毎日に学びが浸透する6か月。Maiko先生による新人ヨガインストラクターのためのプロトレーニング体験記

2020年5月。第1回Maiko先生によるヨガで自立する!新人ヨガインストラクターの為のプロトレーニングがキックオフの日を迎えました。

こんにちは、ヨガジェネレーションのなおこです。

その日は、たまたまなのですが私の誕生日。普段よりも自分の将来やこれから始まる1年に目を向ける日に、新しく学びを始められることに、いつも以上にまっさらな気持ちで学びを始められそうな気持ちだったことを覚えています。

修了した今でも、受けられてよかった!と心から思うこの講座について、ふりかえってみようと思います。

Why are you here now?

Maiko先生とプロトレーニングの講座風景。グループワーク等でシェアする時間も多くあります。

オリエンテーションの日に、Maiko先生が口にしたひとつの問い。

緊急事態宣言下、家のパソコンの前に着替えて座り、わくわくしながら画面を見つめているこの今も、たくさんの選択があったのちに自分自身が選んだこと。

とてもシンプルでありながら、自分はなぜ、今ここで、新しく学ぼうとしているんだろうと、自分自身に問うような時間でした。

新型コロナウィルスによって、自主開催クラスの開催が難しくなり、ヨガの伝え方に大きな変化があった時期。こんなときだからこそヨガを伝えたいという思いと、対面レッスンからオンラインレッスンへの移行に伴う伝え方の難しさに、悩んでいた時期でした。

自分にとってのヨガとは何なのか?ヨガを通して自分がやりたいことは?

まっすぐにこれに向き合う必要があり、このとき言葉にするのがとても難しく、タイムアップぎりぎりまでペンを握りしめながらようやく絞り出したのを覚えています。

1冊のノートとBuddyは、半年間を過ごす相棒

半年間がぎっしりつまったノート。書き出すくせをつけるために、手元におくようにしていました。

ワークのあと、Maiko先生はこう口を開きます。

書くことって、とっても大切。

書き出し、言葉にすることによって、ぼんやりとした輪郭がはっきりと明確になるため。

また、こうも教えてくださいました。

ヨガは伝承。覚えよう!ではなく、何度も繰り返すことで自然としみついていくもの。

1人ではどうしても受けるヨガが偏ってしまいがち。そんなとき心強いのが、講座で採用されているBuddy(バディ=参加者同士がペアになり構成)システムでした。

受けたクラスでの出来事をシェアしたり、おすすめのクラスを送り合ったり。学んだことを日常に落とし込んだ数々の出来事に至るまで…

一方的に情報を詰め込むのではなく、書くことで今までともすると流されてしまっていたような日々気づいた出来事もしっかりと認識し、さらに自分から仲間に積極的に発信していく――――

そのサイクルがくるくると心地よく回り始めた瞬間です。
こうして相棒となるノートと心強いBuddyとともに、私の半年間が始まりました。

日常とヨガ哲学。いきなりではなく、じっくりと自分の中に形作られていく感覚

日常生活に落とし込んだヨガ哲学をシェアする時間。自分だけでは気づかない視点も得られ、笑顔もあふれます。

アーサナや呼吸法、インストラクション、クラスを行う際の工夫など、幅広い内容にふれることのできるこの講座。

中でも、印象深いのがヨガ哲学。

講座内で八支則の内容をおさらいしたのち、次の講座までの期間はそれらを日常に落とし込んでいく。

例えば「非暴力(アヒムサ)」を落とし込む週には、今日の自分に、どんな側面があるだろうか?この出来事をヨガ哲学として、こう捉えることはできないか?他者へばかりか、自分にはどうだったか?肉体的だけではなく、言葉や思考は――?と、機会があるごとに問い続けます。

毎日、毎日、反芻するように自分への問いを繰り返しつつ、Buddyと共有し、次の講座で全体でシェアをし合う。

皆がそれぞれ、日々を送るなかで、まるでジャムをコトコトと煮詰めるように自分と向き合い続けた結果をシェアするので、そういうこともあるのか!という発見も多く、また、海外での生活も長かったMaiko先生の視点は予想を超えて視野を広げてくれます。

「6回」「6か月」。そのどちらかと言えば、私は「6か月」に近いと感じています。各講座の間の時間こそ、じっくり自分自身の生活と学びを馴染ませ、本当の意味で自分のものにする時間がある。

半年という長い時間がゆえ、自分自身の生活にいろいろな出来事があり、それに伴う心境の変化もおこるもの。

しかし、このヨガ哲学との向き合い方を実践しているうちに、本当に少しずつではありますが、自分の中に考えの軸のようなものが形づくられ、その軸に沿って日常生活もどっしりと送れるようになっていったように思えます。

もはや極限!クンダリーニヨガで見えてきた、自分が本当にやりたいこと

クンダリーニヨガは、体の内側を起こし、見えていなかったものを見えるようにしてくれる――とMaiko先生はおっしゃいます。

ハー!ハリ!

