眠る前の新習慣、片鼻呼吸法
寒さも深まり、身体も強ばりがちな季節になってきました。春までもうひといきという今の時期、夜に布団に入ってもなかなか寝付けなかったり、心が落ち着かなかったりして身体の不調も感じる方も多いかもしれません。そこで今回は、気持ちを静め、心地の良い眠りに導いてくれる片鼻呼吸法をご紹介したいと思います。
片鼻呼吸法の効果
人間のの脳には右脳と左脳があり、左脳は、「理論脳」と呼ばれ交感神経を司り、右脳は、「イメージ脳」と呼ばれ、副交感神経を司っています。この片鼻呼吸法により右の鼻で呼吸すると左脳が、左の鼻で呼吸すると右脳が活性化されるようになります。
そのため、片鼻呼吸法をすることで普段の生活で活発な状態の左脳の動きを静めて、右脳を意識的に刺激。そして、副交感神経を高め、リラックス状態に誘導します。なお就寝前に行うとより効果が高まると云われています、
片鼻呼吸法の姿勢の準備
- 背筋をのばせる姿勢で座ります(スカーサナ・正座・胡坐なんでもOK。骨盤もしっかりと立てましょう)
- 顎を引き、首筋を伸ばします
- 右手は人差し指と中指を曲げて、親指と人差し指を鼻中央の骨の下に軽く添えます(小指も軽く曲げておきます)
- 左手は人差し指と親指で輪を作り残りの指は伸ばして、「智慧の印」(ニヤナムードラ)を結び、左膝の上に置きます
片鼻呼吸法のやり方
この呼吸法は自律神経だけでなく、体内のエネルギーの流れや陰陽のバランスも整えてくれます。
- 右手の親指で右鼻を塞ぎ、左の鼻の穴から息を吸い込みます
- 左鼻をブロックします(余裕があれば、左鼻を薬指で押さえた時に保息(クンバカ)してみましょう)
- 親指を離して右鼻から息を吐きます。そのあとそのまま右鼻から息を吸います
- 右鼻をブロックします(余裕があれば、右鼻も親指で押さえ保息(クンバカ)する)
- 左鼻から吐く
- 1~3をセットとし、約10回セット繰り返します
深く長い呼吸を続けることで、気持ちも落ち着いていきます。かせていきます。慣れるまでに時間がかかるかもしれませんが、呼吸に意識を集中していくことで瞑想の効果もあるのでぜひ試してみて下さい。