうした欲求(執着)が強くなるほど、わたしたちがつくる現実は、どんどん地球に反する世界観になっていきます。いわゆる現代は、この極限に達しているわけですよね。だから、新型コロナウイルスが世界に広がったと考えることもできるように思います。
そうして、地球本来の世界観を取り戻そうとしているのではないか、と。
頭からハートの時代へ。キーワードは“独立性と自主性”
コロナウイルスが増殖する場所は、都市化された一見完璧な場所。つまり、密閉され、人々が密集する空間ですよね。コロナウイルスは、この環境を、そのまま続けていったら危険ということを知らせてくれているとも捉えられます。
とくに、仕事のスタイルは変えていくべきで、今後、あらゆる職種でテレワークが不可欠になっていくでしょう。
満員電車に乗って、狭いオフィスへ行って、机の前だけで仕事をするというのは、これ以上、やってはいけないんです。
テレワークが浸透していけば、働く人の意識も変わっていきます。上から指示をもらって仕事をするという姿勢から、独立した意識で、自ら計画し行動することが求められるようになりますからね。
多くの人が、こうして独立性と自主性をもつようになると、もうトップダウンは通用しなくなるでしょう。じぶんの判断と責任で、成果が出れば、それに対して報酬をもらっていくという働きかたに多くの人が納得していくと、仕事への意識改革はより盛んになるかもしれないですね。
いまは “社会にじぶんを当てはめていくこと”が限界にきていることのあらわれでもあって、こういうプロセスを経て、頭をフル回転させてきた時代から、ハートの時代へとシフトしていくんじゃないかとも思うんです。
本当のわたしは何をしたいのか。何に喜びを感じ、ワクワクするのか。そこがとっても重要になってくると感じています。
未来を担うのは、個を尊重する教育
一人ひとりの個性とか、意思などを、もっと前面に出して社会に関わっていく。かつ、それが求められるようになると、多くの人が生きやすくなるのは、容易に想像ができます。
こうした社会を、本質的に実現するには、個を尊重する教育というのも必要になってくるでしょう。