こんにちは、よがくらげ 雅子です!
あなたはどんなふうに、毎日にヨガを取り入れていますか? 例えばインストラクターならレッスンを提供すること以外に、日々自分の練習をしていることでしょう。
教室に通っているのであればその時間に集中し、時間のある時に家でもやってみたり…
あるいは家で夜ゆっくりと1日の締めくくりに呼吸法や陰ヨガで疲労やストレスを解消したり、朝1番にヨガをして新鮮な空気を身体に取り込むことを日課にしたりしている人も多いのではないでしょうか?
私も、日々のレッスンの他に自分のヨガ時間は欠かさず取るようにしています(^^) その内容はその日の体調や気分に合わせて様々ですが、ほぼ毎日、太陽礼拝は行っています! 日々、自分の状態を観察し「その日その時の自分」に合った太陽礼拝を行うことは、毎日のヨガの練習をより充実させてくれるように感じるのです。
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ヨギ、ヨギーニにはお馴染みのヨガに必要な動きやアーサナがギュッと凝縮されている太陽礼拝。呼吸とともにポーズを連動させて動き、心と身体の調和を謀ることができる気持ちのよいヴィンヤサです。
ヨガ的ラジオ体操と呼ばれたりもするように、朝に行えば自律神経が整い、フレッシュな心で一日のスタートを切る事ができますよね★
同じ動きを繰り返す事で自然と呼吸が深まり、集中力が増し、身体の感覚も変化していきますが、さらにそれを毎日繰り返す事でその日の身体の状態がより敏感に感じられるようにもなっていくのも太陽礼拝の醍醐味のように思います!
さて、その太陽礼拝。
『陽』の要素が強いので日の出から日没までの明るい時間帯に行うイメージが強いですが、かといって夜に行ってはいけないわけでは全くありませんよね。
事実、私も夜に太陽礼拝したくなる日もあるし、夜間に太陽礼拝を基調としたパワー系のアクティブなレッスンを担当することもあります。夜に行う太陽礼拝もまた、いいものです♪
ただ、私は夜に太陽礼拝をするときは日中にやるのと全く同じではなく、だいたいは夜用に少しアレンジを加えて行っています。
というのも、やはり身体がのびのびと躍動的になる日中と違い、夜間は心も身体も眠りに向かう準備を始めているからか、心地よく感じる呼吸のペースや動きが違うからです。
というわけで、朝向きの太陽礼拝と、夜向きの太陽礼拝、そのアレンジ例をイラストでご紹介させてくださいね♪ ひとことに太陽礼拝と言っても流派によってやり方もアーサナの順番も違いますが、とりあえずは最もベーシックな太陽礼拝のAを例にとると…
「陽」を呼び起こす太陽礼拝
まずは普通の太陽礼拝。深く前屈したり伸びやかに後屈したり、呼吸に合わせて背骨をダイナミックに動かす事で身体が活動的になり、精神的にも前向きな気持ちに整います。
気候がいい時期は外で本当に太陽を仰ぎながら行うとより自然との一体感が感じられてサイコーですよね〜! 強度をあげたいときはジャンプイン、ジャンプバックも入れると代謝も格段にUPです。心も身体も、丁寧に一日を過ごすために準備が整っていきます。
「陰」を補う太陽礼拝
続いて、夜向きの太陽礼拝アレンジ例。
夜は質のいい眠りのためにも副交感神経にスイッチしていきたいところなので、無理の無い範囲で呼吸のペースも少し落として行うとリラックスモードで太陽礼拝ができます。
例えばウールドゥヴァハスターサナ(手を上にあげるポーズ)では後屈しすぎずに、首の後ろの長さを保ちつつ縦に伸びる感覚を優先して、ウッターナーサナ(深い前屈)では膝関節を緩めて上半身の力を抜いて、吐く息に乗せて日中の疲れやストレスも手放すようイメージしてみる。
ブジャンガーサナ(コブラのポーズ)はベビーコブラで充分胸が開きます。そこから吐く息でお尻を後ろに引いて一旦アクティブなチャイルドポーズを入れるのも気持ちよいですね!掌で床を押して脇から脇腹までの伸びを感じリラックス。
ダウンドッグまでそのまま一息で行っても良いですが、アクティブなチャイルドポーズを味わってから、吸う息でお尻を上げて、吐く息でダウンドッグへ移行する、というように丁寧に行うことでさらに気ぜわしさを手放し、副交感神経へスイッチしやすいように思います。
ダウンドッグでは吐く息をさらに長めにとるよう心がけて、姿勢と呼吸をリセット、明日に向けてコンディションを整えます。
これを数回、集中して繰り返すだけでも心と身体がリラックスして、疲労感が和らぎます。
無理の無い緩めの動きではありますが、だけどしっかり身体の内側に効いていく…
言うなれば「夜空の太陽礼拝」★
休息には消極的な休息と積極的な休息があって、前者はぼーっとしたり睡眠を取ったりですること、後者は無理なくストレッチして疲労物質を流したり好きな事をして精神的にリフレッシュすることなどですが、夜空の太陽礼拝はまさに積極的休息と言えるのではないでしょうか!
そしてこれもまた、夜じゃないと行っていけないわけではなく、そのときの身体の声を聞いて、心地よいと感じる強度で調整するのが日々、太陽礼拝を楽しむコツだったりするのかなと思っています♪
太陽礼拝で、自分という自然体を観察する
太陽礼拝って、自然界の大きな光である太陽を仰ぐことで自分のこともまたひとつの自然物であることを認識して、その内なる変化を味わえる素晴らしいシークエンスなんですよね。
自分の外の環境と、内側の環境との繋がりを感じながら、自分に合った太陽礼拝を行っていけば、よりナチュラルで自然体のまま、自分らしく毎日を過ごせそうだと思いませんか?