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まだ7月に入ったばかりだというのに、毎日暑い日が続いています。
今年は長くなりそうな暑い夏を楽しく乗り切るためにも、夏バテ対策をしっかりとし、体調を整えて元気に過ごしたいですよね。
今回の記事では、
- 夏バテはなぜ起こるのか?その症状とは?
- 夏バテ対策におすすめなヨガの呼吸法とアーサナ
- 汗のかきすぎに注意
- 汗のをかく時の対処法:アーユルヴェーダ流天然のスポーツドリンクの作り方のご紹介
という内容でお送りしていきます!少しでも夏を元気に乗り切るためのご参考にしていただけたら嬉しいです。
夏バテはなぜ起こるのか?その症状とは?
では、まずは夏バテの原因とその症状についてご説明します。
夏バテにも様々が原因が考えられますが、主な原因としては、
- エアコンの効いた部屋と外の気温差が激しいと体温調節が難しくなり、自律神経が乱れて体調が崩れる
- 汗をかきすぎてしまうことで、体内の水分やミネラルが失われ、脱水症状を引き起こす
- 暑さや睡眠不足による体力消耗で食欲が減退し、栄養不足になる
といったことが挙げられます。
暑いとついついエアコンに頼ってしまいたくなりますよね。お家時間が増えているこの時期だからこそ尚更、エアコン対策もしっかりしていきたいものです。
また、これらによって引き起こされる夏バテの症状も様々で、身体がだる重い、食欲不振、疲れやすい、寝苦しさによる睡眠不足などがあります。
夏バテ対策におすすめなヨガの呼吸法とアーサナ
どうしたら夏バテを防げるの??そんなあなたの疑問にお答えして、夏バテ対策におすすめなヨガの呼吸法とポーズ、その効果をご紹介します。
おすすめの呼吸法:シータリー呼吸法
“シータリー”とは、日本語に訳すと“熱を覚ます”という意味があります。
その名の通り、効果としては、身体の熱をクールダウンしてくれる他、喉の渇きを和らげたり、神経を落ち着かせてくれるといったことが挙げられます。
まさに、夏バテ対策には持ってこいなシータリー呼吸法の方法は、“口で吸って鼻で吐く”という鼻呼吸が基本のヨガでは珍しい呼吸法かもしれません。
方法:
- 楽な姿勢で座りましょう。椅子の上でも床でもOKです。
- 目を閉じて息を全て吐き切ります。ほっと一息つくような感じで肩の力を抜きましょう。
- 舌をストローのように丸めます。
- 丸めた舌からスーッと音を立てながら息を吸い入れます。
- 舌を戻し、口を一度閉じて、身体の熱を外に出すようにして鼻から細く長く吐き出します
- 1〜5を3回から5回程度、苦しくないペースで繰り返しましょう。
※舌を丸めるのが難しい方は、舌先を上顎の歯の付け根にあててその隙間から息を吸うのでもOK!
クーラーに頼らずに、まずはこの呼吸法で身体にこもった熱を発散させたり、窓を開けて扇風機で過ごしてみるのも良いですね。
おすすめのポーズ:マツヤアーサナ
続いて、おすすめのポーズをご紹介します。
このポーズは肩周りや胸を大きく開くことによって呼吸器系の強化や肩こりを解消する効果がある他、不眠の改善にも効くとされています。
むしむしとしている夏は息苦しくて寝付けなかったり、呼吸が浅くなりがちなので呼吸を楽にしてくれるこの呼吸法はとてもおすすめです。
また、頭頂には“百会のツボ”と呼ばれるツボが存在し、このツボを刺激することで期待できる効果としては、自律神経を整えてリラックス・疲労回復などがありますので、ぜひお休み前に呼吸法と併せて行ってみてください。
ポーズの方法:
- マットに仰向けに寝ましょう
- 肩甲骨を背中の中心に寄せるようにしながら腕全体を身体の下にしまいこみ、掌は下に向けたまま両手をお尻の下に置きます
- 両肘でしっかりとマットを押して一度頭を床から持ち上げます
- ゆっくりと頭頂を床に下ろして、目を閉じて優しく呼吸を続けましょう
※この時、危険なので首を動かさないように注意しましょう - 目を開けて、肘で床を押しながら頭を床から離し仰向けに戻ります
- 両手も開放させましょう
汗のかきすぎには注意
ここまでは夏バテ対策をお伝えしてきましたが、暑い夏もアウトドアや運動をして沢山汗をかきたい人もいるかもしれませんね!
読者の皆様にはホットヨガが好きな方もいるかもしれません。
ですが、汗をかきすぎてしまうと、体内の水分だけでなくミネラルも排出されてしまい、脱水症状を引き起こしたり、電解質のバランスが崩れて血圧の低下やふらつき、口渇などが症状として現れてきます。
そのため、汗のかきすぎには注意が必要です。
これを防ぐには、こまめな水分・塩分補給が必要ですが、その水分補給にぴったりなアーユルヴェーダ流天然のスポーツドリンクをご紹介します。
汗のをかく時の対処法:アーユルヴェーダ流天然のスポーツドリンクの作り方のご紹介〜
材料:
- 常温のお水またはお白湯コップ1杯分
- 生のレモン若しくはライムの絞り汁10滴程度
- 岩塩 ひとつまみ
- 生蜂蜜大さじ1
これらの材料をコップに入れてよくかき混ぜれば出来上がりの簡単天然スポーツドリンクです!
レモンは水分を身体に貯蔵してくれる働きがあると同時に、アーユルヴェーダではレモンやライムなどの柑橘類は解毒作用があるとされている食材です。また、岩塩はマグネシウム、カルシウム、鉄や銅といったミネラルが豊富に含まれていたり、生蜂蜜は消化器に負担をかけずに吸収されやすい糖分のため体力回復や疲労回復に早く効きます。
冷たいお水は胃腸を冷やしてしまうので、常温のお水や、できればお白湯で作るのがおすすめです。
お好みでミントの葉を浮かべると、夏に高まりやすい火のエネルギー(ピッタ)を鎮静させてくれるのでお試しあれ。
夏バテ対策におすすめのヨガの呼吸法やポーズ、水分補給ドリンクのご紹介をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
ぜひ取り入れてみて、皆さんで今年の夏も元気に乗り切りましょうね!
参考資料
- スタジオ・ヨギー/今津貴美,「いちばんよくわかるYOGAポーズ全集」, 株式会社学研プラス, 2017年, p.178-179
- 飯塚病院, “夏バテの原因と対策を知って、今年の夏は快適に過ごそう!”, 2016,7, 29
- 大塚製薬, “熱中症からカラダを守ろう効率的な水分補給”