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みなさんは、エネルギーが足りていないと感じることはありますか。
新しい事を頑張りたいと思っても、エネルギー不足を感じると動き出すことができないですよね。
ヨガでは、お腹の位置にあるマニプーラ・チャクラがエネルギーの要であると考えますので、お腹のチャクラを活性化させると、燃え上がるような力を感じることができます。また、体内に炎を生むことで、不純でネガティブな思考を燃やし切ることができ、前向きなポジティブさを感じることができます。
活力の源 マニプーラ・チャクラとは
マニとは「宝石」、プーラは「都市」を意味します。マニプーラ・チャクラは腹部にあり、太陽神経叢(※)に関わると言われているチャクラです。五大元素の火の要素に関わり、暖かさ、エネルギー、明るさをもたらします。
マニプーラ・チャクラの位置を流れるエネルギーはサマーナ・ヴァーユと呼ばれ、心臓、消化器、肝臓などを司っています。サマーナ・ヴァーユの働きは、体の外から取り入れたエネルギーを燃やして、人間が活動するためのエネルギーに変換していますすることです。
つまり、私たち人間が活動をするために必要なエネルギーや活力は、マニプーラ・チャクラの位置で生まれているのです。
※太陽神経叢:自律神経の要とされる場所。交感神経と副交感神経のバランスを整える。
関連記事:エネルギーのバランスを整える、体内の5つのプラーナ
火の要素を持つチャクラ
マニプーラ・チャクラは、五大元素の火の要素に関わります。
体内では、消化器の位置にあります。
ヨガでは、胃が食べ物を消化する力をアグニ(炎)と呼びます。体内のアグニが活発に働くと、食べ物を消化して、活動に必要なエネルギーを生み出すことができます。しかし、消化の炎が弱まっていると、食べたものが未消化のまま残ってしまい、毒素(アーマ)として体内に残ります。
また、充分なエネルギーが得られないことは無気力に繋がり、自分を向上するためにの活力が生まれません。
これは、物質的なことだけに限った話ではありません。
外からの情報を得たときに感情を上手く消化できないと、心の中に未消化のモヤモヤが溜まってしまいます。心の未消化物をしっかり消化することができないと、大きなストレスに繋がってしまいます。
マニプーラ・チャクラと感情
マニプーラ・チャクラは身体と心のバランスを保ってくれるチャクラなので、精神的にも強い影響を及ぼします。
マニプーラ・チャクラが正しく機能しているときには、明晰さ、知性、決断力、意志の強さ、自信に満ち溢れた行いができ、向上心が高まり積極性も高くなります。
しかし、マニプーラ・チャクラが弱まってしまっているときには、物事を消化することができないので、明晰な判断もできません。判断力が弱まり、自信を失い、動揺しやすくなってしまいます。また、圧倒的な不安感に繋がることもあります。
逆に、またマニプーラ・チャクラの炎が、過剰になってしまうこともあります。大きな炎は、火事になるので危険ですね。暴走した炎は、強い怒りの感情となり人を支配します。
マニプーラ・チャクラが乱れた時の症状
身体全体のエネルギーの均衡を保つマニプーラ・チャクラのバランスが崩れると、日常のあらゆる場面で、身体的にも精神的にも大きな不調が表れます。
チャクラの働きがブロックされている時も過剰な時も、それぞれに問題が起こります。
マニプーラ・チャクラがブロックされた場合
消化の炎に関わるマニプーラ・チャクラの働きが弱まっているときには、消化不良を起こします。それに伴い、摂食障害、体重の過剰な増減などを引き起こします。
また、糖尿病や膵臓、肝臓、結腸の問題を引き起こしやすくなり、口腔内の炎症も起こります。
精神的に面では、自信を失い、自尊心を失いやすくなります。また、周囲への不信感や恐怖心が高まります。モチベーションが低下し、あらゆることへのやる気がなくなります。明晰な判断ができなくなり、正しい判断ができなくなります。
