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そもそも不安とは?
明日は大切なプレゼンがある…
もうすぐ試験の合格発表だ…
何か気がかりなことがあるとそわそわしたり、頭から離れず、ずっとそのことを考えていたりする、ということは、誰しもありますよね。
場合によっては、手足が冷たくなったり、心臓がドキドキしたり、息苦しくなったりと、からだの症状を伴うこともあります。
このような、モヤモヤしたあいまいな感覚を「不安感」といいます。
「不安」は、普通に生活していても、当たり前に感じる感情の1つです。
昨今では、未知なるウイルスや、戦争、世界経済の行方に不安感を覚えざるを得ない状況がたくさんあることも否めません。
不安はなんの為にある?
不安のようなネガティブ感情はあまり感じたくない、という方がほとんどだと思います。
では、不安はなんの為に感じる必要があるのでしょう。
「不安」は、何か危険を察知した時にあらわれる反応です。何かストレスに直面したとき、人間は自分を守ろうとする防御反応が働きます。
感情の変化としてあらわれる不安は、自分を守るために備わっている人本来の防衛機能なのです。
不安になりやすい時はどんな時?
不安を感じる場面を上げてくださいと言えば、簡単にたくさん思いつくかもしれません。
「仕事で失敗した。怒られてしまう……」
「引っ越しして、知らない土地に行く」
「明日はママ友とのランチ。苦手な人がいてゆううつ……」
不安が起こる理由は人それぞれです。
不安に心がとらわれ過ぎてしまうとしんどくなってしまうのは、既に経験として知っている方もたくさんいるのではないでしょうか。
私たちは「どうなるか分からないこと、嫌な思いをしてしまいそうなこと」に対して不安を抱いてしまいます。
しかし、その感情は決して特別なことではありません。誰にでも起こる自然な反応です。
不安が行き過ぎるとどうなるのか
ところが、不安が大きくなり過ぎたり、ずっと不安にとらわれ過ぎると、不眠や動悸、肩こり、頭痛、めまいなど、からだへの症状が出てしまう場合があります。
止まない考えに逃れられなくなり日常生活に支障が出てしまうと、「不安症」という症状に発展してしまい、治療が必要になってくる可能性もあります。
私たちは不安を上手に受け止めて、ネガティブに考えてしまうループにはまらないようにする必要があるようです。
いつでも大丈夫に戻れる軸をいくつも持つ
心が不安に持っていかれ過ぎない為には、どうすればいいでしょうか。
まずは不安な気持ちが出てきたとき、当たり前の反応なのだと認めてあげることが大切です。そして、心に起こった不安が、なぜ生じているのかを冷静に見極めます。
- ①まだ起こっていない未来に対する過剰な反応なのか
②現実的に起こりそうな問題で対処の必要があるのか
①の場合であれば、何か不安がまぎれるような心のよりどころをつくるといいかもしれません。
安心できる人間関係や趣味など、いくつか心を支えてくれるツールを持つことがとても大切です。
②の場合であれば、問題が実際起こらないように、対処の行動に移していくことです。
ヨガが不安を和らげてくれるツールの一つに
私たちが普段練習しているヨガや呼吸法、瞑想は、不安に注意が向き過ぎないように気を紛らわせたり、生理的な作用によって不安を和らげたりしてくれるツールとしてとても役に立ちます。
人生に不安はつきものです。受け入れたり対処したりする自分なりの方法を持ち、不安と上手に付きあうことが、日常を健やかに保つ秘訣かもしれません。
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