肩甲骨が動けば健康に!?そのヒミツは18もの筋肉にあり!

肩甲骨が動けば健康に!?そのヒミツは18もの筋肉にあり!

見直そう!生活習慣が肩甲骨周りをよりガチガチにする

スマホがガチガチの原因!?

「肩甲骨がガチガチ」の状態は、正しくは「肩甲骨まわりの筋肉がガチガチ」の状態のことです。パソコンやスマートフォンの普及により、多くの人が軽く頭を前方に傾けた状態でいる時間が日々長くなってるそうです。頭の重さは成人で約5kg。本来は骨にまっすぐ乗っかり背骨のS字のカーブがクッションとなり支えているのですが、それが少し傾くだけで、首の後ろから背中にかけての筋肉が支えることになります。

知らぬ間に筋肉を酷使していませんか?

そう、ここが大きなポイントです。肩甲骨周りの筋肉がガチガチになってしまう原因には運動不足もありますが、常に筋肉を緊張状態にしてしまう生活習慣が関係しています。緊張状態とは筋肉が働いている状態のこと。からだは部位こそわかれているものの、繋がっています。頭を傾けるなどの偏った姿勢をとり続けることは、直接的な部位だけでなく、連動してその他の部位にまで影響を及ぼしてしまいます。

肩甲骨には18個もの筋肉が関係している

肩甲骨図解
肩甲骨図解

肩甲骨周りの筋肉はかなりの働き者。腕や背中、胸骨と関係し休まる暇がない状態なのです。その数は18種におよび、主に腕の上下左右前後の動きを支えています。生活の中で使いこなせていない、又は知らずに使い過ぎていることがコリや炎症を引き起こしています。一つ一つの筋肉が不調となって、それが一箇所に集まっているのですから、その影響は大きなものとなります。

不調を起こしやすいからこそ、動かして健康へ

ただし、悪い影響ばかりではありません。肩甲骨の特徴は、胴体と関わる関節が少なく、複数の筋肉によってぶら下がっているような状態であること。本来であれば可動域が広いことから、「肩甲骨はがし」のような体操やマッサージで柔軟性を取り戻すことで、「肩が軽くなった」「呼吸がしやすくなった!」など良い影響も感じやすい部分です。周囲に筋肉の数が多いことが、不調にも快調にもなりやすいといえます。意識的に“伸ばす・縮める”といったポンプ運動を取り入れて緊張状態を解消し、健康な状態を保ちましょう。

ケガへの配慮は大丈夫?肩甲骨はゆっくりじっくりと動かそう

運動を取り入れる際に気をつけていただきたいことがあります。肩甲骨は可動域が広いので、無理やり動かすことも出来てしまいます。ガチガチになっているのは表面的にはあまりよくないことですが、「これ以上動かすと怪我をするよ」とサインを送っているという認識も大切。実際に無理やり動かすと痛めてしまうことがありますので、自分が気持ち良い範囲内で続けて下さい。最後に簡単な柔軟性チェックと、凝り固まり予防・解消に良い座ったままできる運動をお伝えします。

座って出来る!簡単な柔軟性セルフチェックと肩甲骨体操

セルフチェック

肩甲骨セルフチェック1
肩甲骨セルフチェック
肩甲骨体操
肩甲骨セルフチェック2
  1. 体の前で肘(ひじ)から手までを合わせます
  2. そのまま腕を上にあげます
  3. 目線はまっすぐな状態で鼻の高さまでいけば柔軟性があるほうです

※ガチガチで肘と肘が合わないという人もいるでしょう。それぞれの状態に応じて呼吸を忘れず、無理のない範囲で少しずつ柔軟性を取り戻しましょう!

肩甲骨体操

肩甲骨体操
肩甲骨体操
  1. 両手をバンザイの状態に上げます
  2. 手のひらを外に向けてそのままゆっくりと上げ下げします

チェックをする時も体操をする時も呼吸は忘れずに。呼吸が止まってしまうと、さらにガチガチになってしまって、「くっつかない!わたしダメだわ!」と悲観的にジャッジしてしまうことに。気持ち良く呼吸をしながら、「ちょっと疲れたな・・・」という時に、軽い気持ちでやるだけでかなりすっきりすると思います。ぜひ試してみてくださいね!