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早いもので2024年も2か月が過ぎ、今日は「ひな祭り」です。ひな祭りは、女の子の幸せと健やかな成長を願ってお祝いする日。みなさまは、どんな1日をお過ごしでしょうか。
こんにちは、ヨガジェネレーションのまあこです。
今回は、女の子に限らず「未来の日本を生きる子どもたちの幸せと健やかな成長」を願って、「ヨガの資格を取った私にできること」について、日本の現状を交えながら書いてみようと思います。
増え続ける心の病と、少子化・高齢社会で崩れる日本の社会構造。
現在、日本において、30人に1人はかかるといわれる「心の病」。生涯を通じては、5人に1人がかかるといわれ、誰にでも起こりうる病となりました。
また、先日の厚生労働省の発表した人口動態統計によると、2023年も8年連続で出生数は過去最少の75万人。推移よりも、12年早いペースで少子化が進んでいるといわれています。そして、日本の平均寿命は84.3歳、女性の平均年齢は、50歳を超えました。
高齢者を支える若者が足りず、もらえるはずの年金の保証が出来なくなることから、税金がかからないという名目で、NISA口座や、iDeCo(イデコ)の利用を国が推奨しています。個人で投資や運用をし、個人で将来への責任を持つ必要が出てきました。
心は乾き、将来が見えなくなりそうな現実社会で、生き残るための不安と恐怖で、義務感から行う仕事。頭の中では、鳴りやまない「自己否定の自動思考」。SNSの普及と共に、YouTuberや、臨床心理士がなりたい職業にあがってくるなど、二極化が進む今の日本には、そんな暗い部分があるといえます。
「自然を愛し共存する。」「所有の概念がなく争いがない。」日本人が持っていた性質。
元々、日本人は虫の声を音色として表現するほど、自然を愛する心がありました。
閑さや岩にしみ入る蝉の声
松尾芭蕉(奥の細道より)
また、紀元前13000年ころから1万年も続いたといわれる「縄文時代」では、争った形跡はなく、所有の概念がないことから、村人みんなで協力した時代だったといわれます。故に1万年も続く時代になりました。
そんな血をひく私たち日本人。
時代とともに、そして戦後の敗戦を経験し、急速にその感覚を失ったといえます。そして、「経済的」という縦軸と、「効率的」という横軸の中で、評価されるようになりました。
そんな結果重視で、思考過多な私たち日本人が取り戻したい「感じる心」を、「ヨガ」は思い出させてくれます。
「感じる心」を思い出す。「ヨガ」が私たちに教えてくれること。
ヨガを始めると、「何となくすっきりした。」「少し心にゆとりが出来た。」そんな声をよく聞きます。それは、体がほぐれ心もほぐれるからです。また、体に意識が集中することで、思考が止まるスキマ(一瞬)があるからです。
「感じる心」は、自動思考の中には起こりにくいです。未来を計算し、損得で生きる「今」には、心が開く隙はありません。
また、瞑想の時の静寂のスキマ(一瞬)に始まる、「自動思考」にも気づくことが出来ます。
日々のヨガの時間の中で、「止まったり、勝手に始まったりする思考」。思考を対象物として観ることの出来る意識の広がりは、「感じる心」を取り戻させてくれます。
「ヨガ」はサンスクリット語で「繋がる」という意味があります。「私とあなた」「心と体」「思考と感情」など。離れていると思っていた対象物への抽象度が上がった先に、ジャッジを越えた「許し」と「広がり」が見えてきます。
ヨガをすることは、「私」というものを定義づけしている「我」「体」「観念」「名前」「年齢」「性別」「国籍」「家柄」など。あらゆる輪郭をぼかしていくような作業なのかもしれません。
「東洋医学」を取り入れた全体性を。健康とは、頭ではなく体の声が聴けること。
ヨガの資格を取った方、またヨガが好きな方に伝えたい東洋医学の知識。
症状として現れたのもを対処する「西洋医学」とは異なり、全体的な視点で診ていく「東洋医学」。切り取られた「私」ではなく、全体のバランスで診ていくので、ヨガとの相性がいいのは、言うまでもありません。
東洋医学では、体調の良し悪しを3つの視点から診ていきます。
- 陰陽のバランスがとれているか
- 五行論(木火土金水・五臓六腑)が協調的に働いているか
- 「氣」「血」「津液」がバランスよく循環しているか
東洋医学的に観る健康な状態は、「私」を取り巻く全てのもののバランスが取れている事。日頃のヨガに東洋医学の視点が入ると、「なんとなくおかしい。」そんな未病の段階で、自分の体を労わることが出来ます。
東洋医学の知識が詰まった「経絡ヨガ」。さまざまな私たちの体の声に応えてくれます。よければ参考にしてみてください。
【録画受講可】鍼灸師&ヨガ講師Miwaによる経絡ヨガ指導者養成講座 3月9日(土)10日(日)
日本社会という全体性で観る「私」が、ヨガを通してできること。それは、自分の体の声を聴きセルフケアをしながら、更に身近な方へも、その時間や心のゆとりを届けてあげることだと思います。
「正しい正しくないではなく、心と体が快適である。」それが自分でわかる感覚。
助け合える社会づくりの一環として、ヨガを通して未来の子どもが安心して挑戦できる社会を残していきましょう。