マニプーラ・チャクラが過剰な場合
体内の炎が暴走して、過剰になっている状態です。
胃酸過多の状態になり胃の粘膜を痛め、潰瘍の原因を作る場合があります。また、胸焼けや腹部の張りを感じるなど、あらゆる炎症を引き起こしてしまいます。
副腎が刺激されアドレナリンが出過ぎてしまうことにより、常に神経が興奮状態になります。
また、血圧が上昇し、めまいや動悸を感じたり、糖尿病や不整脈に繋がる状態を引き起こしやすくなります。
精神的な面では、緊張感の高い状態でになり攻撃性が高まります。怒りの感情が暴発しやすく、自身を制御できなくなり、心身ともに危険な状態です。
マニプーラ・チャクラは活動に必要なエネルギーですが、弱まっても燃えすぎても良くないことが分かります。
マニプーラ・チャクラを開くために
マニプーラ・チャクラにエネルギーが正しく流れるために、ヨガでは様々なテクニックが説かれています。マニプーラ・チャクラの炎は、体内のあらゆる不純性を燃やして清らかさを高めるものであるため、ヨガではとても重要視されています。
ヨガのアーサナを思い浮かべても、腹部に刺激を与えるポーズが多いことに気がつくと思います。
マニプーラ・チャクラを整えるアーサナ
マニプーラ・チャクラに働きかけるアーサナは、とてもたくさんあります。
前屈のポーズや側面を伸ばすポーズ、腹部を捻るポーズは、腹部の詰まりを解消し、ダイレクトにエネルギーの循環を整えてくれます。
マニプーラ・チャクラが活性化すると活力が湧き、内側から湧き出る暖かさと光を感じることができます。
- パスチモッターナーサナ(座位前屈)
とてもシンプルなアーサナですが、マニプーラ・チャクラを活性化するためにはとても効果の高いアーサナです。
血液循環を促し、肝臓、脾臓、腎臓、腸の働きを向上させます。吸収の力を高めると共に、毒素を排出します。
パスチモッターナーサナで呼吸をする時には腹部のエネルギーが高まる様子を意識すると、エネルギーがより流れやすくなります。
- アルダマチェンドラアーサナ(聖者マツィエンドラのポーズ)
体を捻るアルダマチェンドラアーサナも、マニプーラ・チャクラマニプーラを刺激する代表的なアーサナです。
消化器、肝臓、胆嚢を活性化させ、解毒の力もが高まります。
呼吸と共に捻りが深まる感覚を、楽しみながら行いましょう。
- ダヌラーサナ(弓のポーズ)
前屈を行ったら、後屈のポーズも行うようにしましょう。
特に腹部を床で刺激するダヌラーサナは、効果的です。食欲不振や過食を抑え、糖尿病や肥満にも効果的です。
マニプーラ・チャクラに効果的な浄化法
- カパーラバーティ
腹部をダイナミックに動かしながらリズミカルに呼吸を行うカパーラバーティは、ダイレクトにマニプーラ・チャクラを活性化するのにとても効果の高い実践法です。息を吐き出すときに、力強く腹部を凹まします。鼻先で呼吸を行うのではなく、腹部をしっかり使って行うことが大切です。
- ナウリ
古典的なヨガで、マニプーラ・チャクラを最も活性させするのがナウリの実践です。腹部の内臓を引き上げた後、腹直筋を左右に動かすことで、腹部をダイナミックにマッサージすることができます。
かなり上級者向けのテクニックですので、正しい指導者のもとで練習する必要があります。
マニプーラ・チャクラを整えてイキイキと人生を楽しむ
あらゆる活力の元となるマニプーラ・チャクラを整えることは、心身の健康を整えるためにとても大切です。最近元気がないと感じる人ほど、マニプーラ・チャクラを意識するようにしましょう。
ヨガのアーサナや呼吸法だけなく、物理的に冷やさないことも大切です。冷たい飲み物を飲み過ぎることでも、アグニ(炎)が弱まってしまいます。腹巻きなどで、腹部を積極的に温めることも大切です。
マニプーラ・チャクラによってエネルギーが高まると、目標に向かって歩むモチベーションも高まってきます。人生の目的を叶えるためにも、自身の健康に意識を向けたいですね。