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ヨガの指導者養成講座を受けたい方、受けた方で、こんなご相談をよく受けます。
ヨガジェネレーションでは資格取得後にお仕事をご紹介する、という取り組みは現在行っておりませんが、どんなふうに活動することができるか、どこで誰に提供できるのか、などのアドバイスは講師やスタッフからさせていただくことがあります。
今回は、「シニアヨガ」の指導資格を取ったあとに、どのような活躍の場があるのかをご紹介いたします。
シニアヨガ資格を取ったら何ができるようになる?
シニアヨガ資格を取った皆さんは、何かできるようになっているでしょうか。
- 高齢者の身体の見かた
- 安全にヨガを伝える方法
- イスや壁、毛布やクッションなど、道具を使ったヨガの指導法
- 高齢者の話しを聞く「傾聴」の姿勢
- 毎日つづけたくなるヨガの指導法
- クラスに通いたくなるようなコミュニティづくり
誰から教わるか、どこで教わるかによって内容は変わってくるかもしれませんが、シニアヨガは高齢者にヨガを伝えるために必要な知識が学べます。
シニアヨガ指導の第1歩目は、自分に、身近な人に。
高齢者に伝えるヨガは、負荷が少なく毎日つづけられるように考えられているメソッドが多いです。これから誰にも等しくおとずれる「老い」に備え、まずはご自身がやってみて効果を感じること。そして、ご両親やおじいさん、おばあさんなど、身近な人と一緒におこなってみることが第一歩ではないでしょうか。
仕事として始めるシニアヨガ
自分のクラスに高齢者が来ることが多くなり、シニアヨガの勉強をした方もいらっしゃるかと思います。
でも、せっかく取った資格はどんどん活かしたいですよね。
では、高齢者を対象にしたクラスをやりたい場合、仕事としてシニアヨガの資格を活かしたい場合は、どんな方法があるでしょうか。
公民館や施設を借りて自主開催をしよう!
仕事としてシニアヨガを提供するには、まず施設を借りて自主開催をする方法があります。
フリーのヨガインストラクターとして活動されている方であれば、既にやっているよ!という方は多いかもしれません。
ただし「シニアヨガ」の資格を活かしたいからと、「高齢者のためのヨガ」と掲げて開催しても、あまり集客が見込めないことは想像がつきますよね。
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「いきいき健康体操」
「誰でもできる、やさしいヨガ」
「姿勢すっきり体操教室」
「いくつからでもできるヨガ体操!」
などなど、高齢者がワクワクと参加したくなるようなクラスタイトルを考えてみて下さいね。
市区町村の職員さんや「地域包括支援センター」にアプローチする
市から配布される広報誌などで見たことがあるのではないでしょうか。
「親子チャンバラ」「水泳」「太極拳」など。その中に「ヨガ」の文字も最近では多く見かけます。
どうやったら、地域で教えることができるのでしょうか。
いくつかアプローチがありますが、
「地域包括支援センター」
「民生委員」
「施設の館長さん」
などに直接問い合わせて、「ヨガを教えたい」と伝える、という方法があります。
そういったツテのある方は入りやすいと思いますが、ない場合はきちんと自分をアピールする履歴書・経歴書などの資料を準備して、直接アタックしてみましょう。
報酬は地域によってさまざまですし、始めはボランティア、という場合もありますが、地域の方との交流にもなりますし、ご自身の活動の実績を積むのにとてもいい場所だと思います。
介護資格を持っていないけど、介護施設でヨガを提供できる?
介護施設でヨガをしたくても、何か介護系の資格がいるのでは?と思われる方がいるかもしれません。
直接お年寄りの身体に触れておこなう専門的な仕事については資格が必要ですが、介護施設でやるからといって、ヨガのクラスを開催するために、介護の資格は必要ありません。
介護業界は人手不足が深刻な状況です。資格がない人でもお手伝いできることがたくさんあります。
特に、レクリエーションが提供できる人は、とても求められています。
介護施設のレクリエーションは、工作や折り紙などの手作業や、簡単な脳トレをしたり、歌や楽器の演奏、散歩をするなど、楽しみながら、頭をつかったり、身体を動かすことを目的としますが、ヨガはとてもレクリエーションにぴったりといえるでしょう。
施設の職員さん自らレクリエーションを提供することはありますが、実務が滞ってしまったり、人前で話したりするのは苦手だ、という方もいたりして、職員さんからはとても喜ばれます。
それでは、具体的にどのように介護施設でヨガが提供できるでしょうか。
介護職の知り合いに紹介してもらう
もし、知り合いの中に介護職の方がいらっしゃったら、是非「高齢者にヨガを提供できる」とお話してみて下さい。
知っている人であれば安心だと、ソク前向きな話に発展する可能性は大いにあります。
まずはボランティアとしてクラスをおこなう
飛び込みの営業をかけても、全くツテが無い状態では、介護施設でヨガクラスをすることはむずかしいかもしれません。
しかし、ボランティアとしてなら募集をしている施設もありますし、飛び込みでいっても話を聞いてくれるケースがあります。
いい結果がでれば、仕事として契約に繋がる場合もあります。
介護施設メインのスキルシェアサービスを利用する
「スケッター」というサイトがあるのはご存知でしょうか。
「無資格でも、未経験でも、すき間時間だけでも。明日から、あたなもだれかの”助っ人”に。」
というコンセプトで、人手不足の介護施設と、すき間時間を活用してお手伝いしたい、スキルをシェアしたい、という方をマッチングするサービスです。
誰でも無料で「スケッター」として登録ができます。
たくさんの介護施設が、必要としている仕事を掲載しており、利用者は、「自分のできそうな仕事、自分の空いている時間」が見つかれば、施設に応募をします。プロフィールなどで、施設がマッチする「スケッター」であれば、依頼が入るシステムです。「働き手」ではなく「お手伝い」という名目で寸志が出る場合が多いです。
募集している仕事はさまざまで、「皿洗いや散歩の補助、食事やお茶を提供する」など、職員さんの補助的な仕事などがあります。
レクリエーションができる人を募集している施設はたくさんありますし、始めは簡単な補助のお手伝いからはじめて、施設の方と仲良くなって、レクリエーションを担当させてもらえるケースもあるようです。
必要としているところに、必要なこと(ヨガ)を届けるのはあなたです!
せっかくシニアヨガの指導資格を取ったのであれば、是非、躊躇せず動いてみて下さい。もしかしたら、実際に教える勇気が出ない方もいらっしゃるかもしれません。人は未知のものに不安を覚える傾向があるからです。
誰にでも最初の一歩はあります。最初の一歩が一番しんどいかもしれません。しかし、一歩踏み出してみると、新しい出会いや発見があり、やる前に感じていた不安以上に、楽しくワクワクする世界が待っていることとおもいます。
あなたのシニアヨガの学びを必要としている方がたくさんいます!
是非、ご活躍してください^^