ヨガで不安解消！？～うつ病と不安神経症を改善へ導くヨガ～

こんにちは！新型コロナウイルスの感染者が全国で急増し、不安な日々が続いていますね。

今回は、ヨガによる不安解消効果を検討した研究をご紹介いたします。

不安神経症のためのヨガ：ランダム化比較試験の系統的レビューとメタ解析

ヨガは、こころの健康を改善するための人気のあるアプローチです。

この研究の目的は、不安に対するヨガの有効性と安全性を体系的に評価し、メタ解析^※1することで、無治療と比較して不安に対するヨガの短期的影響を明らかにしました。

また、無治療と比較して、うつ病への効果も見られました。安全関連のデータを報告した研究は少しだけでしたが、これらはヨガが怪我の増加と関連していないことを示していました。

結論として、ヨガは不安のレベルが高い個人にとって効果的かつ安全な介入である可能性があります。不安障害におけるヨガの効果については決定的な証拠がありませんでした。

これらの予備的な発見ともっともらしい作用機序を考えると、より質の高い研究が必要であります。

不安やストレスに対するヨガの効果

ストレスと不安は、多くの慢性疾患の原因として、また薬理学的治療を行ったとしても生活の質の低下に関係しているとされています。

ストレスや不安を和らげるための非薬理学的治療法を見つける努力が進行中であり、ヨガは有望な選択肢の1つです。

この研究の焦点は、ストレスと不安の兆候と症状を改善する上でのヨガの役割を評価することです。

不安とストレスに対するヨガの効果に取り組んだ35の試験のうち、25は、ヨガが実施されたときにストレスおよび不安症状の有意な減少を指摘しました。

現在の研究は、ストレスや不安を和らげる上でのヨガの利点を示唆していますが、治療オプションとしてヨガを推奨する前に、明確に定義された大規模な集団、適切な管理、無作為化、および長期間の実施によって、この関係をさらに調査する必要があります。

運動がうつ病や不安障害にもたらす効果について

運動、瞑想、太極拳、気功、ヨガなどの補完代替療法は、不安とうつ病に対して行われる一般的な治療法の1つであり、これらの使用は増加しています。

運動とヨガに関するいくつかの研究は、非活動の場合よりも優れており、確立されたうつ病や不安治療（認知行動療法、セルトラリン^※2、イミプラミン^※3など）に匹敵する治療効果を示しています。

高エネルギー運動（つまり、1kgあたり少なくとも17.5kcalの1週間の消費）と頻繁な有酸素運動（つまり、1週間に少なくとも3〜5回）は、頻度の低いまたは低エネルギーの運動よりもうつ病の症状を軽減します。

いくつかの研究は複数の方法論的な弱点を示していますが、注意深い瞑想と運動は、うつ病性障害の補助的治療としてプラスの効果があります。

不安障害については、運動とヨガもプラスの効果を示していますが、うつ病に対する運動よりも不安に対する運動の効果に関するデータははるかに少ないです。

太極拳、気功、瞑想は、うつ病や不安神経症の代替治療としての有効性を示していません。

うつに対するヨガの効果

ヨガは、メンタルヘルスを含むさまざまな健康問題に対処するために使用されており、安全性の問題や有害作用は確認されませんでした。

不安に対するヨガの効果

結果は一貫して肯定的であり、強迫性障害の参加者を対象とした試験と、不安とうつ病が混在する患者を対象とした別の試験で大幅な改善が見られました。

禁忌

運動プログラムは、各患者の年齢と健康状態を考慮して、個々のニーズに合わせて調整する必要があります。

患者に既知の心血管系の問題がある場合、またはリスクが高い場合は、医師の裁量で運動テストを選択的に実行する必要があります。

ヨガの練習は、穏やかなものから活発なものまでさまざまです。 医師は、各患者の身体的制限に関してどのような種類のヨガが適切であるかを明確にする必要があり、患者は適切に訓練されたインストラクターを探す必要があります。

適切な方法、強度、活動期間を選択すると、ほとんどの人がヨガや運動を有効活用することができます。