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Hello!アメリカ テキサス在住のCHIKAです!
アメリカでは、コロナワクチンが普及し、1回目のワクチン接種を受けた人が人口の53.9%、そして、2回目のワクチン接種を受けた人が人口の45.8%となりました(2021年6月26日現在)。
様々なヨガスタジオのカタチ
ワクチンが広く普及されたアメリカでは、ヨガスタジオはどのようにヨガクラスを行なっているのでしょうか。今現在の様子をお伝えしたいと思います。
Sun& Moon Yoga Studio – バージニア州
2つのヨガクラス体制
- 全ての対面ヨガクラスは、ワクチン接種を完了者のみ参加可能
- オンラインヨガクラス
ワクチン接種完了者のみの対面クラスの規定は以下の通り:
- マスク着用は任意。
- ソーシャルディスタンス有り。
- クラスは完全予約制。クラスの人数制限あり。
- 生徒は自分のヨガグッズを持参することを推奨するが、ヨガグッズの貸し出しも可能。
- 生徒はワクチン接種の証明書を提示すること。
(生徒個人のアカウントに記録されるので、最初のクラスで1回だけ見せればOK)
Dragonfly Hot Yoga – ウィスコンシン州
3つのヨガクラス体制
- ワクチン接種を完了者のみの対面ヨガクラス
- 誰でも参加できる対面ヨガクラス
- オンラインヨガクラス
対面クラスの規定は以下の通り:
- マスク着用は任意 →すべての対面クラス
- ソーシャルディスタンスは任意 → ワクチン接種完了者のみの対面クラス
ソーシャルディスタンス有り → 誰でも参加できる対面クラス - ドロップイン可能。クラスの人数制限あり。
- ヨガグッズの貸し出し可能(使用後に消毒)。
ボルスターを使いたい人は枕カバーを持参すること。 - 生徒はワクチン接種の証明書を提示すること →ワクチン接種完了者のみの対面クラス
(生徒個人のアカウントに記録される)
こちらのヨガスタジオでは、全てのクラスでマスク着用は任意となりますが、ワクチン接種していない人はできるだけマスクしてくださいとのこと。
また、オーナーからは「マスクしているか、していないかは、ワクチン接種の有無を表すものではありません。個人の快適レベルや安全だと感じる基準は様々だということを覚えておいてください」という注意書きもありました。
Dallas Yoga Center – テキサス州
2つのヨガクラス体制
- 誰でも参加できる対面ヨガクラス
- オンラインヨガクラス
私の住むテキサス州では、州の機関や州から資金援助を受ける企業や団体が、利用者にワクチン接種の証明書の提示を求めることを禁止されています。
こちらのヨガスタジオでは、ワクチン接種を完了した人のみのクラスは提供しておらず、全ての人が対面クラスを受けることが可能です。
対面クラスの規定は以下の通り:
- マスク着用すること。
- ソーシャルディスタンス有り。
インストラクターが生徒に触れるアジャストメントは行わない。 - クラスは完全予約制。定員10名まで。
(連絡なしでクラスに来なかった場合は、ペナルティ料10ドルが発生する。但し、クラスの60分前までにキャンセルした場合は、ペナルティ料は発生しない) - 自分のヨガグッズを持参。
the mat yoga studio – テキサス州
2つのヨガクラス体制
- 誰でも参加できる対面ヨガクラス
- オンラインヨガクラス
対面クラスの規定は以下の通り:
- マスク着用すること。
(自分のヨガマットの上ではマスクを外してもOK。インストラクターも教えている間はマスクはしない。) - ソーシャルディスタンス有り。
- クラスは完全予約制。人数制限あり。
(連絡なしでクラスに来なかった場合は、ペナルティ料10ドルが発生する。クラスの30分前までにキャンセルすること) - ヨガブロック貸し出し可能(使用後は消毒)。ブランケットとヨガベルトは各自持参。
CDC(米疾病対策センター)は、ワクチン接種完了者は、屋内外を問わず、マスク着用やソーシャルディスタンスを保つ必要はないと発表しました。(バス、飛行機、電車などの交通機関、病院などの特定の場所を除く)
アメリカは州によって法律が違うので、それぞれの州によっても規定が変わってきます。
また、それぞれのヨガスタジオによっても在り方は様々です。どこまで感染防止対策をするのか、ワクチン接種した人や、しない人をどのように受け入れるのかもそれぞれのスタジオによって異なります。それを生徒達が見極めて、自分にとって心地よい環境と状況を選び、ヨガ練習を続けています。
ワクチン接種後の生活 in アメリカ
実際のアメリカ生活では、私自身も4月にワクチン接種を完了し、家族や友達もワクチン接種をした人が増えました。
私は、ワクチン接種を完了してから、友達に会ったり、遠方の親戚に遊びに来てもらうという、これまで控えていたことを再開するようになりました。
思い起こせば、2020年3月から長い自粛生活を続け、外出は週1回の食料品の買い出しと、病院の検診のみでした。スケジュール帳は何の予定もなく真っ白。ずっと家に籠もると気が滅入るので、1日1回でも近所の散歩や庭に出て外の空気を吸うことで、なんとかメンタルを保っていました。
そして、ワクチン接種を機に、会いたかった人たちに「ワクチン接種2回目を受けて、2週間以上経ったので、良ければ会いませんか」と連絡を取りました。周りの人達も「私もワクチン2回目を受けたので会いましょう」という方や、「私はワクチン受けないつもりですが、それでも良いですか」と聞いてくださった方もいます。
会う時は、外の公園で遊んだり、テラスでお茶をしたり。または、お互いにマスクをして、家に遊びに行かせてもらうこともあります。お互いにどこまで出来て、どこまでしたくないのかをすり合わせて交流しています。
また、ワクチンが普及したので、私は1歳半の娘をやっと保育園に預ける決意をしました。娘の保育園は、コロナ対策を大変厳しく行なっています。園長先生は、どれほどハイスタンダードで感染予防対策をしているかを長々と話していました。
そんな園長先生がこう言ったのです。「うちの保育士全員にワクチン接種を勧めていますが強制はできないんですよ。これは医療に関することですので、誰が受けて誰が受けていないか等の情報公開もできません。」
アメリカでは、個人の自由が尊重されています。ワクチン接種に対する個人の意思もそれぞれが尊重されるべきで、そのことをジャッジしたり否定することはできないという空気を私は感じました。
個々の選択を尊重し、統合して、ひとつとなる社会へ
アメリカでもワクチンが普及した後、社会、人々、そしてヨガスタジオも、個人の選択と多様な在り方を認め、その中でうまく折り合いをつけていく方法をみんなで模索しています。
みんなそれぞれの在り方や多様性をあるがままに受け入れ、統合して、ひとつとなる。
Unity in Diversity (多様性の中の統合)