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前回の記事では、外反母趾とはどういう疾患なのか、その症状や原因についてご紹介をしてきましたが、今回は、改めて3名の先生方から、その外反母趾がどんな方法で改善できるのかについて、お話をお伺いしました。
前回の記事はこちらから
お話をお伺いするのは、引き続き、足の名医である早稲田大学スポーツ科学学術院教授:熊井司先生、そして、理学療法士である佐竹勇人先生、ヨガ・ピラティス講師の本橋恵美先生の3名。どうぞお楽しみください!
外反母趾は親指の変形だけじゃない!?
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まずは、大前提知っておいてほしいのが、外反母趾の症状は、単に足の親指の付け根が変形する、というだけではない、ということ。
弊社MIKIZOの
という質問に、
と熊井先生。一見、「なぜ外反母趾…?」という方もいらっしゃいますよね。そこで熊井先生からこんな説明が。
足の親指は非常に大切な役割を担っており、私たちは歩くときにも親指で蹴り出すという動作が必要です。しかし、外反母趾になると痛みでそれができなくなってしまいます。つまり、足の指が上手く使えていない状態になり、歩くスピードまで遅くなってしまったり、歩いてもすぐ足が疲れるなど、日常生活に弊害が生じてきます。
親指だけじゃない!?外反母趾改善には、全身のコンディショニングが大切!
前回の動画でもお話を頂きましたが、外反母趾は、靴の選び方などで、必要以上に親指に負担がかかってしまうことで、変形が起こる疾患です。
そう教えて下さった熊井先生。足の親指への負担が大きくならないように、全身を整える必要がある、ということが1つ大きなポイント。
外反母趾と聞くと、足の親指で起こっていること、と思いがちですが、私たちの体は部分だけではなく、全身が繋がっているため、全てのバランスをとる必要があることがわかりますね。
外反母趾は骨の病気ではない!注目すべきは筋肉・靭帯
さらに、熊井先生はこう続けてくれました。
そう、アプローチするのは、骨ではなく、筋肉や靭帯などの軟部組織。その部分のコンディションを整える必要があるということです。
ちなみに足の親指を大きく動かしている筋肉、つまりコントロールをしている筋肉があります。動画では、詳しい筋肉名をお話していませんが、これが母趾内転筋、母趾外転筋。
この筋肉のバランスが取れていれば、母趾をまっすぐに保つことができます。つまりこの筋肉に対する体操が有効となるわけです。
外反母趾に医療現場やヨガでできること
ちなみにリハビリの現場ではどんなことをされているのか、理学療法士の佐竹先生にお聞きすると
だそうです。また、ヨガやピラティスでは、
と本橋先生。このようにお話を聞いていると、患部からのアプローチ、そしてもっと離れた場所からのアプローチ、両方していくことで更に改善が促されるということがわかりますよね。
11月23日(水祝)開催!外反母趾特別ワークショップ
そこで、もっとわかりやすく、そして効果的な実践を皆さんにお伝えするべく、今回インタビューにお答えいただいた3名をお招きしてワークショップを開催することになりました。それが、外反母趾を自力で克服!ヨガ・ピラティス運動療法ワークショップ。
しかも、今回発売となった、この本を皆さんにプレゼントさせていただきます。
巻頭には、この本に載っている運動を3ヵ月続けることで、痛みがひき、外反母趾が改善したという症例が!たった3ヵ月頑張れば、あなたの外反母趾だって、良くなるかもしれませんよ!しかも、この3人の先生方が一度に揃う機会は中々ありません。医療現場を知るという意味でも、効果的なヨガや指導をしていくためにもぜひご参加してみてくださいね。
また、熊井先生も登壇する、スポーツ医学アカデミーがいよいよ10月30日(土)よりスタートします。皆さま、こちらも注目!外反母趾の疾患だけでなく、五十肩や脊柱管狭窄症などその他気になる疾患がたくさんピックアップされています。こちらもチェックしてみてくださいね!