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アーユルヴェーダで考えるチャイとは?
風味豊かで濃厚な茶葉アッサムと、濃厚なミルク、芳醇なスパイスの香りと、時々ショウガ。
インドを代表すると言っても過言ではない紅茶「チャイ」。日本でもずいぶんとなじみの出てきたチャイだが、もちろんインドでもおなじみの飲み物で、多くの人が一日に何回もチャイを飲んで生活している。
そんなインド人の日常とチャイを、今回はアーユルヴェーダ的な観点で考えてみよう。
チャイの飲み方・飲む時間
インドでは日常的にチャイを飲んでいると言っても、実は一日を通して飲んでいるわけでない。さらに厳密に言うと、「ミルクの入ったチャイ」を常に飲んでいるわけではない。
チャイとは「紅茶」の意味で、日本ではチャイと言えばミルクの入ったおなじみのミルクティー(チャイ)をイメージするが、実際は何も入っていないブラックティー、スパイスの入ったマサラチャイ、ショウガやスパイスの入ったジンジャーマサラチャイなど、さまざまな種類のチャイが存在する。
そして、絶対に飲まないというわけではないが、夜には多くの人が、ミルク入りのチャイを飲まない。インドでは、ミルクは消化に重いものと考えられており、夕食以降の時間帯では、ミルク入りのチャイを飲まないことが多いのだ。
電車の駅のチャイ屋などでは、24時間ミルク入りのチャイを提供していることも多いが街の屋台的なチャイ屋では、夜はブラックティーしか出さないところが増える。
アーユルヴェーダで考える重い季節「春」
アーユルヴェーダでは、春を「地と水」の要素から成る「Kapha(カファ)」の季節としている。消化力が落ち出す冬の終わりごろから、体の中に未消化物質が増え、Kaphaが蓄積され、蓄積されたKaphaが春の季節に増大。花粉症やアレルギー症状などを引き起こす。
アーユルヴェーダでは、個人の体質を基に対策を考えるが、一般的にはすべての体質の人が、季節から影響を受ける。そのため、春にはKaphaの特徴である「重さ」、「油っぽさ」、「冷たさ」を避けて生活することが勧められる。
そこで注目したいのが、ミルク(及び乳製品)。「重い」乳製品を多く取ると消化に時間がかかり、同時に未消化物質(アーマ)が生成されやすくなる。
このアーマが、花粉症をはじめとする、春の諸症状に影響を与える。春の不調の原因となる、Kapha対策に、ヨーグルトや牛乳、及び乳製品を断ってみてはいかが?
春にオススメ! ミルクなしスパイスチャイ
インドで日常的に飲まれる、スパイスチャイ。消化力を上げ、体を温める、熱性のスパイスをたっぷり使った、春にぴったりのお手軽チャイを今回は紹介する。
甘味はKaphaを乱すため、お好みで調整しながら入れよう。生ハチミツにするとKaphaを乱さないのでオススメ。
Recipe
材料(2人前)
・水 400g
・茶葉(アッサムがオススメ) 小さじ1
・シナモン 5㎝
・クローブ 2個
・カルダモン 2個
・ショウガ(すりおろし) 5g程度
・糖類 お好みで
作り方
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鍋にすべてを入れ、火にかける。
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沸騰したら、火を消し、数分蒸らす。
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お好みで、甘味を入れて完成。
写真、文=Kazuya(冨岡和也)
とみおかかずや。料理人、フードコーディネーター、栄養士、インド政府機関認定アーユルヴェーダセラピスト。食のアトリエ『Natural Lifestyle』代表。 instagram: @kazuya_naturallifestyle