一年のうち消化力が最も強い冬の食事
アーユルヴェーダでは、冬は最も消化力が上がる時期と考えられている。強くなった消化力に合わせて、適切な時間に、程度な油分を含んだ食事や、十分な量の食事をすることを心がけたい。
今回は、北インドのベジタリアン向けのメインメニューとしても人気の高い、カシューナッツや生クリームを使い、スパイスたっぷりで濃厚な「マッシュルームコルマ」の簡単レシピを紹介。
やや消化に重い食材が多いため、消化力を上げるスパイスをたっぷりと使うことでバランスを取っている。
アーユルヴェーダでは、キノコ類は毒素をため込みやすい食材とされているので、冬に適した滋養の高い鶏肉に変えてもOK。本格的なコルマは、最後にヨーグルト(当レシピに対し50g程度)を入れることも多いが、消化に重くなるので今回は避けている。
アーユルヴェーダでは激性のある辛味を避けることが多いが、冬の寒さ、冷性を持つマッシュルームに合わせて今回は使用した。
※より本格的な本場のスパイス料理は、「季節のアーユルヴェーダ料理教室@Lotus8」にご参加ください。
■カシューナッツのマイルドカレー「マッシュルームコルマ」
Recipe
材料
・マッシュルーム 100g
・タマネギ(スライス) 150g
・ニンニク(すりおろし) 4g
・ショウガ(すりおろし)4g
・トマト(粗みじん切り)80g
・塩 小 1
・太白ゴマ油 大1
・生クリーム 50g
【パウダースパイス】
・クミンパウダー 小1
・コリアンダーパウダー 小1
・ターメリックパウダー 小1/2
・カイエンペッパー 小1/8(お好みで)
【ホールスパイス】
・シナモン 5㎝
・クローブ 2個
・カルダモン 2個
・ベイリーフ 2枚
[カシュ―ペースト]
・カシューナッツ 50g
・ポピーシード 小1(無くてもOK)
・水 300g
作り方
鍋に油をひき、ホールスパイスを入れる。
タマネギを加え、弱火で炒めることで甘味が充分に引き出す。
ニンニク、ショウガを入れ、香りが立ったらトマトを加えて水分を飛ばし【パウダースパイス】と塩を入れ、さらに炒める。
[カシュ―ペースト]の材料を別の容器に入れ、数分して軟らかくなったらミキサーにかける。
4と生クリームを3に混ぜて一煮立ち。塩で味を整える。
写真、文=Kazuya(冨岡和也)
とみおかかずや。料理人、フードコーディネーター、栄養士、インド政府機関認定アーユルヴェーダセラピスト。食のアトリエ『Natural Lifestyle』代表。 instagram: @kazuya_naturallifestyle