ミドルエイジクライシス

価値観の大転換期「ミドルエイジクライシス」を乗り切る3つのヒント

中年の危機と呼ばれる「ミドルエイジクライシス」

それは、40代から50代にかけての漠然とした不安や恐怖、焦りに駆られる時期のことです。早い人であれば30代から始まる人もいるといいます。この時期には、体力の衰え、社会的な役割の変化、今ままでの価値観では太刀打ちできないようなことが起こってくるといいます。

今回は、そんな人生の変わり目の乗り越え方について考えてみます。

ミドルエイジクライシスとは?原因と症状を知ろう

原因と症状
この時期は人生の中でどんなことが起こるのでしょうか?

40代や50代に差し掛かると、仕事や家庭、そして社会的な役割が大きく変わることがあります。これにより、「今までの人生はこれでよかったのか?」「これからどうすればよいのか?」といった疑問が浮かび上がることが多く、これがミドルエイジクライシスの始まりです。

例えば、子育てが終わり、家庭内での役割が変わることや、キャリアがピークを過ぎたと感じることで不安が生じることがあります。また、これまでの「家庭を支える自分」や「仕事を頑張る自分」といったアイデンティティが揺らぎ、「本当の自分は何者なのか?」そんな問いが強まることもミドルエイジクライシスの特徴です。

「こんな気持ちになっていませんか?」ミドル世代の典型的な想いや葛藤

ミドルエイジクライシスの風景
第2の思春期と呼ばれるこの時期。自分が何者か分からなくなる不安があります。
  • 「子供が独立し、家が急に静かになった。夫婦の時間は増えたけれど、自分が何を目指せばいいのかわからない。親の役割が終わり、自分のために生きることがこんなに難しいとは思わなかった。」(子供の独立と家庭内の変化)
  • 「会社でのポジションは安定しているはずなのに、『このままでいいのか』という不安がふと押し寄せる。積み上げたキャリアが意味を失ったように感じることがある。」(キャリアの終盤に感じる不安)
  • 「40代後半から体力が落ち、健康診断で再検査を勧められることも増えた。身体的な衰えを感じるたびに、時間の限りを意識して焦る。」(身体の変化と健康の不安)
  • 「家族や仕事のために尽くしてきたが、最近は『自分は何のために生きているのか?』と悩む。自分の価値観が本当に自分のものだったのか、わからなくなってきた。」(自分の価値への揺らぎ)
  • 「やりたいことを我慢してきたが、今こそ自分が本当にやりたかったことに挑戦したい。年齢的な不安はあるが、遅くないと自分に言い聞かせている。」(自己実現の欲求)

不安や焦りを乗り越える3つのヒント

草の上にある虫眼鏡
ヒントは自分自身を見つめ直すところから…

改めて、自分の価値を自分自身で再確認せざるを得ない状況に、追い込まれるというこの時期。それは決して「悪い」ということではなく、変化のタイミングです。

ここでは、その中年の危機をどう乗り越えていくのか、そのヒントになるようなものをご紹介します。

自分の価値観、人間関係を見つめ直す時間を持つ

40代や50代になると、これまでの人生で形成された価値観が、実は自分自身のものではなく、社会や他人からの影響を受けて作り上げられたものであることに気づくことがあります。また、心の底からの友達という関係ではなく、社会的な立場から人付き合いを続けている場合もあります。今こそ、自分が本当に大切にしているものは何か、何を成し遂げたいのか、どんな人と一緒に居ると自分らしくいられるのか冷静に考える時です。

1日15分でも良いので、瞑想や日記を書く時間を設けてみませんか?心の声に耳を傾け、自分が何に喜びを感じ、何に情熱を燃やしているのかを明確にすることが、次のステップに進むための第一歩となります。

自分を許し、過去を手放す

価値観の大転換期と呼ばれるこの時期。今までは自分でどうにか出来ていたことでも、自分では立ち行かないことが起こってきます。人によっては、家族が精神的に病んでしまったり、不登校になってしまったり。今までの自分が大事にしてきた価値観を優先に出来なくなるようなことがあります。そんな事態に苛立ちや焦りを感じることもあります。そのような状況の中で、過去に自分が観ていなかった悲しみの部分や弱さを観ることになるかもしれません。そんな自分が許せない。過去にそう思っていたことが、身内に起こってきたときにその価値観が変化するタイミングなのです。

健康を最優先に!フィジカルとメンタルのケア

身体的な変化も感じやすくなるこの時期。体力の低下や、健康診断の結果が思わしくないことも、クライシスの一因となり得ます。そのため、まずは日常的な運動を取り入れることが重要です。

例えば、ウォーキングやヨガ、軽い筋トレなどを習慣化することで、フィジカルな健康を維持しながら、ストレス解消やメンタルケアにもつながります。また、心の健康を保つためには、無理に頑張りすぎず、適度にリラックスできる時間を設けることも大切です。

ミドルエイジクライシスは成長のチャンス!

ピンチはチャンス。

この言葉のように、何か問題が起こる時は、人生の変化へのサインかも知れません。改めて、自分とは何者か?この人生で何を達成したいのか?など、自分に関する在り方を問われる時です。

心理学者のユングは、自己実現とは、今までは、自分の作り上げてきた価値観を定めて、それを実現するように生きてきた前半と、大きな出来事をきっかけに改めて自分の価値観を再構築する後半で、それぞれ異なる自己実現があるといいます。後半への移り変わりであるこの時期に、一面的な価値観では太刀打ちできない問題を経験し、よりその価値観を多面的に構築していきます。その時期は、人間としての深みが増し、成熟していく時期となります。ぜひ、この時期を楽しんでみてください。

ヨガジェネレーションで開催している「ヨガ数秘学」の講座では、個人の誕生日を元に自分という人生の物語や自分という人間の性質などが分かるシステムをご紹介しています。ヨガ数秘学レベル1受講生限定で、自分の才能を改めて再確認して、生きやすさに繋げていくこの時期に特化したワークショップ「ミドルエイジクライシス~40代50代の中年の危機を乗り切る~」も行っていますので、是非参考にしてみてくださいね。

ミドルエイジクライシス
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