自分にとっての真実と向き合おう

自分にとっての真実は、真我を生きることです。このことは、前回の記事でも触れていますので、ぜひ併せてご覧ください。

ー前回の記事ー
「真我とエゴ、あなたはどっちの声に忠実ですか?」を読む>>

真我を生きるというのは、真我の目的といまの選択、行動が一致しているということ。その目安となるのが、いま目の前で起きている現実です。真我の目的と行動が一致していれば、とてもスムーズで喜びあふれる日常を送っていることでしょう。いっぽう、真我の目的からブレているときには、生きにくさや居心地の悪さを感じているかもしれません。

真我の目的というのは、より大きな視点で人生をとらえたときに浮かび上がってくるものです。大病をした後に人生が好転した、という人の話を一度は聞いたことがあると思いますが、それはまさに病気によって人生を大きな視点で捉え直した結果といえます。

誰かの価値観、信念を生きていませんか?

本当の自分の信念を、見つめ直してみませんか?

強制的に立ち止まる状況に向き合ったとき人は、自分が本当に望む生き方は何かを自分に問うようになります。

いまという時代は、世界規模で強制的に動きを止めることが起こっています。それはまさに、一人ひとりが「このままの生きかたで大丈夫だろうか」と自らに問いていることの象徴ではないでしょうか。

「私は、立ち止まらなくても自分に一致した生き方をしている」という人もいるかもしれませんが、それは本当に自分の信念、価値観に沿った選択でしょうか。深い喜びを感じていますか?不安や心配ごとから完全に解放されていますか?本当に満たされていますか?

自分と向き合う時間、作れていますか?

外で起きていることに対して、少しでも恐怖や不安、悲しみ、怒りなどの感情で反応している部分があれば、あるいは“無関心”という反応を示しているのであれば、丁寧に自分と向き合う時間をつくってみてください。

わたしたちは、学校教育や育ってきた環境、所属している社会的なコミュニティからの影響を、多分に受けています。たとえば誰かの信念を自分の信念と錯覚していたり、誰かの価値観を自分の価値観にすり替えてしまっている可能性もあるのです。

それらを一つひとつ紐解いていく時間は根気が必要ですが、いま本当に変わりたいと思うのであれば、自分が信じているものが真我と一致しているのか丁寧に見ていくことは欠かせないプロセスといえます。

外に「なぜ?」と聞くかわりに、自分に問いてみよう


いまむずかしい現実に直面して、どうしてこんな思いをしなければいけないのかと感じているのなら、まずは深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから「この経験、現実をとおして私は何を知ろうとしているのだろうか。私は、どんな真実を思い出そうとしているのだろうか」と、自分に問いを投げかけてください。

現実はいつだって示唆的です。どんなことが起ころうとも、それを失敗ととらえて自暴自棄に陥るのか。あるいは自分につながる扉ととらえて、その先へ出て、本当の幸せにつながる意志を明確にするのか。その選択は自由ですし、自分次第なのです。

外に答えはありません。一番しっくりくる、あなたにとっての真実は、いつでも内側に息づいています。現実は、いつもそのことをニュートラルに教えてくれているのです。

自分とつながることは、すべてを包括している

RYT200のオンライン3期は、1人1人がそれぞれの真我と向き合いました。

私のクラスでは、コロナ禍の影響もあるのか、生徒さん1人ひとりが本当の意味で真我と向き合い始めました。頑張っている自分を認めて欲しい、大変な思いをしている私を理解してほしい、知識とスキルを身につけて評価されたい……。そうしたエゴによる声を超えて、本当の自分の真実である真我を知ることに喜びを見出し、真我に一致する行動、選択に重きを置き始めたのです。

その結果、かつてないほどの穏やかな空気がクラスを包み込み、あらゆることへの理解、そして信頼関係が深まり、言葉を超えて一人ひとりが美しくつながり始めています。

これは意図してできる、つながりではありません。

何かの成功法則に則って、カリキュラムやプログラムを組んだり、良きティーチャーを演じてクラスをつくろうとしても、叶わないつながりです。

祐天寺へみんなでお散歩。感染予防対策に注意しながら、生徒たちとは講義以外での交流も心がけてます。

本当の自分とのつながりが復活し始めたとき、不思議なことに他者との関係もどんどん洗練されていくものです。関係性をよくしようと、意図的に外に働きかけるほどに、そのつながりは希薄になり、複雑さが生まれてしまう。なんとも皮肉なことですが、きっとどこかで皆さんも知っていることではないかと思います。

学校でも、社会でも、理想の結果に向けて外に働きかけ、努力することが美徳とされてきました。ときに誰かの顔色を伺って、誰かが望む自分を演じたり、大多数が良いとする価値観に自分を寄せていったり。そうした生きかたのほうが、まだまだ主流のように感じるかもしれませんが、もうこの旧式の価値観も終盤に向かっているのは、誰もがどこかで感じているはずです。

そして、いち早く旧式の生き方を超えて、本当の自分を生き切りたい! と感じられているのなら、この機会にぜひ真我と向き合ってください。人のことよりも、まずは自分をもっと知ろうとしてください。自分の想いに、誰よりも自分が一番忠実でいてください。

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