ハイタッチをするヨガの練習生たち

アメリカに住んで16年。現地で学んだ“ヨガで育むコミュニケーション”

Hello!アメリカ、テキサス州在住のCHIKAです!

この度、アメリカの「今」のヨガ事情や、アメリカでのヨガ経験などを、発信することになりました。まずは、私の自己紹介をします。私は兵庫県出身。日系アメリカ人の夫と国際結婚し、1歳児の娘を育児中です。

アメリカに住んで16年目となります。アメリカでは、カンザス→ハワイ→テキサスと移り住みました。今回はそんな16年間の話をしたいと思います。

アメリカでの生活 -カンザス編-

CHIKAカンザス大学卒業写真
カンザス州の大学で修士号を取得

アメリカ中西部のカンザスでは、日本語教師になることを目指し、勉強と仕事漬けの日々でした。当時の私は、アメリカで仕事をしていくためには、日本人としての自分を生かした日本語教師の仕事しかないと思っていました。また、日本の大学で日本語教師の資格を取っていたのもきっかけとなりました。

アメリカの大学で日本語教師をするには、修士号以上を持っていることと、そしてアメリカの大学での日本語教授経験が必要となります。そこで、最初に大学付属の語学学校に通って英語を学び、その後、カンザス州立大学院に進学し「カリキュラム・指導」という教育学を学びました。

その間、同大学でGraduate Teacher Assistant(大学院生助手)として日本語クラスを教えました。

大学で日本語を教える経験は、有意義で楽しかったのですが、自分に限界も感じていました。大学生は日本語のマニアックな質問をたくさんしてきます。例えば、「私は」と「私が」はどう違うのかというような質問です。

それに答えられない自分、何よりも日本語文法や日本語言語学に深い興味がない自分に気づいてしまったのです。この専門分野を深めていくのは難しいだろうと感じていました。

でも、私は「教えること」は好きで、それが自分にとって心地が良いことだというのは分かりました。

アメリカでの生活 -ハワイ編-

ハワイのオアフ島ジュラシックワールド
ハワイのオアフ島は映画『ジュラシック・パーク』シリーズのロケ地としても有名

4年間カンザスに住み、修士号を取得。それからハワイのオアフ島へ移住しました。カンザスでは、アジア人がほとんどいません。そのような白人社会で生きていくのにぐったり疲れ、日本人として堂々といられる場所に住んでリフレッシュしたかったのです。

ハワイでは、素晴らしい自然、アロハ精神に溢れた現地の人々との出会い、大好きな職場にも恵まれました。Yes, ハワイはとても素敵な所です。しかし、生活費が高くて、夫婦共働きでも大変でした。

ある時、マッサージを受けに行った所、渡された名刺には、表がマッサージ師としての肩書き、裏が教師としての肩書きになっていました。そのように、2つの仕事を掛け持ちしている人も珍しくはありません。結局、私たちは一年足らずで夫の仕事のご縁があったテキサスへと引っ越しました。

アメリカでの生活 -テキサス編-

テキサス州ダラスの金融街
テキサス州ダラスの金融街

テキサスに移住してからは、自分が本当に興味があることを教えたいと思い、夢中になってヨガの学びを深めていきました。

ニューヨーク、カリフォルニア、バハマのアシュラムに滞在しながら、500時間のヨガティーチャートレーニング、ジェントルヨガ、アクセシブルヨガ、シニアヨガ、チェアヨガ、骨粗しょう症予防のヨガ、マタニティヨガと、様々なTTC(ティーチャー・トレーニングコース)を受けてきました。

ヨガ指導歴は、10年目となります。アメリカ人、在米日本人の方々を始め、様々な国籍の人にヨガを伝える機会を頂いたのも、多民族国家アメリカならではの経験です。また、TTCでヨガ通訳やメンターをしたり、ヨガ哲学の翻訳にも関わっています。

ヨガは世界と繋がるツール

アメリカでのパークヨガの風景
アメリカでのパークヨガの風景

私は、ヨガのお陰で、アメリカで自分の居場所を見つけました。ヨガがあったから、多国籍の人と繋がることができました。

これを読んで下さっているあなたは、きっとヨガが大好きで、ヨガに興味関心がおありだと思います。ヨガは世界中の人々と繋がるツールになります。ヨガをツールにして海外でも自分の居場所を見つけていただきたいです。

海外の人とコミュニケーションを取るには、相手の文化、環境、考え方を理解し、寄り添うことが何よりも大切です。そのヨガ的な国際理解を育むためにも、私から見たアメリカ&ヨガをお届け致します。

この発信が少しでもあなたのお役に立ち、世界と繋がるための種になれば、大変嬉しいです。