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こんにちは、ヨガジェネレーション企画部のかめこです。
前回に引き続き、医師の高尾美穂先生のインタビューをお届けします。今回は「がん」について高尾先生にお話いただきました。
ヨガジェネレーションスタッフのじゅんじゅんと一緒に貴重なお話を伺ってきました。ぜひ、チェックしてみてくださいね!
高尾先生、がん家系ってどういうことですか?
母が「婦人科系のがんの可能性も高くなってしまったね」と申し訳なさそうに言っていて、「そうなの?」って急に不安になったんです。
「お父さんが胃がんで、おじいちゃんが肺がんで・・」みたいな状態っていうのは、「がんの患者さんがいる家系だね」という見方でいいの。
家族性のがんって言うのは、そういう人達。どこを見ても卵巣がんか、乳がんなんだよね。女性に多いの。
年齢が高くなるにしたがって自然になっていくような病気で亡くなるような、あまり発癌しない家系も確かにあるの。
そこはそこで、逆に生活習慣病を心配して欲しい。
「がん家系です」って思ってる人たちは、がんに関して心配して検査してくれるので、それはそれでいいことだと思うんだよね。
じゅんじゅんは、どっちかっていうと「がんに気を付けてね」っていう家系だと思ったらいい。
自分の家系で、「脳梗塞などの血管系の疾患で亡くなっている人が多いのか?」「がんで亡くなっている人が多いのか?」って言うのは見た方がいいね。
そうそう。だから、私も乳がんのチェックはしてる。
高尾先生にとって、「がん」はどういう病気ですか?
だけど、むやみに不安を持ちながら過ごすよりは、具体的にやれることをやった方がいいんじゃない?っていう感じだよね。
ショックを受けるのは、仕方のないと思うんだけど、ずっとショックを受け続けているだけでは、何も進まなくて。
「次は何をすればいいのか?」という、建設的な考えを持った方がいいよね。
早期で見つかれば、がんは治る時代
でもね、初期のがんは治る時代だからね。
きちんと治るような病気に1回かかると、そこから先ってケアをするようになるんだよ。かかりつけ医を持つし、その先生にまとめて相談できるようになる。
多分、それは「がんは死んじゃう」って言うイメージがあるからだと思うのね。
「がん=怖い病気」そのイメージが変わらない理由
今、30代より上の人はそういうイメージが強い人が多いのではないかと思います。
「がん=死」
て思ってるよね。多くの人がね。
「がんを経験して、今、元気にやってます!」っていう芸能人っているでしょ?
でも、普通の人は、そうじゃないのよ。
乳がんになった友達がいるのですが、私には話してくれたけれど、全然他の人には言ってないみたいで。それでも、「言っても分からないでしょ?」という雰囲気は感じますね。
「どうして言わないのか?」を考えてみると、社会の中であえて言う必要がないってなってるんじゃないかな?
5年生存率は6割を超えてるの。だから、多くの人達は社会に戻ってきている時代なんだよ。
ー 編 集 後 期 ー
皆さまにとって、「がん」とは、どのようなイメージの病気でしょうか?
私は、1年前まで「恐ろしい病気」でした。でも、この1年、高尾先生とがんについて話す機会がたくさんあり、そのイメージは大分変わりました。
今、がんに対してできることはある。それは、今、健康な人にとっても同じことです。
次回は、高尾先生が考える社会のあり方についてをお届けします。