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「ミッドライフクライシス(中年の危機)」という言葉はご存知でしょうか。日本人の8割の人が経験するともいわれており、40代、50代、早い人では30代の人にもこの症状に陥る人もいるといわれています。別名”第二の思春期”。どういう症状のことをいうのでしょうか。
ミッドライフクライシス(中年の危機)とは?
10代にかけて訪れる思春期、「自分とは何者か」という葛藤が生まれた経験はありませんか?第二の思春期とは、同じような葛藤が生まれることを意味するそうです。
人生の中盤に差し掛かり仕事もプライベートも “ある程度の経験を積んできた。今一度、自分自身を振り返ってみる時間ができ、また、そのタイミングを迎え、今までの自分とこれからの自分について考えると、「このままでいいのか」と不安になってしまう。?第二の思春期とは、中年期特有の心理的危機、また中高年が陥る鬱病や不安障害にまで関わっています。
子育てがひと段落だけが原因じゃない!「空の巣症候群」の危険性
「空の巣症候群」は、専業主婦の方が多かった時代、子育てを終えた女性に多くみられる状態で、適応障害の一種でもあるそうです。40~50代という年代ということもあり、更年期障害とも重なることで、症状はさらに重くなることも少なくはなく、うつ病を発症してしまう方も存在するそうです。
専業主婦ではなくても、今は、未婚でキャリアを優先し仕事を続けてきた方や、両親の介護がひと段落した方も同じ。そして、何事にも一生懸命で、努力家の方ほど、向き合う対象が喪失したときに強い喪失感が生まれてしまう可能性があります。
これからの人生を自分軸で、再定義していく
今、特に思い悩む問題がなくても、ふとしたきっかけでミッドライフクライシスは誰にでも陥る可能性があります。
特に、女性の場合、40代、50代は閉経の経験、更年期障害の症状、体力の衰えなど、身体面に変化や不調が起きやすい時期ということもあり、いろんなことが重なって八方ふさがりに。でも、対処法を知っておくことで、症状の悪化を防げるかもしれません。
「もう50代」ではなく、人生100年時代の今は折り返し地点、「まだ50代」です。これからの人生を歩んでいくために、これまでの自分を振り返り、理解し、受け入れる。そして周囲の評価や価値観は一旦おいておき、「自分はどうありたいか」という自分軸で考えてみませんか?いいことも悪いことも全て経験。自分自身を「書き換える」のではなく、自分を受け入れた上での「上書き」をしていく。自分の再定義をしていきましょう。
ヨガ哲学でもある教え「この世の中にあるものは全て変化していく」
RYT200ヨガ指導者養成講座の講師、中井まゆみ先生が、加齢に伴い、体の変化に思い悩む方へヨガ哲学の教えをもとにお話しをされていました。
この世の中にあるものは全て変化していく、消耗していく。人間の体も同じです。
受け入れるしかないですが、できることはあります。今、できることを一生懸命やりましょう。あとは、神に祈りましょう。
それでも、思ったようにならないことは受け入れましょう。すると、心が穏やかでいることができます。
なかなか自分自身を受け入れることが難しくなってくる年代。ただ、できることはやってみる。たまには、自分を甘やかして好きなことをしたり、新しいことを始めてもてもいいのではないでしょうか。
体を動かすことで心が動く。体を変える方が早い
ヨガのポーズをする目的は、「快適で安定した姿勢」と定義されています。心を安定させるために、瞑想できるような安定した姿勢をとれる体になるというのが目的です。気分が落ち込むと「心」ばかりにフォーカスしてしまいますが、長い目でみると、体から整える方が早くて、確実なのです。
コロナ禍でヨガを始めた人、再開した人も多く、ヨガが生活の一部となってくると、自ずと「ヨガを基礎からしっかり学べば、何か見えてくるのではないか」と気づくかたも増えてきているようです。
今、思い悩むことがある方、今、何もないけど、漠然と不安な方、その気持ち、自分だけじゃありません。不安や葛藤に支配されず、もっと自由にもっと楽しく人生を「上書き」していきませんか?
ヨガを基礎から学びたいと思っている方は、ヨガ哲学の講義が人気、もちろん、体の変化も即実感できる中井まゆみ先生の長期のトレーニングがオススメです!