自分自身のプラクティスに向き合えるヨガ
みなさんはヨガのレッスンを受けていて、
- 先生のインストラクションに呼吸が合わない
- 隣の人が難しいポーズをしていて焦る
- ポーズを無理に深めようとして痛い
というような経験をしたことはありませんか?そんな方にぜひ試して頂きたいのがHeart of Yoga(ハート オブ ヨガ)です。他の誰かと比較することなく、そして他の誰かのペースに無理にあわせようとする必要がなく、自分自身のプラクティスを見つけるヒントとなるこのヨガについて今回はご紹介します。
ハート オブ ヨガとは?
ハート オブ ヨガは、現代ヨガの祖であるクリシュナマチャリア師の教えに影響を受けたマーク・ウィットウェル氏によって創られたヨガの手法(アプローチ)のひとつです。
手法(アプローチ)と聞くとどこかイメージが湧きにくいかもしれませんが、ハート オブ ヨガはアシュタンガヨガ、陰ヨガ、パワーヨガといったようなヨガの流派(スタイル)ではなく、誰でも今の自分のプラクティスに取り入れることができるメソッドであり、それを手法(アプローチ)と呼んでいます。どのヨガのスタイルを実践していたとしても、ハート オブ ヨガの原則を当てはめることができれば、それはあなた自身のヨガになるのです。
ハート オブ ヨガの魅力
ハート オブ ヨガの魅力は自分だけのヨガを発見できるということ。
アシュタンガヨガの創始者であるパタビ・ジョイス、そしてアイアンガーヨガの創始者であるBKS・アイアンガー。欧米では2大ヨガ流派とされ、いまや世界中に広がっているこれらのスタイルを築き上げた2人も、師はマーク・ウィットウェル氏と同じクリシュナマチャリヤです。アシュタンガヨガはもともとパタビ・ジョイス自身の、アイアンガーヨガはもともとBKS・アイアンガー自身のためのヨガということは有名な話ではないでしょうか。
- アシュタンガヨガ:決められたポーズを決められた順番で、途切れる事無く速いテンポで、連続的につなげていく
- アイアンガーヨガ:ポーズを連続してとるのでなく、よりアライメント(正しい姿勢)に重きを置き、正確なアライメントを取るため、ブロック、ボルスター、ベルトといったプロップ(補助具)を多用する
同じ師からヨガを学びながらも、まったく異なるタイプの流派が出来上がったのは、2人の師であるクリシュナマチャリヤが、年齢や体力が違う人々にそれぞれ異なった練習を教えるのは自然なことであり、似ている個人でも体のゆがみ、骨格、さらには内面にある心の傷や、性格などをも考慮して個人に合った個別のヨガを指導したからです。
異なる個人の可能性や本質を引き出すためには、その一個人に合わせたヨガを教えなくてはいけない
というクリシュナマチャリヤの教えに影響を強く受けているハート オブ ヨガは、まさに自分だけのヨガに出会うための手法であり、それこそが最大の魅力ではないでしょうか。
呼吸を感じる
ハート オブ ヨガを語る上でもうひとつ重要なことは、ポーズに合わせて呼吸をするのではなく、自分の呼吸に合わせてポーズをすること。これこそが、ハート オブ ヨガの大原則です。
「個人がヨガに合わせるのではなく、ヨガが個人に合わせるべきだ」と謳うクリシュナマチャリヤの教えに基づくハート オブ ヨガは、自分の呼吸に耳を傾け、自分だけのヨガに出会うためのヨガです。呼吸こそが全ての体の動きの源。ヨガを実践されている皆さんなら何となく体験したことのある感覚ではないでしょうか。
そしてポーズを外側から見た「形」ではなく、ポーズの内側、つまりはポーズをしている自分自身が「何を感じているか」に目を向ける。そうすることで、自分だけのプラクティスそして自分のヨガが生まれるのです。
(人にはそれぞれ、その人にあったヨガがある)
身長や体つき、性格が皆異なるように、ヨガは本来、十人十色。100人いれば、100通りのヨガがあるはずです。誰かのプラクティスに無理矢理自分が合わせていくことも、誰かのインストラクションに必死についていくことも、難しいポーズができる誰かと自分を比べたりしなくてもいい。それこそハート オブ ヨガ。
ヨガを実践する方ならそのことはすぐに理解できるはずです。でも実際にそのことを忘れてしまいがちなのも事実。だからこそ、改めて、自分の「呼吸」に立ち返り、自分のヨガを見つめ直してみてはいかがでしょうか。
どこでクラスを受けられるの?
「Heart of Yoga Japan」の公式Facebookページでワークショップやクラスの情報が確認できます。