秋空のひろがる10月。換気のために窓を開け放ってもなお、外に聞こえるほどの音量で皆の声が響きます。

自分のことを自分で、”きっとこうだ”と勘違いしていたりする。このくもりを、熱と速さをもって取り去るのがクンダリーニヨガ。

Maiko先生の説明と共に、クラスでクンダリーニヨガを受ける時間がありました。

大きな音楽と共に、体全体で動く。

ちょっとはずかしいな・・つらいな・・私この動きあまり得意じゃないんだよな・・

始めの頃は、頭でこういうことを考える余裕がありました。しかし、ある音楽がかかり、Maiko先生のある言葉が耳に届いた瞬間、体が、そして心が一歩違うところへ進んだ感覚がありました。

なんで。いつも、こうなっちゃうんだ。そんなこと必要ないはずなのに。くやしい―――

先生の言葉や、私の心にわきあがってきた具体的な言葉(正確に言うとこちらはあまり思い出せないのと、言葉にするのが難しいというのもあり)は差し控えますが、こうした内容が心の底から泉のように滾々とわき上がってきます。

みるみるうちにマットの乾いているところを探す方が難しいほど、もう何が何だかわからないほど大量の水分が体から抜けていきました。

しかし、体から出て行ったのは決して水分だけではない、「もういらないもの」――感情や自分を制限していた形もわからない何かも何もかもが、自分から流れ出していったような感覚でした。

シャヴァーサナ。すべて抜け落ちて真っ白ではなく、自分にとって大事にしたいことがひとつだけぽつんと残り、それ以外を安心して手放せるような時間でした。

いつまでに?何を?シンプルになった自分に、自分自身で未来を描く

クンダリーニヨガの後、その色や形を驚くほど鮮やかにイメージできるほど、自分にとって大切なことの具体的なイメージを描くことができました。

クンダリーニヨガのあと、自分の中に残った大切なことをシェアする時間がありました。

そのやりたいこと、できるだけ具体的に、いつまで、どんな形で…イメージしてみよう

大きく切り取った未来への展望を、さらに細かくしたとき、しっかりその方向を向いて進めているのか。

できることは必ずある

Maiko先生の言葉で、とても心に残っている好きな言葉です。

やりたいけれどやり方もわからないし…と、かれこれずっと半年は立ち止まっていたことを、その週のうちに流れるように進められたことを覚えています。

今すぐでなくとも、今日のこの一歩が、やりたい方向へ近づく一歩なのか?そこに納得感が得られた瞬間、目が覚めたような感覚と、わくわく感で満たされていました。

クンダリーニヨガでくもりが取れた白い画用紙に、自分で自分の思うがまま、未来を描けたような経験でした。

なにかと自分に理由をつけて足踏みしていたのはなんだったんだろう…?と不思議になるほど、他でもない自分が描いたことにまっすぐ進んでいこうという気持ちでその後の期間はさらにやりたいことへ加速することができました。

6か月という時間のもつ意味

6か月間を一緒に学び、過ごした仲間との大切な出会いも財産となっています。

遠回りってすごく良いもの

6回目を迎えた日、初日のこのMaiko先生の言葉が本当の意味で理解できたように思います。

短期集中、集中講座・・・ヨガ業界でもそのような言葉をよく目にします。

〇分でお届け!といったファストフードが街にあふれるのも事実。

しかし、時間をかけてゆっくり行うからこそ、得られるものが絶対にあると、この講座を通して感じました。

一夜漬けでは得られない深いヨガの智慧を、できるだけゆっくり、毎日自分に浸していく。

一方的にMaiko先生から得るのではなく、自分自身がたくさんの先生のクラスを受けることで体感する。

Buddyや先生にアウトプットすることで、インプットするだけでは得られない循環から新たな気づきを得る――

6回の講座と講座の間にこそ、このコースの本当の個性があり、時間をかけた分だけ、どこからが新しく学んだことでどこからが自分のものかの境がわからなくなるほど、自分のものとなり、そう簡単には剥がれ落ちない自分自身の財産になると感じています。

最終日のノート。

初日よりもしっかりとした字で、すらりと書いた「Why are you here now?」への答え。

これこそが、6か月間の自分の成長だな、と感じています。

次回開催【現地&オンライン】ヨガで自立する!新人ヨガインストラクターの為のプロトレーニングもぜひチェックしてみてくださいね。