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東京から新幹線を使えば、約1時間。大阪から3時間半。
神奈川、湯河原温泉駅徒歩5分ほどのところにあるのが、「ココロとカラダがととのう温泉宿 ご縁の杜」。
2016年に湯河原リトリートとして、開かれた施設は、日々都会のど真ん中で生きている私たちの、体と心を見つめ、本来の自分に還るきっかけを作ってくれます。
偶然にも、私が訪れたこの日はアースディ(Earth Day)=地球の日、4月22日。地球の環境保護への支援を示すためのイベントが世界各地で開かれていたこの日にここを訪れたのにも何か特別な縁を感じました。
アクセス抜群。現代人のマインドと体を鎮める時間
日々、可処分時間をどう捻出するかを考えている私たちにとって、時は金なり。時間はかけがえのないものです。そのため、都会からのアクセスが良いというのは最大の魅力。
東京からこだまに乗れば、1時間。新大阪からも3時間半。この日の私は大阪から行きましたが、半日もかからずして着くということに感動!
降り立った駅は、静かでそして、どこか懐かしい感じのするJR湯河原駅。そこから徒歩で5分程度で宿に辿り着きます。
本来の自分に還り、本当の自分の持つエネルギーを発揮する
この施設をヨガジェネレーションで紹介しようと思った理由は、まさにその精神がヨガの教えとピッタリ当てはっまったから。
自分自身を知り、そして本来の自分へと還る。
私たちが日々ヨガマットの上で実践していることがそのまま宿になっている。
ホームページにも現れていましたが、実際に行ってみて、お宿の中を見渡してもお料理も、全てが自分の内側を見つめるきっかけを作ってくれている。その仕掛けの多さに感動しっぱなしでした。
来ているお客様の中にはお1人でいらっしゃっている方も。たくさんのコミュニティのなかで生き、何かしら役割を得て生きている私たち。その役割から解放され、1人で過ごす時間は、何からも影響を受けず、ひたすら自分と対話することができます。
卵・乳製品・お肉・お魚を使わないヴィ―ガン料理
いつもは酵素玄米のご飯だけなんですが、今日は、たけのこが手に入ったので、特別にたけのこご飯もご用意しています。
食事は、1品ずつ丁寧にメニューが紹介されます。テーブルごとに、食事についての説明書きが置かれていると共に、スタッフの方が来てくれて説明をしてくれました。
動物性のものが使われていないお料理なのに、満腹感も味も満足!野菜そのものの味も楽しみつつ、ドレッシングやソースの味も味わえます。私たちの体は食べたもので出来ています。何を取り入れるのかは、自分で選べる時代。
丁寧に作られたお料理を見ていると、自分自身のことも大切にしようという想いが湧き上がってくるのがわかります。作り手のエネルギーも伝わってくるお料理の数々。
彩や香りはもちろん、口に入れた瞬間の味わい、噛む音、食道を通っていく瞬間まで五感をフルに使って楽しむことができるお料理でした。
24時間の大浴場。天然温泉で疲れを癒す
足を伸ばして入れるお風呂ほど、嬉しいものはありませんよね。湯舟に肩まで浸かれる「お風呂」という日本文化は、素晴らしいと思っています。
時間に追われていると、ついシャワーだけで済ましてしまう…という方も多いのではないでしょうか。お風呂で、全身を労わる時間は、その日の疲れをゆったりと癒してくれます。
また、こちらのアメニティはプラスチック資源循環促進法により、歯ブラシ・シャワーキャップ・カミソリ・ヘアブラシなどは、持参する必要があります。
しかし、未来の環境問題をより良く後世に引き継いでいく為にも、こういった取り組みには頭が下がります。(売店は環境に配慮したバンブー歯ブラシが売っていましたよ~)
畳の上でおやすみなさい。心地よい眠りは目覚めもすっきり
そして、今回、私が宿泊したお部屋は「水と遊ぶ」。玄関を入ると、そのテーマの書籍が置かれていました。
この施設、何と全部で1500冊もの書籍が置かれているそうで、ありとあらゆるところに本が並んでいます。ちょっと手を伸ばした先にある本に、今の自分に必要なことが書かれてる…なんてこともあるかもしれません。
お部屋の寝具は、NISHIKAWAのマットレス。美味しいお料理と暖かいお風呂のあとは、ぐっすりと眠ることができました。翌朝、頼まれてもいないのに、6:00には目が覚めてしまいました。(笑)
ヨガスペースも!ヨガリトリートで使うには最適な施設
そして、我々ヨギーが忘れてはならないのが、ヨガをするためのスペース。こちらの施設、離れに20名ほどが入れるレンタルスペース。そして、館内の2Fにも少人数で使えるスペースがあります。
離れのスペースは「梵 soyogi」。私たちのなじみ深い、ブラフマン(宇宙の根本原理)の名を持つスペースです。そもそも古典ヨガは、ブラフマンとの融合を目指すもの。ここでのヨガは、きっと我々の本質を見出すためのきっかけをくれることでしょう。
また、ダイニングもレンタルできるとのことだったので、大人数であれば、ここをレンタルするというのもいいかもしれません。(50畳ほどあるそうなので、30名くらいは余裕で入りそうでした。)お食事の時間もあるので、施設の方と相談してみて下さい。
体が喜ぶ食事と、体のケアができるお風呂、そしてヨガができるスペース。リトリートを考えている方はぜひ使ってみてほしいと思います。
本来の自分と繋がる。ただひたすら生きるという時間
あれもしなきゃ、これもしなきゃ。普段の私たちの生活は「すること」で頭がいっぱい。という方も多いはず。
しかし、本来私たちは、何もしなくとも、ただそこにあるだけで、素晴らしい存在です。
この施設では、「生きる」ただそれだけのことが、人間の尊厳であり、そして偉大なことのように思えるから不思議です。食べる。寝る。休む。どれも贅沢でそして至福の時間。
ウパニシャッドでは、アートマンとブラフマンは同一だと云われています。
アートマンは私たちの個の本質とも云われる、「本当の自分」。ブラフマンは前述した通り「宇宙の根本原理」。全ての源です。
私たちのアートマンが宿る心や体を定期的に浄化し、磨くことで、私たちは、本当の自分を思い出し、そして、この世の全てが繋がっていることを知っていくのだと思います。
そのきっかけとなるお宿。「ご縁の杜」。
いずれ、私もここでリトリートを開催したいと思います。ぜひ、これを読んでる皆さんも足を運んでみてくださいね。