実は7種類もある!ベジタリアンの分類
ベジタリアンはとても細かく分類されています。[1]
ヴィーガン(Vegan)
純粋菜食者。完全菜食主義者。乳製品・卵、蜂蜜等の動物性食品を一切食べず、食用以外の、皮革製品・シルク・ウール、娯楽等の動物使用も排除する。食用以外の動物使用を避けないヴィーガンをダイエタリー・ヴィーガン(Dietary Vegan)という。
ピュア・ベジタリアン(Pure-Vegetarian)
西洋では主にヴィーガンと同義で使われるが、インド社会においてはラクト・ベジタリアンを言う。
オリエンタル・ベジタリアン(Oriental Vegetarian)
仏教系の菜食主義者ダイエタリー・ヴィーガンの一種で、動物性食品のほか五葷(ごくん。にんにく、にら、らっきょう、ねぎあるいはたまねぎ、あるいは浅葱)を摂らない。食用以外の動物利用を必ずしも避けない。
ラクト・ベジタリアン(Lacto-vegetarian)
乳菜食者乳製品は食べる。牛の胃の消化液であるレンネット(凝乳酵素)は食べない。
オボ・ベジタリアン(Ovo-vegetarian)
卵菜食者卵は食べる(鳥や魚介類などの違いは問わない)。無精卵に限り摂る者もいる。
ラクト・オボ・ベジタリアン(Lacto-ovo-vegetarian)
乳卵菜食者。乳製品と卵は食べる。
フルータリアン(Fruitarian)
果食主義者。果物常食者。ダイエタリー・ヴィーガンの一種で、果物、トマト、ナッツ類等、木に実り植物の生命に関わらない食品のみを食べる(例:桃は収穫後も木は死なないが、大根は死ぬ)。より厳格に、熟して落ちた実しか食べない人々もいる。
限りなくベジタリアンに近い、スードベジタリアンとは?
さらに、動物性の食物の摂取を減らし、限りなく菜食主義に近い人たちはスード(pseudo=擬似)ベジタリアンと呼ばれています。スードベジタリアンはさらに下記のように細分化されます。[1]
ポロタリアン(Pollotarian)
レッドミート(牛、豚、羊などの獣肉)を避け、ホワイトミート(鳥肉・魚介類)は食べる。一部の鳥肉・魚介類をレッドミートとみなす場合もある。
ペスキタリアン(Pescetarian)
魚菜食主義者。牛・豚・鶏などを避け、魚介類・卵・乳製品は食べる。ペスクタリアンとも。
ポロ・ペスキタリアン(Pollo-pescetarian)
鶏肉、魚、ホワイトミートのみ食べる。
セミ・ベジタリアン(Semi-Vegetarian)、フレキシタリアン(Flexitarian)
一般人より少ない量の肉を食べる。
マクロビオティック(Macrobiotic)
基本的には動物肉だけでなく卵や牛乳を不可としているが、陰陽調和の思想によりそれらを許容することがあったり、身土不二の原則により手で捕れる程度の魚介・小魚を許容したり、欧米の菜食主義とは違う思想を持つ。
食の選択=生き方である
取捨選択できるというのは恵まれていることでもありますが、何をどのように食べるか、というのはその人の生き方。ベジタリアンである理由も、動物愛護や健康志向、宗教的な背景など人それぞれです。万人に共通な正解・不正解はありません。
最近はヴィーガンカフェやヴィーガンメニューのあるレストランも徐々に増えてきました。お互いのスタイルを尊重しながらそれぞれが食を楽しみ、時間を共有するという場面も増えてくるかもしれませんね。