日々の生活を送る中で、腰が重だるく感じる、違和感がある、ということはありませんか?または、ヨガ指導者の皆さんであれば、腰痛を抱えているという生徒さんが多いなと感じる事はありませんか?
腰痛は多くの人が悩まされる疾患の1つと言われています。厚生労働省の調査では、女性は肩こりに次いで2番目に、男性では1番症状を訴える人の割合が多いという調査結果が出ています。
腰痛には様々な種類があり、急性のぎっくり腰のような一時的な辛い腰痛はもちろんですが、長引く慢性的な腰痛も辛いものがあります。
今回は、長引く慢性腰痛を解消する方法についてお伝えしていきます。
慢性腰痛とは?慢性腰痛になる原因は何か
腰の痛みが3か月以上続く状態を、慢性腰痛といいます。この慢性腰痛には2つタイプがあります。
- 腰に異常がないのに痛みが続くケース
- 腰の異常が治ったのに痛みが続くケース
腰の痛みがよくなったり、悪くなったりするのを繰り返す場合も慢性腰痛に含み、痛みの程度は様々。なかには、激痛を訴える場合もあると言われています。慢性腰痛は、子どもから高齢者まで幅広い年代に見られます。なかでも30~50歳代の働き盛りに多く、その理由として考えられるのがストレスといわれています。
ストレスが引き起こす腰痛、不安に繋がる悪循環
腰痛を引き起こす1つの原因として注目されているのが心理社会的要因。心身のストレスです。治療を受けても痛みが続く場合は、ストレス、または、不安・うつなどの心理的要因が影響している可能性があります。
人間関係や仕事のストレス、腰痛に対する恐怖や不安などが加わると、痛みを抑える物質の分泌が低下し、腰痛が慢性化したり再発するなど、悪循環に陥りやすくなります。特に「また腰痛になるのでは」という不安や恐怖から過度に腰をかばってしまう「恐怖回避思考」は、腰痛の悪化につながりやすいと言われます。
思考そのものも心理的ストレスになりますが、腰をかばい過ぎて体を動かさなくなると、脊椎や周辺の筋肉の柔軟さがなくなり、逆に体の痛みが生じたり、腰痛が治りにくくなったり、再発するリスクが高まります。
ストレス性の慢性腰痛、悪循環から解放するためには?
病院にかかったけれど原因が特定できなかった、ストレスが原因である可能性を指摘されたなどの場合の、おすすめ対処法3選。
- 日常的に適度な運動
- ストレス解消
- 捉え方を見直してみる
適度な運動をすると、硬くなった筋肉をやわらくする効果が期待できます。また、腹筋や背筋が鍛えられれば、脊柱を支える力を強化する効果も期待できます。運動内容は、全身を動かすウォーキングや、軽いランニング、サイクリングやストレッチ、ヨガなど、少し汗ばむ程度の運動がおすすめです。
日頃からストレスと上手に付き合う方法を身につけることも重要です。心身の緊張を緩めるには、呼吸法やヨガなどが有効です。呼吸法なら短時間でできるため職場でもすぐに取り組めるはずです。
腰痛が慢性化していくと、「腰痛のせいで仕事や家事が全く出来ない。」等といったマイナスな思考になりやすいです。また、痛みのことばかりを考えてしまい、悪循環に陥りやすいです。捉え方を、「痛みはあるけど〇〇ができた」等、捉え方を変えてみることで、ストレスなどの悪循環を断ち切りやすくなります。
痛みを抱える全ての人におすすめのヨガ
慢性腰痛などはもちろん、全ての慢性痛に効果があるといわれているヨガが、ペインケアヨガです。
ペインケアヨガは痛みを減らし、動きを楽にし、生活の質を向上させるのに役立つといわれます。
5月28日(日)に開催されるペインケアヨガ1day基礎講座では、神経系をベースにした、最新の疼痛化学研究(ペインサイエンス)について学び、そしてセルフコントロールするツールとしてのヨガを学びます。様々なワーク、ポーズ、呼吸や瞑想、そしてリストラティブヨガを通じて痛みの経験との関係性を変えていきます。
ぜひ、慢性腰痛に悩んでいる方、または慢性痛に苦しんでいる方は、チェックしてみて下さいね。