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季節の変わり目は、スパイスで消化力をサポート!
秋分の日を迎え、徐々に涼しくはなってきましたが、夏に落ちてしまった「消化力」は、すぐには回復してきません。
アーユルヴェーダでは、消化力が落ちている時は、食べる量を減らし(断食を含む)まずは消化力を回復させることを大事に考えます。
また、アーユルヴェーダでは、「人間の体は食べ物からできている」と考えられているため、酷暑の夏の後の、体力や日焼け肌の回復のためにも、消化力を回復させることは必須なのです。
とは言え、「消化に重いのは知っているけれど、食べたい!」っていうのが人間の性。そんな時は、スパイスの薬理効果を利用して消化力を補うことが可能です。
消化力を上げる「クミン」や、チャイにも使われることの多い「シナモン」、「クローブ」、「カルダモン」、熱をためずに消化力を上げる「ブラックペッパー」などを用いた本格的なスパイス料理が効果的。
食欲の秋の導入時期。スパイスの使い方がわかるようになると、より季節を楽しめるようになりますよ。
〜Recipe〜
お米やヨーグルトなどは、消化に重いけど、滋養が高く、毎日食べたい食材の代表格。今回は、スパイスを有効活用できるお米とヨーグルトを使ったレシピをご紹介します。
■炊飯器で作る簡単「ベジタブル ビリヤーニ(インド風炊き込みご飯)」
材料
・バスマティライス 300g
・玉ネギ(スライス) 150g
・トマト(粗みじん切り) 100g
・ニンニク(すりおろし) 4g
・ショウガ(すりおろし) 4g
・太白ゴマ油 大さじ2
・水 320g
・塩 小さじ1
・コリアンダー(生) 適量(飾り用)
・カシューナッツ 適量
(パウダースパイス)
・クミンパウダー 小さじ1
・コリアンダーパウダー 小さじ1
・ターメリックパウダー 小さじ14
(ホールスパイス)
※無い場合は「ガラムマサラ小さじ1/2」で代用可。③で入れる。
・シナモン 5cm
・クローブ 4個
・カルダモン 4個
・ブラックペッパー 5粒
・ローリエ 1枚
作り方
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フライパンに、油とホールスパイスを入れ、火にかけ香りを立てる。
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玉ネギを入れ水分を飛ばし、ニンニク、ショウガを入れ、焦がさないようによく炒める。
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トマトと塩とパウダースパイスを入れ、水分を飛ばしながら炒め、スパイスの香りを立てる。
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炊飯器に米2合(300g)を入れ、炊飯器の分量通り(2合分320g程度)の水を入れる。
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③を④の炊飯器に入れ、軽くかき混ぜ、炊飯。
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炊き上がったら、皿に盛りつけ、カシューナッツとコリアンダー(パクチー)を添える。
■野菜のライタ(つけ合わせのヨーグルトのサラダ)
材料
・ヨーグルト 200g
・キュウリ(小さめの角切り) 30g
・玉ネギ(みじん切り) 30g
・クミンパウダー 小さじ1/2
・岩塩 小さじ1/2
・カイエンパウダー 少々(飾り用)
作り方
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すべてを混ぜ合わせる。
写真・文=Kazuya(冨岡和也)
料理人、フードコーディネーター、栄養士、インド政府機関認定アーユルヴェーダセラピスト。食のアトリエ『Natural Lifestyle』代表。 instagram: @kazuya_naturallifestyle