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ヨガはダイエットに良い、美容に良い。もちろんそういった側面もありますが、こういった目的で行われていた時代から徐々に変化をしています。
ヨガを楽しむ人の数も増え、年齢層もさまざまに。
美しいポーズをするもの、体の柔らかい人だけがやるもの、という固定概念は薄れつつあるのではないでしょうか。エクササイズや美容目的のヨガから、健康を支え、不調を予防するといった時代へシフトいっているのが今の時代です。
こんにちは、ヨガジェネレーションのべーです。
先日、僭越ながらとうとう、YouTubeでライブ配信をしてしまいました。「絶対にやりません。」と社長に言い続けた3年間。こんな風に壁を超えることになろうとは(笑)見てくれた皆さま、本当にありがとうございます。香先生からは良いお話がいっぱい聞けました。
動画で視聴したい方はこちらから
女性の健康問題は「ケアすることがあたりまえ」
今でこそ、女性の体と心についてオープンにお話することができる時代。私は男性の多い職場経験が長かったので、ヨガジェネレーションに入社したときに驚いた、という話は前回の記事にも書かせて頂きました。
しかし、現代は違いますよね。
日本にもフェミニズムの流れだったり、Me tooムーブメントだったりがゆるやかな形で来ていますよね。若い世代の人ほどあたりまえになってきています。建前上かもしれないけれど、女性の人権が上がったことによって、それまで口にしなかった生理の辛さだったり、産後の辛さだったり、更年期のしんどさだったりに光が当たるようになりましたよね。
YouTubeでも香先生がこんな風にお話されていました。きっとこれまでの女性にも皆あったはず。だけど、
「我慢しなきゃいけない。口にすることじゃない。皆も耐えているんだから。」
そう思って耐えてきた。そんな時代が変化してきているのは、とても嬉しいことです。そして、そんな時代だからこそ知ってほしいのが、サントーシマ香先生が女性の体のバイオリズムに合わせてヨガができるようにと考案されたムーンサイクルヨガです。
非医療的な立場から、ヨガの先生ができること
ヨガジェネレーションで、7年に渡り、ムーンサイクルヨガを伝えてくれている香先生。
当たり前のことだけど、女性も男性と同じように大切な存在。だからこそ、どんなライフステージにあっても、どんなライフスタイルにあったとしてもそこで生じる困りごとを、ヨガのインストラクターとしてだったり、私の場合は本を書くことだったり、そういったものを使って、ケアをしている、または起こらないように予防していくっていうのが、私がやっていること。他の方もそうですよね。
と話してくれた香先生。今でこそ、こういった女性の体に特化したヨガは増えています。マタニティヨガや産後ヨガなどもその一部ですよね。
自分の女性のからだに振り回される日々。
香先生が、このヨガを創ろうとしたのには、こんな背景があったそう。
実は、それまで自分が女性だという自覚をもつことがそんなになかったんですよ。女の子らしい、言葉やファッションはあんまり好きじゃないっていう形で過ごしていたし、女性だから得をする、損をするっていうことをあまり気にせずに生きて来れたと思っていたんです。結婚もそんなに大きなチェンジではなくて。でも、そのあと、割とすぐに子供を授かったんですが、妊娠・出産は圧倒的な体験でした。もう、自分の女性的な体に振り回される日々(笑)それがきれいごとじゃなくなってくるんですよ。
これを聞いて、共感する人も多いのではないでしょうか?それが、人によっては生理かもしれないし、人によっては更年期かもしれない。ホルモンバランスの増減による浮き沈みと共に過ごしているのが女性です。それを否が応でも感じるのが、やっぱりこういった体に不具合が起きたときですよね。
こういったストレスを少しでも和らげ、心地よく生きていけるようにということで出来上がったのがムーンサイクルヨガなのです。
男性のためのヨガをもっと女性がうまく日常に取り入れられるように
私が元々、RYT200などでヨガを教えてもらった先生たちは、圧倒的に男性が多くて、文化的な背景も白人の方も多かったんですね。彼らがヨガで目指しているものや体験していることと、有色人種である私のような女性が日本で感じることの違いをしみじみ感じたんです。
また、こうも話してくれた香先生。
伝統的なヨガは男性しかしなかったから、こういう視点はありませんでしたよね。でもアーユルヴェーダでは、そういうメッセージがあったんです。だから女性のホルモンやライフステージの変化に対して、ヨガやアーユルヴェーダでケアすることができるんじゃないかなと思ったんです。
そこで、ご自身の体で実験してみたり、色々とリサーチしていく中で、海外などでは、女性のヨガの練習者の方々が、年を重ねるにつれて女性のライフステージに合ったヨガを実践されているという事実を知ったのだとお話してくれました。
ヨガにアーユルヴェーダの視点を取り入れる。練習の調節方法
アーユルヴェーダの視点で見た時に、やっぱり女性の体はサイクルの中でも浮き沈みがあって、それに合わせて練習を調節して言った方が、排卵サイクルが整ったり、PMSや月経が楽になるっていうのが、わかったんです。女性の体って大変なんですけど、毎月自然な形で月経が来る人は、体調のバロメーターを月ごとにもらっているような感じなんですよね。だから、やっていくと効果があったし、当時はあんまりやっている方がいらっしゃらなかったんですよね。
月経は体調のバロメーター。これには頷く人も多いのではないでしょうか?「今月はキツイな…」という月があったり、「あれ?そうでもないかも。」という月があったり。毎月通信簿をもらっているかのよう(笑)
この波にうまく乗れるようにしてくれるのがムーンサイクルヨガなんですね。
こんな背景をもって生まれたムーンサイクルヨガ。指導者養成講座では、ヨガはもちろんのこと、日々の過ごし方、食べ物の摂り方なども教えてくれます。次回は、大阪&オンラインで11月に開催されます。
女性のライフステージに合ったヨガ、女性の毎月のサイクルに寄り添ったヨガを学んでみたいと思う方はぜひ、いらしてくださいね。今回書かせて頂いた記事は、YouTube動画のほんの一部分。もしもっとお話を聞きたい方は、良かったらアーカイブも残っているので、ぜひご視聴ください。私は、こんな背景でこのメソッドが出来上がったと聞けて、ますますこれからが楽しみになりました。
これからもっともっと女性が活躍していく時代になっていきます。そんな時代ににヨガとアーユルヴェーダで、その活躍を支えられる存在になれるといいですよね。