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グルジがよく講座で話してくれます。サイコロジー=心理学、フィロソフィー=哲学のこと。
実際、私も、グルジのこの言葉を聞くまで、その違いを考えたことがありませんでした。
ハピネスを心理学と哲学で解く
今回は、ハピネスを心理学的なところから説明し、段々と哲学のお話へとつなげてくれました。まず、心理学と哲学の違いから説明しておきますね。
心理学、というのは私たちの心の動きやメカニズムを研究する学問です。それに対して、哲学は、人間の根源を問う学問です。
グルジのこのテーマに沿って、説明するととてもわかりやすいので、今回はこれをテーマにして、レポートしたいと思います。
大前提、幸せとは経験である
まず、大前提、ハピネス=幸せとは経験である、とグルジは話します。
経験とは何か?経験とはつまり、「感覚器官が喜ぶこと」です。目、耳、鼻、口、肌。我々の感覚器官が喜ぶこと(経験)をさせてあげると幸せだと私たちは感じます。
- 美しいものを見る
- 心地よい音楽を聴く
- 食欲をそそる匂いを嗅ぐ
- 美味しいものを食べる
- 肌ざわりの良いものを身に付ける
全て幸せを感じますよね。
とグルジは教えてくれました。
幸せを手に入れるために大切なのは「期待や希望」
さらにこのようなお話も教えてくれました。
と。例えば、自転車に乗れるようになりたい、と思った子供がいるとしましょう。上手く自転車に乗れれば、ハッピーですよね。思ったところに歩くよりも早く行ける。
それは、その子にはすでに「自転車に乗れば、早くその場所に辿り着ける」という希望や期待があるからです。そして、その希望があれば、たとえその途中で、転んだり、上手く乗れなかったりしても、頑張ることでしょう。
人生でも同じですね。転んだり、上手くいかないことがあったりしても、希望があれば、それを乗り越えられる。もし、それでハッピーではないと感じるなら、自分のゴールが間違っているのかもしれません。あなたの希望が何なのか、もう一度考え直す必要があるのかもしれませんね。
心理学的な幸せと哲学的な幸せの違い
さぁ、本題です。
グルジは、今回は「幸せ」について、アイスを使って説明をしてくれました。
心理学的に幸せを大きくしたいなら、アイスを食べるまでの道のりは長い方がいい、とグルジは話してくれました。アイスまでの時間は長ければ長いほど、手に入れたときの幸せは大きくなる。アイスを探すまでが難しければ難しいほど、手に入れて食べたときの幸せが大きい。これは、とても自然な心の仕組み、メカニズムなのだそうです。
一方、哲学的に考える幸せとはどういうことなのでしょう?
心の波を静かにすること。それが哲学的な幸せ
私たちは「アイスが食べたい」と思うとき、心が波立っています。アイスが手に入ると、その波が静かになる。だから、幸せを感じる。
これが哲学的な「幸せ」のこと。
心の波が静かなことが幸せだということです。私たちの心は、嬉しいことにも悲しいことにも波を起こします。その波は上に大きければ大きいほど、下にも落ちます。皆、幸せはこの波が大きいことだと勘違いしています。
実際はそうではありません。静かな時間を感じる、バランスが取れている状態こそが「ハピネス」なのです。
もちろん、人の心の波は波立つこともあります。だけど、皆さんはヨガをしていますよね。ヨガはこの波を押さえるために行うのです。心の波を押さえ、本来の意味でのハピネスを手に入れるため。
マントラチャンティングをしていると心地よさを感じたり、ヨガをしたあとに気持ちいいのは、波立っていた、心の波が静かになっているから、ということですね。
3月スタート!ヨガ哲学1年コース
いかがでしたか?哲学と心理学の違い、少しは理解できたでしょうか?
哲学は、「“何?”をたくさん問うこと」とグルジは話してくれます。
我々人間は、「わからないこと」に対して不安を抱きます。細かく理解することで安心していく生き物です。だから「人間の根源を問う学問である、哲学」を勉強するのです。
3月から、グルジが1年かけて、熱く伝えてくれるヨガ哲学の1年コースが始まります。心の波が大きくなることの多い、今の世の中だからこそ、皆さんの傍にはヨガ哲学とヨガと両方が必要なのだと思います。
ぜひ、またグルジに会いに来て頂ければと思います。