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『Yogini』の取材で出てきた言葉
苦手な相手とつい衝突してしまう…そんな時、あなたならどうしますか? 佐藤ゴウ先生は「衝突は一生懸命の証です」と答えています。そして、自分のココロの中にある、衝突の種を探して手放しましょうと話します。
腹式呼吸が一番リラックスした呼吸である、解剖学的な理由は? 石井正則先生によると、「腹式呼吸は呼吸のために使う筋肉が一番少ないから」。また、ヨガではそもそもナゼ呼吸を大事にするの?呼吸からヨガは始まると思っていたけれど、ナゼ呼吸が大事なのか、あまり考えたことはなかったかも?
「三角のポーズと坐法は違うようで実は同じ」と話すのは綿本彰先生。安定と快適というアーサナの視点から話は始まります。また、三角のポーズと三角のねじりのポーズでは感じられるものが真逆だと話すのは、中島正明先生。
これらの話、それぞれ『Yogini』で紹介してきた記事の中にありました。でも、どれも過去の号。興味を持ったとしても、もう読めない…?
いえいえ、実は『Yogini』のバックナンバーから、いろいろな記事を編集し直して作っている本があるのです。それが『Yogini』アーカイブシリーズ。
「こういうのほしかった!」が形になっている
ヨガの本や雑誌を読んでいると、いろいろなことが書かれていて、知識がモヤッとした状態で頭の中に増えてしまいがちですよね。自分は特にこの分野を深めたい! と思ってもうまく整理、体系化できなかったり。
そんなモヤモヤ状態を解決するのに必ず助けとなるのが、『Yoginiアーカイブシリーズ』なんです。ヨガの本質を伝え続ける『Yogini』の濃い内容を、テーマごとにまとめています。今回は「カラダ」、「ココロ」、「ポーズ」をそれぞれテーマとする3冊をご紹介。
「カラダの仕組みと使い方」
自分を客観視できてる?カラダを知るとヨガのすべてが変わる!
『ポーズは動く瞑想』なんて言いますが、ポーズを取っている時に、周りと自分を比べて正解を探し、不安になっていては、なんだか落ち着かないですよね。
体内で起きている一瞬一瞬の変化や、使っている部分をイメージできると心地のいい集中が生まれる。頭でっかちに正解を探して、形、知識ばかりにとらわれるのも“ヨガ的”とは言えないけれど、正しい「カラダ」の知識はその心地よさへ導いてくれる。
難しそうなイメージがある、解剖学、生理学をわかりやすいイラスト、実践的な切り口で伝えているから、今まで避けていた人にも、知識をアップデートしたい人にもオススメ。きっと探していた答え、発見が見つかるはず。
「カラダの仕組みと使い方」CONTENTS
- ヨガの解剖生理学
- ヨガ的骨盤徹底研究
- ヨギーニの骨盤底筋革命
- 背骨の秘密
- ポーズがワンランクアップするヨガの解剖学
- 最新版 呼吸のメカニズム
「ココロの仕組みと使い方」
思うようにコントロールできたらいいのに。悩み多き「ココロ」の奥深くに旅をしてみよう。
「ココロ」は私達の一番近くにあるようで、追いかけても追いかけても手が届かない。あまりに漠然としているから、きちんと向き合おうとすら考えたことがない、という人も多いもではないでしょうか?ヨガをすると、そんな「ココロ」に向き合う機会が増えます。つまり「ココロ」はヨガにとって切り離せない要素であり、「ココロ」と上手につき合っていくヒントが隠されているのです。
忙しい日々では自分の「ココロ」に向き合うなんて、なかったかもしれない。それが、変わりゆく時代の中、コロナウイルスという目に見えない存在の出現で、私達の価値観は変化し、「ココロ」の豊かさにフォーカスが当てられることが多くなったように思います。今だからこそ手に取りたい、そんなとっておきの一冊です。
見えない時も星はいつも変わらずにそこにある。同じように、自分が気づいていないだけで、体のあちこちで心という働きが小さく光を発しているのかもしれない。私達は、それらの光を、体のどんな感覚で捉えることができるだろうか。
ーーーYogini アーカイブ『ココロの仕組みと使い方』P57より抜粋
「ココロの仕組みと使い方」CONTENTS
- ヨガは教えてくれる「なぜ欲から離れられないのか?」
- ヨガで知る「どうしたらうまくコミュニケーションできるのか?」
- ヨガは知っている「私とは何か?」
- ヨガならわかる「幸せとは何か?」
「ポーズのきほん」
ポーズの実践が結局“ヨガ”の近道なのかも。実践を支える基礎知識を自分のものに。
ヨガのポーズは楽しいですよね。できなかったものができたり、体が引き締まったり、心が落ち着いたり。だからこそ今よりももっと気持ちよくポーズが取れて、さらに効果が上がれば最高ですよね。
「ポーズのきほん」は、とにかくポーズのいろいろなエッセンスが詰まった一冊。
太陽礼拝、三角のポーズ、英雄のポーズ、ヨガの基礎中の基礎のポーズをこんなに掘り下げている本なんて他にはない。初心者ならではのリアルな疑問に答えてくれる本は他にはないのではないでしょうか。特に、肩立ちのポーズについてアシュタンガヨガ、アイアンガーヨガ、二つのヨガ流派からアプローチし、指導者同士で対談している記事は興味深い。
見ているだけで、体を動かしたくなる、スタジオに行きたくなる、オンラインクラスにアクセスしたくなる。そんな一冊をぜひ手に取ってみてください。
「ポーズのきほん」CONTENTS
- ポーズとスタイル
- ヨガのポーズ40
- ポーズの基礎と応用
- 「太陽礼拝」を制する者はアシュタンガヨガを制する。
- 三角のポーズから入るヨガの世界
- 英雄のポーズを深化させたい!
- アイアンガーヨガ&アシュタンガヨガ「肩立ちのポーズ」それぞれのアプローチ
- どうして、私にはできないんだろう?
- プロップスを使ってアイアンガーヨガで不調を改善
- MEN’S YOGA
- はじめてのヨガ Yoginiへの扉
- 極上のシャヴァーサナへ
- シャヴァーサナがヨガにとってとても大事な医学的意味
『Yogini』を全部そろえている人はなかなかいないでしょう。当の編集部でもなくなっていて、あとから買いそろえたりした号もあります。発売元のエイ出版社にももうない本も…。そんな過去号をすべて洗いざらい見直して、一つのテーマで切って並べ直し、デザイン的にある程度の統一感を持たせるという作業でできあがっているアーカイブシリーズ。あの記事も使いたかったけど、この流れでは向かないな…なんて記事を、ヤマほど捨てて、一冊に仕立てています。
こんな切り方もなかなか面白いものです。ぜひ、手に取ってみてみてくださいね。