現在、自然災害や外的環境の変化など、多くの方々がストレスを抱えていたり、不安を感じ、様々な世の中の変化についていけなくなったり、という方は多いのではないでしょうか?
また、忙しなく過ぎ去る毎日、やるべきことに追われ、それをこなすことに精一杯の日々。忙しい日々を送っている現代に生きる私たちにこそ「休息」が必要です。
本記事では、現代人にとって忘れがちな「休息」をヨガで伝える「リストラティブヨガ」についてご紹介します。
ストレスフルな現代社会
現代社会に生きる私たちにとって、ストレスと生きていくことは避けられません。
過度なストレスを受けると、自律神経が崩れてさまざまストレス症状を引き起こします。主に社会で受けるストレスによって引き起こされるストレス症状には以下のものがあります。
・気分の落ち込み
・怒りっぽくなる
・疲れやすい
・肩こりやめまい
・不眠
・思考力が低下
・暴飲暴食に走る
・人と会うのを避ける
・動悸や発汗
こうしたストレス症状を放置すると、うつや不安障害といった重大な精神疾患につながります。
調子が悪いと思って病院に行っても原因がわからず、どうしていいのか悩んでいるという状況は今や多くの人に起こっている現象です。
リストラティブヨガを学ぶ意義とは?
現代社会においてストレスフリーで生きていくというのは、中々難しいものです。しかし、ストレスへの対処法として知っておきたいのが、「リラックス」することの重要性です。
ヨガと言えば「身体を動かす」といったイメージをお持ちの方も多いですが、敢えて「動かない」ことで、心身に休息を与え、神経系を落ち着かせ、リラックスできるヨガがリストラティブヨガ。
リストラティブヨガは「なにもしないことを実践する」静的なヨガであり、ストレスを抱えている現代人に休息や心身の回復を与えてくれて、一つのポーズに時間をかけることで、呼吸がゆったりと安定し始め、副交感神経を優位に導いていくことのできる、リラックス効果やセラピー要素が高いヨガです。
受動的や静的なものよりも積極的に頑張ることや、目標を掲げて結果を出すことが美徳とされることも多い現代ですが、頑張るためにはエネルギーを回復させ、蓄えることも重要です。
リストラティブヨガは敢えて動きを止めることで、せわしなく過ぎ去っていく日々に静けさをもたらし、消耗しがちなエネルギーを回復させる力を持っています。
まさにリストラティブヨガは、現代人が忘れがちな「休息」を教えてくれるヨガです。
リストラティブヨガを学び、生徒さんのサポートへ
リストラティブヨガを学ぶことはストレスフルな生徒さんのあるがままを受け入れ、安らぎをもたらし、ストレス解消の手助けをし、生徒さん自身の治癒力や心身の回復力を取り戻すサポートにつながります。
リストラティブヨガは、形もなく動きもないヨガと言われますが、その練習が難しくないわけではありません。リラックスし、身体が休まると共に根底に潜んでいる感情が浮上してくることがあり、練習中に心が不安になったり、傷つきやすい状態に陥ったりすることもあるため、注意が必要です。
指導者にとって、ポーズの形はもちろん、生徒さんがポーズを取るにあたり、痛みや不快を感じていないか、不安そうな様子はないか等の「サイン」を感じとる必要もあります。そこに気づけて初めて必要に応じた生徒さんへのサポートを行っていきます。
正しい知識とスキルを身に付ける
上記で生徒さんがポーズを取るにあたり、痛みや不快を感じていないか、不安そうな様子はないか等の「サイン」を感じとる必要があるとお伝えしましたが、これらのスキルをしっかりと身に付けるためにも指導者選びはとても重要です。
日本では、リストラティブヨガを学べる講座は多数ありますが、カナダ在住の「ティアン・アラン先生」は、リストラティブヨガのプロップス類の使い方や指導の仕方だけでなく、リストラティブヨガの生理学的、神経学的、心理学的メリットや効果などの理論から、細かい指導方法を学びます。最終的には、生徒さん自身の本来持っている力を取り戻すスイッチを押せる指導者を目指します。
今回、4月13日(土)から週末土日コースで計5日間、リストラティブヨガ指導者養成講座を開催。
今の時代にこそ、必要なリストラティブヨガを学んでみませんか?
慢性的に疲れを感じているのに、なかなか休むことができない。そんな現代人に必要な休息をヨガの時間で提供する事ができれば、きっと社会全体にも安らぎや思いやりが広がるお手伝いができるはずです。