これから始まる「RYT200ヨガ指導者養成講座(以下RYT200)」では、今まで通りアーユルヴェーダとヨガによる自己探求の道を皆さんと一緒に進んでいきたいと考えています。講座が気になっている人は、ぜひこのブログ記事も一緒にご一読いただき、参考にしていただけましたら幸いです。
アーユルヴェーダとヨガで自分を知る
アーユルヴェーダとヨガは姉妹科学と言われていますが、それぞれ異なるアプローチで自身と向き合っていきます。Yoga(ヨガ、ヨーガ)の語源は、「くびき(牛馬と馬車や荷車をつなぐもの)」を指すyuj(ユジュ)という言葉。そこから、ヨガは、あちこちさまよう「心」を「体」につなぐ、結ぶ、統合するといった意味を持つようになりました。ヨガは自分自身とのつながりを経て、自然や宇宙ともつながり、壮大な宇宙観から自己を理解しようとするものです。
いっぽうアーユルヴェーダでは、宇宙の一部、自然の一部である「私(個体)」は、五元素(空・風・火・水・地)によって成り立っていると考え、この五元素の組み合わせ(ドーシャ)と配合のバリエーションによって、一人ひとりの個性が作られるという哲学がベースにあります。その個を支える性質を知ることで、自分の体質、体の特徴、癖が見え、さらに深く向き合うなかで、今世自分はなぜ、この心と体を持って生まれてきたのか。そのことへの理解が得られるようになるのです。つまり、魂の目的を知る旅路こそが、アーユルヴェーダの真髄とも言えます。
真の自己投資は他者への還元、貢献につながる
RYT200は、アーユルヴェーダとヨガの叡智を活用して、自らの力で自分自身を知り、そして魂と、他者と、世界とつながりながら、本当の意味での自分軸を確立することが大きな目的です。なんでもインスタントに情報が手に入る今にあって、あえてじっくり自分と向き合う時間(自己投資)は、他者への還元にもつながっていきます。
自身の体と心の声に耳を傾けるプラクティスの継続で、不調が改善され、徐々に癒やされてくれば気持ちに余裕が生まれ、周囲の人に優しく接することができるようになるでしょう。
自己受容が進むほど、他者への理解も深まり、余計な衝突も消えていくかも知れません。
自分が変わることで、周囲にもその穏やかさが波及し、より幸せな今を積み重ねていけるようになるのです。そして何よりも、自己変容を経た感動は、何にも変え難い幸せと自信をもたらしてくれます。そして、誰かの変容をサポートできるようになり、結果として多くの人の幸せに貢献することになり、それが新たな喜びとなり、自分の元へ戻ってくるという循環が生まれてくるのです。
単に知識やテクニックを得ること以上に、体や心と向き合う時間にコミットできたとき、周囲へ幸せを波及できる、本当の意味での豊かな人生へと変容していくのだと思います。それは自然な結果として……。
次回は、深い自己変容につながるプラクティスとの向き合い方について、お届けします。